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2021.03.29

【星取県】先取り4月の星空情報~4月こと座流星群を楽しむ~

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スタッフ名:杉村康之

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4月に入ると、
日の出の時刻がぐんぐん早まり、
日の入りも遅くなっていきます。
宵の空には、火星が1等台で
輝いて見ることができます。
夜明け前になると木星、土星が
南東の空に昇ってきて、
上旬には新月に
向かう細い月が並んで見られます。
この月が夕空に移り再び満ちていく途中、
17日には火星のすぐそばまで
接近して見えます。

今月は、月と惑星の輝きや
位置の変化を楽しみましょう。
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日の出前の南東の低空には、
土星、木星が並んでいます。
6日から8日にかけて、
月がこの2惑星のそばを
通り過ぎていきます。

日の出前の南東の低空を眺めると、
右上に0.8等の土星、
左下にマイナス2.1等の木星
の順で並んでおり、
周囲には明るい恒星が少ないため、
ひときわ目立っています。

まず、4月6日に、
下弦を過ぎて舟形に欠けた月が
土星の右側(西側)に
同じくらいの高さで並びます。
月は、2惑星の下をくぐるように
左方向(東方向)に向かって
日々位置を変え、
翌日の7日には、
土星と木星のほぼ中間で、
三角形を描くような位置に移動します。
そして、8日には、
細くなった月は木星を通り過ぎて
東南東の空低くに下がっていきます。

明るい惑星たちを目印に、
日ごとに大きく位置と形を変える
月の様子を観察するよいチャンスです。
月の高度は日々低くなっていきますので、
視界の開けた場所で楽しみましょう。

4月こと座流星群は4月22日に極大を迎えます

4月こと座流星群は
毎年4月下旬に極大となります。
例年だと1時間あたりに
最大で5個~10個程度の
出現を見せる小さな流星群です。

しかし条件が整えば、
15個~20個に達するような
年もなくはありません。
夜半以降に放射点の位置が
高くなりますのでこの時間帯に
観測するのがオススメです。

2021年の4月こと座流星群は、
4月22日の21時頃に極大となります。
多くの地域で放射点が
かろうじて地平線上にあります。
決して好条件とは言えませんが、
極大時刻はまずまずといえます。

次に月の条件ですが、
4月22日21時の月齢は11.4
極大時刻頃は南の空の高い位置にあり、
条件は正直良くありません。
東京で月が沈むのは
23日の2時46分です。
空が明るくなり始めるのは
3時26分です。
暗夜で観測できるのは
40分程度となります。

月が夜空にある時間帯は
あまり多くの流星は
望めないかもしれませんが
夜明け前なら1時間あたりに最大で
10個から15個くらいの出現に
期待ができるかもしれません。

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