ブログ

2021.11.16

ヒメマスの採卵を体験してきました

1,215 view

スタッフ名:山口

支笏湖漁協組合さんでヒメマスの採卵を体験させていただきました。

今、北海道ではサケの産卵シーズンで石狩湾から遡上してきたサケたちが千歳川にて捕獲されています。捕獲されたサケたちはオス、メスに分けられて加工場へいくもの・孵化場へいくものに選別されます。

同じく、支笏湖でも放流場所へ戻ってきたヒメマスの採卵が行われました。
20年ほど前は9月下旬ごろから始まった捕獲・採卵ですが、近年は温暖化の影響か湖の温度が高くなり放流場所へ戻ってくる時期も遅く、10月下旬ごろから捕獲が行われるようになっています。

今回は特別に許可をいただき、採卵の様子を体験、撮影させていただきました。

ヒメマスの採卵の様子

はじめに、メスの頭をたたき
暴れないよう気絶させます
次に、お腹を開いてつぶれないように
優しく卵をかき出します
イクラに似た卵がびっしりつまっています
オスも同じく
暴れないようにし、受精させます
まんべんなく、全ての卵が受精するように
優しくかき混ぜます
川からひいた水でアクを抜き、その後水槽で発眼・孵化を待ちます
眼が出来るのは受精後、約40日です
今年はヒメマスの数が少なく、不漁の年でした。
ヒメマスは放流してから3年で戻ってきますが、外来種であるブラウントラウトや温暖化の影響の為か、年々捕獲するヒメマスの数は減ってきています。

自然下で生まれた個体もおそらく減っているため、より貴重な資源となっています。
今回のように、人の手で受精をさせると90%以上の卵がかえります。
支笏湖チップ(ヒメマス)のブランドを守るために、繊細で重要な体験をさせていただきました。

この場を借りて、支笏湖漁業組合様に感謝申し上げます。
 

自然にときめくリゾートであるために

支笏湖を訪れていただいた皆様に美味しい支笏湖チップをお召し上がりいただけるよう、私たちにできることは何か?
より美しい支笏湖の森と湖を守るために出来ることは何か?

地球温暖化を抑え、自然を守り残すことの重要性を少しでも多くの皆様に知っていただければと発信していくことだと思います。

スタッフ

Staff blog

Archive

2025年(87)
2024年(342)
2023年(316)
2022年(355)
2021年(430)
2020年(335)
2019年(359)
2018年(364)
2017年(191)
PAGE TOP