行ってきました!岬から船で15分、『潮騒』の舞台『神島』!
3,276 view
スタッフ名:筒井
三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台として知られる、三重県の「神島」。
『潮騒』は5回も映画化されているので、映画としてのご記憶の方が鮮明な方も多いかもしれません。
伊良湖岬から船で15分程度で行くことが出来るので、ロケ地としての面影を求めて、観光で訪れる方も多い小さな島です。
先日、神島探訪ツアーの下見がてら初夏の神島をぐるっと回って参りましたので、
これから神島に行ってみようかな… とお考えの方用に、ざっくりと島内の様子をレポートさせていただきます♪
島一周約4kmの散策路は、八代神社への214段の階段から始まります。日頃の運動不足が恨めしい…!
神社の後は、上ったり・下ったり・平坦だったり・上ったり、の自然味溢れる道。時折絶景が拝めます。
くねくねと曲がる道や軒を連ねる家々、その合間を縫う石段、と、神島の市街地(?)はレトロさも漂う迷路のような町並み。
そこから、階段をゆっくり上がって『八代神社』、さらに林間の小径を上っていって『神島灯台』(恋人の聖地にも指定されている、伊良湖岬灯台と対を成すような白い灯台です)、そこから上がったり、下がったりを繰り返しながら歩いてたどり着くのが、ウォーキングコース最大の見どころかつ、映画でも有名な”焚き火シーン”の舞台となった『監的哨』です。
『監的哨』は、元々旧陸軍が砲弾の着弾点を観測するのに使っていたコンクリート(?)打ちっぱなしの建物で、建物の中および階段を昇っての屋上からは、伊良湖水道と伊良湖岬が一望できます。数年前の補強工事によって、綺麗な建物に生まれ変わっていました。青い空と青い海、そして巨大船舶や漁船団が織り成す景色が窓の黒い影と手前の樹木とで切り抜かれる様は、洛中洛外図の屏風絵青色ver.のようです。息をぜぇぜぇ、脚をガクガク言わせて日頃の不摂生を呪いながらここまでやってきた甲斐があるというもの……!
映画で神島に親しんだ方的には、「あぁ、このままどうかなっちゃうのだろうかーとドキドキだったあのシーンのところね!」と別の意味で胸の高鳴りが抑えられないかもしれません。
『監的哨』まできてしまえば、後は下り道も多く、呼吸器系的には負担の少ない道のりが続きます(その分、膝への負担は増していくのですが…)。石灰石が風化したカルスト地形が特徴的な『ニワの浜』、ハマヒルガオが咲き始めた『古里の浜』など、海に触れるようにもなってきます。丁度産卵期だったようで、海そうめん(アメフラシの卵塊で、パッと見がゆで上がったラーメンの細麺に酷似)が沢山流れ着いていました。
絶景の他にも、自然豊かなウォーキングコースには見所がいっぱい。
道中はウグイスとトビの鳴き声で賑やかですし、足元もタツナミソウ(紫)やキンポウゲ(黄色)、トキワツユクサ(白)、ハマボッス(白)、ハマヒルガオ(桃)と草花で鮮やかです。チョウもクロアゲハとアサギマダラに会う事ができました。
伊良湖からの神島探訪は、行き10:00伊良湖港発 - 14:00神島港発で戻り が基本(他にあまり手頃な便がありません)。島を一周してきても12時半頃には港に戻ってこられるので、民宿『山海荘』さんなどで昼食をとったり、漁村部分をぶらり歩きしたりして島のゆったりした時間を楽しんでみるのがオススメです。
◆イチオシです◆
【神島郵便局】…港近くにあります。神島郵便局オリジナルの消印を押してもらうことができるので、是非記念にここからハガキを出してみては!
【神島土産】…「潮波(さっぱ)」というお店の中には、現在移転したJFさん(海の農協さんですね)が入っています。入ると事務所のようでちょっとドキドキしますが、勇気を出して棚の『あらめ入り岩海苔』を買いましょう。甘口で、とっても美味しいです。
MORE
このブログで紹介された観光地・イベント情報