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2020.09.19

磐梯山八景 ~ 8方位より(2)

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スタッフ名:高梨

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はい、皆さんこんにちは。今日は7月4日のブログに続いて、磐梯山をいろいろな角度から見た姿を紹介いたします。今回は、東西南北から見た姿です。
 
まず、「北」から始めます。
  1. ( 写真1  ;桧原湖南部(松原キャンプ場付近)より
      写真2・3;桧原湖中部(中瀬沼・狐鷹森の湖岸)より
      写真4   ;桧原湖北端(金山地区)より                   )
     ( 始めの写真は、曽原湖北岸からの磐梯山です。)


  2.  

 
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北は、明治の噴火で小磐梯山が崩壊して「岩なだれ」としてなだれ落ちた方向ですから、崩壊壁が真正面に見えます。


次は「東」です。(猪苗代町樋ノ口付近より)
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東からは、最多の4つの峰が見えます。左(南)より、赤埴山、大磐梯(最高峰)、ぐみ沢山、櫛ケ峰ですが、ぐみ沢山は、実際は、櫛ケ峰の尾根の一部の緩斜面が麓から見上げた時にひとつの峰のように見えるもので、独立峰ではありません。
大磐梯の東面には急峻な岩峰が見えますが、これは火山活動の原因のマグマが地下から垂直に登ってきたものが火道(地下深くから噴火口までのマグマの通り道のこと)の中で冷え固まったものです。それが露出しているのは、やはり山体崩壊があったからです。

 
次は「南」です。(猪苗代町野口英世記念館付近より)
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南からは、大磐梯が最も大きく雄大に見えますが、実は、大磐梯が最も新しくできた山体です。右端の赤埴山や、間にわずかに見える櫛ケ峰は、古い磐梯火山の活動の産物です。

最後は「西」です。(喜多方市慶徳町付近より)
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西からは、磐梯山は、大磐梯の山頂部しか見えません。
磐梯山の大部分を隠しているのは、雄国火山です。磐梯山以上にすそ野の直径が大きな火山だったようです。雄国火山群の中心にニッコウキスゲの大群落で有名な雄国沼があります。雄国火山と磐梯火山は東西に隣接していて、雄国の方がより古い火山だったようです。

 
以上で、7月4日のブログの南東、南西、北西、北東と、今回の北、東、南、西の、合計八方位からの磐梯山の姿を紹介しました。これで磐梯山のほぼ全貌が捉えられたと思います。
 
こんなに見る方向によって姿が違ってくる火山も珍しいと思います。その理由は、明治の噴火だけでない何度も起きた山体崩壊が、荒々しく変化に富んだ磐梯山の姿の原因となっているようです。
 
火山は、現在の姿だけでなく、活動の歴史まで見てみると、人と火山と地形のかかわりがよくわかってきて、より深い認識が得られます。
そうした視点では、「磐梯山はありがたい山であり、かつ怖い山でもある」と言えます。ただ科学の進歩により、怖い部分は年々小さくなっていて、「宝の山」に近づいています。

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