北海道の社交の華「豊平館」
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スタッフ名:端
今回皆様にご紹介したいのは、札幌の「豊平館」です。中島公園内にあるこちらの和洋折衷のお屋敷ですが、まず目を引くのがなんといってもこの「色」!なんてキレイなウルトラマリンブルー!!
写真でもキレイなんですが、生で見るとさらにキレイ!青空に映えてまるでおとぎ話のお城のようでした。
まず絶対に見ていただきたいのが、天井です。きらびやかなシャンデリアを支える部分、そこには漆喰で描かれたみごとな飾りがございました。これらは「こて絵」というもので、これを見るために左官職人が訪れるほどの漆喰芸術の傑作なんだそうです。写真ではわかりにくいのですが、どれも見どころ満載。お花の絵柄には赤くワンポイントで色付けされていたり、鳳凰の目はガラス玉がはめこまれていたりと、まあすごい。これは本当に肉眼でご覧ください。
そして館内を彩るカーテンや絨毯は、すべて西陣で織られた洋織だそうですよ。当時まだ珍しい洋織の技術を学ぶためわざわざイギリスへ職人さんが留学までしたと聞きビックリしました。それにしてもある意味総西陣のカーテン&絨毯とは贅沢の極みですねえ。
当時では非常に珍しい洋式ホテルということで、宿泊客は政府高官や華族、お雇い外国人が主だったとのこと。当時の皇太子さまが利用したお部屋も展示されていたのですが、天蓋つきのベッドも和洋折衷の雰囲気でかわいらしい。ただ今のものよりサイズが小さめで、昔の人はやっぱり小柄だったんだと興味深かったです。他にも当時実際使用されたものの展示ブースや、社交場としても使用されていた豪奢な広間など見どころ満載の豊平館。皆様も当時の社交界の華やぎをぜひ感じてみてください。
住所 |
札幌市中央区中島公園1番20号 |
電話番号 |
011-211-1951
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開館時間 |
9時~17時(最終受付16時30分) |
休館日 |
毎月第2火曜日(祝休日の場合は直後の平日)、年末年始 |
入館料 |
350円 |