三国町の歴史案内 ~第五弾「龍翔館」~
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スタッフ名:杉森
~三国のランドマーク~
第五弾となりました三国町の歴史案内は「みくに龍翔館」のご紹介です。
「みくに龍翔館」とは、坂井市立の総合博物館です。湊町である三国町の自然や歴史風土及び文化遺産を紹介する施設として、1981年に開館しました。現在はリニューアルに伴う改修工事の為、令和5年春まで休館となっています。「みくに龍翔館」の外観は、1876年に修斎小学校・鶴鳴小学校・就将小学校を統合して建設された「龍翔小学校」を忠実に再現されたものです。「龍翔小学校」は、当時坂井港(現・三国港)の改修調査の為にこの地を訪れた「G・A・エッセル」が設計したとされ、木造5階建ての擬洋風建築として建設されました。1階~3階までは吹き抜けとなっており、4階にはオランダから輸入したステンドグラスが明かり窓に取り入れられ、5階は望楼となっており四方を見渡す事ができる贅沢な造りになっていました。
現在は改修工事も進み、足場も取り外され白亜の洋館が見ることができます。何の情報も無いのに、自分の伝統技術と身に付けた大工たちが、伝統の側から洋式建築を解釈し、建築したと考えると凄い建物をだと思います。
独特な建築様式の中でひときわ目につくのが、奇抜な塔の屋根の形です。これを見て三国町の人々は「こうもりがさ小学校」として親しまれたそうです。
~待ち遠しいリニューアルオープン~
正面から見るともう完成して、間もなくオープンかと思わせる佇まいです。
以前は、北前船で使用されたベサイ船や、三国の自然、三国周辺で発掘された遺跡や遺物等が展示されていました。今回リニューアルされ、これらがどの様に変わるのかも楽しみです。
~早く見たい~
以前は、川を挟んでライティングされた「みくに龍翔館」を見る事ができました。現在はリニューアル工事の為やっていませんが、本当に美しいこの景色を是非、復活させて欲しいと切に願います。今回の三国町の歴史案内は以上になります。今回はリニューアルオープンが来春なので、すぐに行ってみる事はできませんが、外観だけでも楽しめるので一度行ってみてはいかがでしょうか。それでは、また次回の三国町の歴史案内をお楽しみに!
「みくに龍翔館(坂井市龍翔博物館)」 坂井市三国町緑ヶ丘四丁目2-1 休暇村越前三国より車で約15分