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2024.10.14

歴史ある芦原温泉駅 あれこれ

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スタッフ名:野口新之介(雷鳥を懐かしむ)

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北陸新幹線の福井の北の玄関口、芦原温泉駅。休暇村越前三国最寄りの新幹線駅でもあります。今回は、その芦原温泉駅の歴史についてご紹介いたします。

芦原温泉駅は1897年(明治30年)に官設鉄道(国有鉄道)の福井~小松間延伸により、「金津駅(かなづえき)」として開業しました。北陸本線に加え、昭和初期の頃は、現在は廃線になっている永平寺鉄道の駅としても共用され、さらに同じ国有鉄道の三国線(こちらも廃線になっています)の駅としても使われるようになり、当時はターミナル駅としてかなり栄えていたそうです。

1972年、名称を「金津駅」から「芦原温泉駅」に変更されましたが、今でも年配の方で「金津の駅」と呼ばれる方もいらっしゃいます。
北陸新幹線開業にあわせてリニューアルされた芦原温泉駅。温泉情緒溢れる造りになっていますが、実際の温泉街とは4km程離れており、温泉街はえちぜん鉄道の「あわら湯の町駅」界隈に広がっています。
北陸新幹線開業前は、JR北陸本線として特急サンダーバードやしらさぎが停車していましたが、2024年3月の開業後、在来線は第三セクター「ハピラインふくい」に移管されました。
観光案内所や情報発信コーナー、飲食店、土産物店などが整備され、バリアフリー化も進み、駅前ロータリーも整備されましたが、ひっそりと昔の「金津駅」時代の面影が残されています。
駅は、2面3線の島式ホームですが、4本目の線路が一部に敷かれています。現在はラッセル車の待機場所になっていますが、ここがかつて国有鉄道・三国線として使われていた線路です。かなり錆が進んでいます。
芦原温泉駅の金津駅時代を知っている方、JRの北陸本線時代を知っている方、そして北陸新幹線開業後に初めて利用された方と色々だと思いますが、この駅には120年以上の歴史があり、様々な時代で活躍してきた駅なのだと、駅をご利用の際はチラッと頭の片隅に思い浮かべていただけると、旅情にちょっと違った味付けが加わるのではないでしょうか?


※北陸新幹線には最速列車の「かがやき」と各駅タイプの「はくたか」、そして富山-敦賀を繋ぐシャトル新幹線「つるぎ」があります。「はくたか」と「つるぎ」は全て芦原温泉駅に停車しますが、「かがやき」は停まる列車と停まらない列車がありますので、切符をご購入の際はお気をつけください。
 

芦原温泉駅からのバス乗り継ぎを解説。

芦原温泉駅近くの竹田川 列車を眺めるカヤック体験

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