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2022.04.02

【南房総神社寺院を巡る旅】 「妙本寺」

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スタッフ名:高木

南北朝時代、日蓮聖人の孫弟子日郷聖人が開いた日蓮宗の寺院

皆様こんにちは。
今回は、休暇村館山から車で40分程にある、妙本寺をご紹介致します。
 
房総を代表する古刹です。通称『千葉妙本寺』『保田妙本寺』『安房妙本寺』『吉浜妙本寺』とも呼ばれています。
 歴史はさかのぼること約680年前、御醍醐天皇の建武二年(1335年)宰相阿闍梨日郷上人(さいしょうあじゃりにちごうしょうにん)の開創と伝えられています。昭和三十二年に身述門流を脱して富士大石寺に帰し日蓮正宗となり、平成七年には、日蓮正宗から独立し、単立の宗教法人となりました。
客殿は安政五年(1858年)に火災により焼失しましたが現在の客殿は元治元年(1864年)本織村の大工棟梁伊丹喜内俊英により再建したものです。
 
館山道:鋸南富山ICを降りてから、国道127号線を金谷方面へ約10分弱
道路から山側に入口の「大門」が見えます。
※油断すると通り過ぎます...
大門を入って左側に、昭和42年(1967)まで吉浜小学校だった場所が、現在は駐車場になっています。
寺院までは駐車場から踏切を渡り、徒歩で1-2分。ふと左を見ると...
明治時代の煉瓦を積んだアーチ型のトンネル!ノスタルジック100%ですね!映えMAX!
トンネルを惜しみながらすすむと、重厚な「山門」が鎮座。
桜の木が植えられた参道を進と左側に...
赤い門の奥に「御宝蔵」が出現。
妙本寺は天文年間より数々の兵火により堂宇の大半を焼失、現在の客殿は、元治元年(1864)第37世日勧上人の時、2人の棟梁伊丹喜内(南房総市本織の宮大工)と宇津木氏(鋸南町吉浜の檀家大工)が造営して、客殿を飾る向拝(ごはい)の龍・蟇股(かえるまた)の彫刻は後藤義光(南房総市千倉町の彫刻師)、邪鬼(じゃき)・獅子鼻(ししばな)等の彫刻は伊丹喜内の作だそうです。表情に丸みがあって、目が少し大きめなのか印象に残る彫刻でした。
室内廊下の天井画は、雲洋作の笙(しょう)を吹く天女の舞を中心に、
その左右に太鼓を打つ天女や横笛を吹く天女が描かれてます。
客殿から階段のを登ると...本堂が鎮座してます。
里見家と徳川家の保護により立派な本堂があったが、安政5年(1858)の火災で寺域の大半とともに焼失し、100年余り後の昭和35年(1960)に再建されたそうです。
本堂の奥には、「忠魂碑」この忠魂碑は昭和30年(1955)9月に大六遺族会によって建立され太平洋戦争で戦死した14名の名前が刻まれています。
さらに進むと、「歴代住職の墓」が森に包まれるように鎮座してます。

戦国時代、最前線基地だった寺院

吉浜は南北朝時代には当寺を中心とした海運の湊として繁栄し、戦国時代に小田原北条氏と対立した頃には、里見氏に城砦として寺地を提供し、対北条氏との戦いにおいて最前線基地になっていた寺院ですが、この時期に訪れると「潮」「新緑」「桜」の香る思わず大きく両手を広げて背筋を伸ばしたくなるお寺でした。是非、夏が来る前に春を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。

休暇村館山から妙本寺までは

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