1.大自然の中で出会うエンターテインメント【茶臼山高原】
-目次-
1.大自然の中で出会うエンターテインメント【茶臼山高原】
2.戦国武将の夢の跡へ【奥三河】
3.明智光秀の故郷を訪ねる【恵那】
4.郷愁誘う渓谷の里で和みのひととき【信州・遠山郷】
自然の神秘を味わえる体験型パワースポット
標高1415m、愛知県最高峰の山として長野との県境にそびえる茶臼山。その麓にある休暇村を取り巻く茶臼山高原エリアは愛知県唯一のスキー場があるだけでなく、一年を通して豊かな自然を満喫できる遊びの宝庫だ。春にはリフトで芝桜の丘に登り、ピンク色に染まる芝桜にうっとり。新緑や高原の花々、紅葉など季節ごとに彩りを楽しめる。矢筈池のほとりではアクティビティが豊富なほか、ハイキングコースも充実。早朝、茶臼山山頂に登れば、日の出とともに神秘の泉・雲海のパノラマを眺めることができ、山の周辺では野生動物に出合える。
休暇村が主催する「ナイトサファリ」では、おいしい草を求めて牧場にやってくる鹿の群れに遭遇することも。人を察知したとたんに「ピッ」と鳴き声をあげ走り去る姿に、自然界の真っただ中にいることをあらためて強く実感し、思わずドキドキしてしまう。大自然の魅力をギュッと凝縮し、一年中楽しめる、それが茶臼山高原の魅力なのだ。
美しい水と山に育てられた味わい豊かな自然の恵み
この辺りは農業を生業としている村が多いため、長い山道を走っているとあちこちに「道の駅」があり、新鮮な食材をその場で買って、食べて、楽しむことがで
きる。休暇村の宮田啓三料理長も道の駅などを訪ね歩き、自分の目や舌で確かめた質の高い食材を直接農家から仕入れているとか。一年を通して旬の味覚にあふれ、釣りたて、もぎたてなど、ここでしか味わえない、素材そのものが持つ凝縮された旨味を体験できる。作り手のこだわりや愛情をたっぷりかけて育てられた自然の恵みは、食通も唸る究極のナチュラル!
【岩魚】家族連れに最適な釣り堀
自然あふれる山の中で初心者でも簡単に楽しめる釣り堀。自ら釣り上げた岩魚を炭火で塩焼きにして味わえる。手作りの五平餅もおすすめ。
【ブルーベリー】摘み取り体験が楽しい!
標高850mの静かな山里にあるブルーベリー園。優しいオーナーが豊かな自然の中、大切に育てた有機栽培のブルーベリーは、安心安全でフレッシュなおいしさ。
【十割そばと自然薯】塩味で立つそばの風味
自家製粉・自家製麺にこだわった十割そばや、厳選した自然薯を使った自然薯料理など、素材のおいしさが堪能できる食事処。社長自ら薦める塩で食べるそばは、新感覚でクセになる。
【名古屋コーチン】新鮮な地鶏を余すところなく味わう
名古屋コーチンの成育からこだわる養鶏場経営の店だけに質も鮮度も抜群。弾力のある旨味たっぷりの胸肉をはじめ、レバーやキンカンなど希少部位を贅沢に使用した「ひきずり(すき焼き)鍋」や焼き肉は絶品。
【地酒】おいしい水が育むこだわりの酒
1864年に創業した愛知の老舗。蔵元だからこそ味わえる火入れも加水もしていない搾りたての生原酒を量り売りしてくれる。フレッシュな味わいを堪能してみて。
2.戦国武将の夢の跡へ【奥三河】
緑に囲まれた古戦場を歩き、戦国武将へ思いを馳せる
奥三河には、遥か昔、400年以上前に名だたる戦国武将が歴史の礎を築いたゆかりの地が数多く存在する。新城ICを降りてすぐの場所には、「長篠・設楽原の戦い」で織田信長が本陣を築いた〝もう一つの茶臼山〟がある。織田・徳川の連合軍が、当時最強勢力を保っていた武田勝頼率いる武田軍を、火縄銃を使い鉄砲戦術で大敗させた馬防柵など、歴史の転換点ともなった場所にたたずめば、時空を超えた旅を満喫することができる。
【馬防柵】
織田・徳川の連合軍が武田軍に対抗するために築き、連合軍を勝利へと導いたといわれる。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が一緒に戦った数少ない戦場でもある。
【新城市設楽原歴史資料館】
時代の分岐点の一つとなった「長篠・設楽原の戦い」の歴史や火縄銃の果たした役割などを展示。国内でも数少ない鉄砲に特化した博物館で、戦国、幕末、そして明治への移り変わりも体感できる。
3.明智光秀の故郷を訪ねる【恵那】
車窓の風景を眺めながらいにしえの時へタイムスリップ
2020年、令和初のNHK大河ドラマを飾るのは明智光秀。生誕の地といわれる岐阜県恵那市では明知鉄道が明智光秀ラッピング列車の運行を開始するなど盛り上がりを見せている。明智駅周辺には、明智光秀公が産湯に使ったとされる井戸や学問に精進したという天神神社などゆかりの地が点在。大正時代の建築をそのまま保存したレトロ感あふれる「日本大正村」とともに町全体が歴史浪漫に浸れる一大スポットとなっている。一方、岩村駅では女城主の里として知られる岩村城下町が見所。「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、江戸時代か
ら受け継がれる銘菓や銘酒などが味わえる。NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』のロケ地としても話題となり、ドラマの設定そのままの町並みが人気。こうして戦国時代から昭和まで、さまざまな時代にタイムスリップできるのが明知鉄道沿線の魅力といえそうだ。
【明知鉄道】
明智から恵那までを走るローカル列車。車窓から美しい田園風景が楽しめる。NHKの朝ドラ『半分、青い。』の主人公や明智光秀を描いたラッピング列車も話題。
【岩村・女城主の里】歴史の風格漂う町並み
古くは戦国時代末期、織田信長の叔母・つやが女城主として領地を治めたことでも有名な岩村城。その城下で長く栄えた岩村城下町は、旧家や酒蔵などが今も軒を連ねる昔ながらの町並みで、江戸時代を彷彿させてくれる。
【明智・日本大正村】ハイカラさん気分で町を散策
大正時代の建築や町並みが残り、ところどころ明智光秀ゆかりのスポットも点在し、町ごと歴史の博物館となっている日本大正村。村役場や資料館など、大正時代の文化や人々の生活に関する資料も展示されている。
4.郷愁誘う渓谷の里で和みのひととき【信州・遠山郷】
山深い谷に広がるドラマティックな里の風景
南アルプスの麓に拓かれた下栗の里は、山の斜面に昔話に出てくるような民家や段々畑が連なり、懐かしさに心惹かれる場所。標高800~1100mに位置し、「日本のチロル」と呼ばれ、平成21(2009)年に『にほんの里100選』に選ばれた絶景だ。駐車場から20分ほど細い山道を登ると突然視界が開ける。山々に抱かれたジオラマのような里の風景を見下ろせば、言葉では表せないほどの感動が湧き立つ。美しく時に厳しい自然環境そのままに、寄り添うように人々が暮らす村は温かく、昔ながらの人情があふれ、旅する者を優しい気持ちにさせてくれる。近隣では旧木沢小学校などの懐かしい風景に出合い、足を延ばせば天竜川の船下りで渓谷美を楽しむこともできる。緩やかな時間に身をゆだねれば、山深いふるさとを心行くまで味わえるだろう。
【下栗の里】人情味あふれる懐かしきふるさと
南アルプスに抱かれた、まるで絵のような集落は、紅葉や雪景色など四季折々に異なる表情を見せてくれる。下栗の里の一番高い場所にある食事処では、そばやいも田楽など地元の食材が揃い素朴で懐かしい味が楽しめる。
【旧木沢小学校】懐かしい昭和初期の木造校舎
昭和7(1932)年に建てられた木造校舎は、昔ながらの教室や図書室がそのままで、懐かしい雰囲気が漂う。平成12(2000)年に廃校となったが、現在は住民の交流の場として活用されている。
【天竜ライン下り】天竜川の絶景に酔いしれる船旅
大自然の渓谷を優雅に下る天竜ライン下りは、四季折々の風景と船頭さんの船を漕ぐ姿が郷愁をいざなってくれる。天空を舞う野鳥や美しい植物を眺めながら、緩やかな時間を満喫。