海辺の歌人磯丸様
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スタッフ名:地元の偉人知ってもらい隊
只今、糟谷磯丸展を開催中
糟谷磯丸さんとは、ここ渥美半島の先端伊良湖の漁村に約260年前に生まれ、85歳で生涯を閉じられた漁夫の歌人です。
無学であったゆえ無筆の歌詠みと言われていましたが、晩年には努力で克服して数多くの和歌を残したそうです。
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その中の「まじない歌」は民衆の喜びや祈り、困りごとや願い事が叶えられるよう、頼まれてるまま歌にしたもので、近くに医者もいない、薬もないという、不安な時代を生きた昔の伊良湖の人々にとって磯丸様の「まじない歌」は薬以上に心のよりどころとなり、不思議と病気がなおったり、軽くなったりしたと言われています。
【病治る歌】~病気が早くなおりますように~
すませただ 心しきよく すみぬれば 病は水の淡と消まし
解説
病気を早く治そうと思ったら、まず自分の心を澄ますことです。心が清く澄んでいれば、病は水の淡のようなもので、すぐに消えていくのですよ。
【疫癘除】
ねがはくはそらふきたまえ風の神 人にさはりて何のゑきれひ
解説
風の神と呼ばれる身なら、名の通り風を吹き通って、その姿の美しさや音の立派さなどで尊敬され、名をあげてほしい。今のように病をうつすとか、田畑に害をあたえるとか、人に迷惑をかけることばかりしていては、何の役にも立たないのだ。
そして、この度、「まじない歌」だけを集めた『磯丸様のまじない歌』が出版されることになり、ここ休暇村伊良湖で糟谷磯丸展を開催(主催:糟谷磯丸顕彰会)することとなりました。
地元の偉人を知ってもらとともに、まじない歌で、皆様がしあわせになれればと思います。
ちなみに、本は定価1,000円(税別)で、アマゾンでも購入できます。
伊良湖岬の灯台へ行く遊歩道には、道沿いに磯丸様の歌碑が並んでおり、「いのりの磯道(磯丸歌碑の道)」があります。
是非、この機会に伊良湖へお越しください。
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