午前9時の大山寺の天候 くもり
気温プラス2℃:無風
お昼12時の山頂の天候 快晴
気温マイナス4℃:微風
相変わらず大山付近では積雪が少なく、
各スキー場も未だ営業できない
スキー場も一部あります。
ここ奥大山(鏡ヶ成)でも
過去に例が無いぐらいの積雪量で、
気温もせいぜいマイナス5℃ぐらいまで。
ちなみに例年では
マイナス10℃ぐらいが普通です。
高層天気図をチェックしてみても
シベリア寒気団が南下してくる気配も無く、
偏西風の流れも今までとさほど
大きく変化する様子もありません。
ということは2月から3月にかけても
大きな寒気団が見込めず、今からドカ雪が
降る可能性は非常に低いということです。
ちょうど二十四節気では19日ごろが
『雨水』となっており、空から降るものが
雪から雨に替わるころとなっています。
各地で春一番が吹き、
そろそろうぐいすの鳴き声が
聞こえ始めるころです。
今年の冬はニュースで
「今冬一番の寒気が・・・」
というセリフを何度も耳に
されたと思いますが、
もうこの手のニュースは
今冬は聞かれそうも無いと思います。
大山の登山道ですが、
天候に恵まれた(?)
日が多く登山ルートも
無雪期のルートと
ほとんど変わらない状態で
踏み固められています。
トレースさえ外さなければ、
アイゼンだけで
スノーシューは不要です。
そもそも大山においては
1合目辺りからスノーシューを
履かないと歩けないぐらいの
積雪であれば、まず山頂までは
体力的にも難しいと思われます。
せいぜい良く頑張って
5合目ぐらいが限界でしょう。
冬の大山においては
6合目付近より上部に
登るのであれば積雪が
クラストしていますので
逆にスノーシューでは危険です。
12本爪のアイゼンをお持ちください。
ただトレースを外れて
元谷方向とか
草鳴社谷方向へ
下りながら遊ぶのであれば
スノーシューは必要です。
しかし今年は積雪量が少なく、
なかなか出番がないようです。
本来はこれから2月末にかけてが
一番積雪が多く、3月に入ると
降る量よりも融ける量のほうが
多くなってきて徐々に
登山道の積雪も減ってくる
時期なんですが、
果たして今年は・・・?
よくあるパターンですが、
穏やかな落ち着いた日に
山頂まで登られた方は
ほとんど雪山の
魅力に取り付かれます。
しかし大山は日本海に
面した独立峰ですから、
天候の急変はもちろんのこと
厳しく荒れる日も
珍しくありません。
その時に
「前回は登れたから・・・」
という経験は冬山では
通用しないことを
よく覚えておきましょう。
特に経験の少ない方が単独で登ると、
その判断を間違える場合があります。
冬山を楽しむために
出来るだけ単独は避けて
無理をしないようにしましよう。
登山というのは
楽しいスポーツですが、
同時に危険も伴います。
他のスポーツ同様に
慎重で経験豊富な人と登れば、
格段に技術は向上します。
特に冬の大山においては
無理は絶対に禁物です。
安全に楽しく登ってください。