澄んだ秋の夜空の天の川!!
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スタッフ名:高梨
今年の夏も天候不順で、晴夜が少なく、またすっきりしない星空が多かったですね。
しかし今は違います。大陸育ちの乾いた高気圧に覆われると、とても澄んだ秋の夜空となり、天の川が美しいです!
さそり座・いて座方向の夏の天の川はすでに南西の空に沈み、今は、はくちょう座とおり姫・ひこ星やカシオペア座付近の秋の天の川が、頭上に燦然と輝いております。
今日のブログでは、裏磐梯で見る美しい秋の天の川を、ご覧いただきます!
まず最初、上の写真ですが、裏磐梯のグランデコスキー場の駐車場で9月に見た、おり姫・ひこ星とはくちょう座のデネブの、3個の一等星がつくる「夏の大三角」とその南に続く天の川です。
はくちょう座の主な星々は、十字架形に並んでおり、南十字に対して「北十字」とも呼ばれます。
この写真、地平線付近がやたらと明るく写りましたが、都市光の影響ではなく、桧原湖面に低く霧が出てそれが周りの民家や車の明かりで照らされ長時間露光で明るくなったものです。秋の景色が影絵のように浮かび上がり、気に入っている作品です。
さて夏の大三角は、夏だけでなく、秋から初冬までも、頭上~西の地平線に見ることができます。
そして秋が深まるほど、はくちょう座の十字架が垂直に立って、良い形になります。
次をごらんください。
そしてはくちょうの北十字の線の結び方をちょっと変えて、デネブからひと筆書きで線を結ぶとパラソルの形になり、そのパラソルの下に「おり姫」と「ひこ星」が入る形になります。
つまり、「あいあい傘」座という、新・創作星座が秋の空にできあがります!
(赤丸がおりひめ、青丸がひこ星です)
次は、夏の大三角から北に続く、ケフェウス座・とかげ座・カシオペア座といった秋の天の川の様子です。ここで天の川の東(下側)のほとりに注目ください。
ボーッと小さな光のかたまり(みず色の線で囲んだもの)が見えますが、これが有名なアンドロメダ銀河です!
銀河系(天の川銀河)全体に匹敵する、銀河系のお隣のべつの銀河、4000億個ほどの恒星の大集団で、その距離は230万光年の彼方と言われています!
私たちが肉眼で見ることのできる最も遠い天体です。
明るさは4等級ほどで、よほど空のきれいな所でないと肉眼ではなかなか確認できませんが、裏磐梯の星空では、ふつうに見ることができます!
はい、裏磐梯の星空は、このように、見事に美しいのです。
皆さんも、ぜひ、裏磐梯においでください!
(今日の写真は、グランデコスキー場のものは2016年9月、それ以外は休暇村裏磐梯の玄関先で2022~2024年の秋に撮影したものです。)