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2021.03.15

夕日・朝日が赤いのはなぜ?自然現象解明シリーズ2

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スタッフ名:岩崎春平

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いつも休暇村裏磐梯のスタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
 
前回、湖沼が凍結する仕組みを明らかにしたように、今回も1つの日常的な自然現象を解明していきたいと思います!
今回のテーマは“なぜ、夕焼け、朝焼けはなぜオレンジ色なの…?“です!
私たちが普段から見ている空。日中は青い空がなぜ日の出、日の入り時はオレンジ色になるのでしょうか。

まず初めに人間が見ることができる光は太陽が発している光のごく一部です。人間が見ることができる光の範囲を可視波長と言います。簡単に説明すると、色には長さがあり、人間が見える長さの範囲が決まっているという事です。
人間が見ることができる光の内、一番波長の短い色が「紫」一番波長の長い色が「赤」になります。(紫→青→緑→黄→橙→赤の順)
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では日中空が青く見えるのはどうしてでしょう。
大気中には光の波長よりも小さい微粒子が多く存在しています。この微粒子に光がぶつかり反射することを『散乱』と呼びます。この『散乱』のしやすさが空の色を決めています。先ほど説明した光の波長が短いほど散乱しやすくなります。したがって、「紫」が一番散乱しやすく、「赤」が一番散乱しにくいという事になります。なので、空が青いのは「青」い光が大気中で散乱しやすい光の波長であるからです!
あれ?「紫」は?と思った方!鋭いです!「紫」は大気中に届く以前のオゾン層に達した時点で散乱してしまい私たちに届く前に見えなくなってしまいます!
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では本題に移ります。
夕焼けや朝焼けがオレンジ色になるのは、太陽光が大気中を通過する距離が長くなるからです(太陽の角度が低くなればなるほど太陽光が大気中を通過する距離が伸びる)。光が大気中を通過する距離が長くなればなるほど光は散乱してしまいます。先ほども言ったように「橙(オレンジ)」や「赤」色の光は、散乱しにくい傾向にあります。最後まで散乱せずに生き残ったオレンジ色や赤色が私たちまで達するため夕焼けや朝焼けは、オレンジ色に見えます!
 
ちなみに日の入の際、太陽の方向に薄い雲がかかるとグラデーションが見られます!
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休暇村裏磐梯周辺では、猪苗代湖や桧原湖で朝焼け、夕焼けを綺麗に見ることができます!特に桧原湖は「ビーナスベルト」という現象により朝日がピンク色に見えることもあります!(私は見たことがありません、、、)
皆さんもぜひ空の色に注目して朝日や夕日を楽しんでみてください!
写真撮影場所紹介
①国道459号線(裏磐梯から喜多方方面)の会津一望の丘→夕日
②猪苗代湖沿い長浜→朝日
③福島県いわき市沼ノ内海岸→朝日
④山形県遊佐町羽後三埼灯台→夕日
⑤秋田県にかほ市道の駅象潟→夕日

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