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2022.10.29

喜多方ラーメンはなぜうまい? ~その秘密と背景

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スタッフ名:高梨

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 9月3日のここのブログで喜多方ラーメンを取り上げたところ、皆様から大きな反響をいただきました。私としては喜多方ラーメンについてまだまだ書き足りないと思っていましたので、今回はしっかり書き切りたいと思います。
 
 喜多方ラーメンの最大のよさ、特徴を挙げるとすると、次の3つになると思います。

1,魚介・動物系のだしがしっかり効いた醤油味ベースが基本形。(特に煮干し、鶏ガラ、豚骨)

2,つるつるモチモチとした中太の麺で食べ応えがある。(熟成多加水中太ちぢれ麵)

3,おいしいチャーシューがたっぷり乗っている。(醤油系の味が染みて枚数も多い)
 
 ここで「喜多方ラーメン」という呼称ですが、地元ではただ単に「ラーメン」(古くは、中華そば、支那そば)と呼び、特別視はせずに普通のラーメンと捉えていますが、よその地域からの人々の反応で喜多方のラーメンの特別なおいしさを認識するようになりました。つまりいつのまにか、地元の特産品と地元民の嗜好と店主のセンスとにより、おいしいラーメンができあがったようです。
 
 ただ尋常でないのは、昭和時代、喜多方の人口約3万7千人に130軒という対人口比店舗数日本一の食堂密度があったことから、外食を楽しみとする風潮はあったようです。自給自足が基本の田舎の食糧事情の中で、外食はちょっと贅沢とも言えますが、それを楽しみとする文化があったのは確かなようです。
 
 そして喜多方市は、次の写真でも分かりますが、豊かな平野が広がる会津盆地の北の方(きたかた)に位置し、周りは飯豊山などの山岳地帯や丘陵地のため、森や畑や田圃が広がり、醤油・味噌・酒といった醸造業がもともと盛んな地で、近郊の産業の集積地として裕福な商人の街を形成しておりました。(同じ会津盆地の中にある会津若松市は、会津藩の殿様の城下町であり、風土文化がかなり違います。)
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 また次の写真は、喜多方市の今日の中心街の様子で、たくさんの蔵が、倉庫だけでなく商店や住宅や離れにも日常的に使われ、「蔵の街」を呈しております。『男一貫、それなりの齢となって蔵の一つも建てられないでどうする?』といった風潮があります。
 
 
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 次の写真は、喜多方市内の超有名店「坂内食堂」の名物「肉そば」ですが、チャーシューが13枚で176グラムもありました。喜多方では、チャーシューメンでなく普通のラーメンでもチャーシューが3~4枚入っているところが多く、まさに喜多方らしさです。しかもどの店もしっかり醤油だれに付け込み、とろとろとおいしいチャーシューを提供しております。
 
麺が見えない!肉だらけ!
チャーシューをはかりに移しました。
 自由平等で闊達な気質が「まずは自分たちが楽しもう」という風潮(これは喜多方のお祭りにも表れます。地元民自身が大いに盛り上がるのです。)をつくりました。それが外食文化にもつながり、そのためにはまず、豊かにあるものをたっぷりと使い、『何事もケチらないこと』がポリシーとなり、醤油、だし、肉をしっかり使った、濃いめのだしと醤油味ベースの、食べ応えのある中太麺の、チャーシューのしっかり入った、王者の風格の喜多方ラーメンに進化定着して、「蔵とラーメンの街」となってきたようです。
 

 次は喜多方市大荒井の「食堂はせ川」の『淡麗醤油中華そば、バラチャーシュー3枚乗せ』で、最強の喜多方ラーメンで私は大好きです。
 
 
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次は喜多方市三丁目の「香福」のチャーシューメンで、チャーシューはまるで角煮です。
 
 
 次は喜多方市岩月町宮津にある「喜多方ラーメン赤レンガ」の(ふつうの)ラーメンです。とろとろチャーシューが3枚乗っていました。ここの建物は、見事な蔵づくりです。
 
 
 美味しいラーメンを食べると、私の場合、味覚を感じられないはずの胃袋が、おいしさにうっとりとした状態となり、酩酊状態にも似たようになります。
 あ~あ、ブログを書いていたら、またおいしさに酔いたくなりました!

 
 しまいに、会津のラーメン事情ですが、このところ、会津山塩ラーメンが大人気で、醤油ラーメンに負けない隆盛ぶりです。これは、休暇村裏磐梯のある北塩原村大塩裏磐梯温泉の温泉水を煮詰めて作った日本一高価な会津山塩で作った塩ラーメンで、やさしく奥深い味わいの塩ラーメンは日本一!との呼び声も高くなり、会津一円に広がっております。

 次の写真は、休暇村から近い、桧原湖のほとりにある北塩原村早稲沢の「早稲沢屋しお〇(しおまる)」の会津山塩ラーメンで、山塩ラーメンの人気店です。(チャーシュー丼とのセット)
 
 
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 また、喜多方ラーメン・会津山塩ラーメンは、会津若松市や会津坂下町などでも食べることができます。喜多方から15~20㎞程度の距離なので、のれん分けや喜多方で修業した店主の店が広がり、会津一円がラーメン偏差値の高い地域となっております。
 
 
 さて、ラーメン店めぐりは一年中可能ですが、秋の東北は紅葉シーズンで人気店はどこも混雑、待ち時間が長くなります。11月中旬以降になると混雑もおさまり、会津喜多方ラーメン紀行もこれからが本番と言えるでしょう! 

 どうぞ休暇村裏磐梯を拠点に巡ってみてください。(おっと、忘れずに申し上げます。休暇村のレストランのランチメニューにもおいしい会津山塩ラーメンがあります!)
 
あ~あ、満足、ごちそうさまでした!! おいしかった~
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喜多方ラーメンについて、喜多方ラーメンが人気になる前から親しんできたラーメン店のなかから、とっておきの店をを紹介したブログを以前投稿しております。
よろしければご覧になってみてください。

醤油ラーメンNo.1福島県 ~喜多方ラーメン四天王の紹介

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