皆様こんにちは!
暖かい日が続いてますね☀桜を見れるのが待ち遠しいです🌸
本日は安曇野に伝わる伝説上の人物{八面大王についてご紹介します。
当館から徒歩5分の場所に「八面大王足湯」があります。
この「八面大王」とは何かご存知でしょうか?
八面大王は安曇野に伝わる伝説上の人物(あるいは鬼)で、正式には「魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)」というのだそう。
いくつかの伝承があるようですが、そのうちの一つを簡単にご紹介したいと思います。
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昔、有明山に八面大王という鬼が居て、乱暴をして村人を困らせていたのだそう。
村人の一人に弥助という若者が住んでいて、ある日、罠にかかったヤマドリを見つけお金と引き換えに助けてあげました。
その三日後、道に迷った美しい娘が弥助の家を訪ね、弥助と娘は夫婦になります。
その頃、都から将軍、坂上田村麻呂が八面大王のうわさを聞き討伐にやってきます。
しかし、手ごわい大王は矢が当たっても跳ね返してしまい倒すことができません。
そこで観音様にお祈りすると「33節のヤマドリの尾を矢にすれば退治できる」と告げられ、ヤマドリを探しますが見つかりません。
弥助も探して褒美をもらおうとしますが見つけることができないでいました。
その話を聞いた嫁は「私の尾を八面大王の退治に使ってください」と置き手紙を残し消えてしまいます。
そう、娘は以前弥助が助けたヤマドリだったのです。
そしてその矢で将軍により倒された大王は、蘇ることの無いように五体をバラバラにしてそれぞれ埋められたのだそう。
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有名な『鶴の恩返し』と少し似たお話ですね(笑)
安曇野にはこの八面大王にまつわる地名が幾つかあり、観光地の大王わさび農場の「大王」も胴体が埋められたところとして付いた名前だと言われています。
こういった民話は知ると面白いですよね!
八面大王のお話だけでも、大王は良い人だったという英雄説や、8人の義賊だった説もあります。
是非他の説や民話も調べてみて下さい☆