三国町の歴史に刻まれた遊郭街 -「思案橋」・「見返り橋」-
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スタッフ名:杉森
こんにちは!
スポーツの秋です。日頃の運動不足解消に適した季節ですが、MLB、CSシリーズ、バレーボール新リーグ開幕、ボクシング世界戦、テレビの前から動けなくなっている今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか。
スタッフの杉森です。
今回ご紹介するのは「思案橋」・「見返り橋」です。
賑わいを誇った遊郭街…
民謡の三国節には、「酒は酒屋、濃茶は茶屋で、三国小女郎は松ケ下」という一節があります。さらに三国遊郭を舞台とした三国湊の遊女の物語りは、近松門左衛門の「けいせい仏の原」などにも登場します。また、三國湊の遊女は教養の高さでも知られ、身に付けさせたのが、真宗寺院「永正寺」の住職です。
この寺は、「文人墨谷」”ぶんじんぼっかく”を招いて河口の景色を愛でながら句会を催さられたことでも知られ、遊女であり、俳人の「哥川」を輩出した寺院でもあります。それ程三国港の遊女は教養が高かったのです。
通称「思案橋」。遊郭の入口であり、行くか行かないかを思案する事からこの名が付いたそうです。
通称「見返り橋」。遊郭の出口になります。楽しい時を過ごし帰りに名残惜しく見返す事から付けられたそうです。
三国町の歴史の中で欠かせないのが、文筆家たちとの深い係わりです。多くの詩人・俳人がこの地を訪れ、留まり、筆を執りました。詩人「三好達治」が愛した↑の元料亭「たかだや」です。5年間三国に滞在をし、その間「花筐」「故郷の花」「日光月光集」などを発表しました。三国を去ったのちも「心のふるさと」と懐かしんだそうです。三国滞在の頃、料亭「たかだや」に頻繁に通い、三国の風情を親しみました。
今回のご紹介は以上になります。北前船で財をなした三国の街。財があれば余裕があり、余裕があれば文化が生まれる。そんな三国町に是非いらっしゃってっください。休暇村越前三国もお待ちしております。
福井県坂井市三国町神明2丁目10-42 休暇村越前三国より車で約15分