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旅行記

2025.04.05

2025年に行くべき52か所に選ばれた富山市ってどんな場所?

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スタッフ名:小田桐

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ニューヨーク・タイムズ紙に富山市が選ばれた理由は?
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は毎年「今年行くべき旅行先」として記者や写真家が選ぶ旅先52か所を紹介しています。2024年には山口市、2023年には盛岡市が選ばれました。

なぜ52か所なのかというと、読者が毎週末に異なる旅先に旅行すると仮定して、1年間の週末の数だけ選定した結果52か所になったそうです。そしてなぜ今年は富山市が選ばれたのでしょうか。その理由はニューヨークタイムズの記事の中でこう書かれています。
“Enjoy cultural wonders and culinary delights while skipping the crowds” すなわち「富山市は人混みを避けながら文化体験や美食体験が楽しめる場所」という風に紹介されています。

北アルプスと日本海が望める富山市は山と海との距離が非常に近く(海外では珍しいことで日本ならではの地形でもあるので。)美味しいものが食べられるほか、隈研吾さんが設計したガラス美術館などアートにも触れることができる点、そして能登半島の玄関口でもある富山市が昨年の能登半島地震の復興に向けて観光客の誘致に尽力している点、こういったことが今回の選定理由に挙げられました。

この記事がきっかけで、私自身もまだ行ったことがない富山市のことが気になってしまい、今回日帰りの弾丸富山旅行を家族で決行しました。その様子を以下ではご紹介していきたいと思います。

ニューヨークタイムズの記事について

富山のグルメ海の幸を満喫
何も計画を立てずに新幹線に飛び乗り、とりあえず目指した富山市。まずは富山駅の中にある観光案内所でおすすめのお寿司屋さんを訪ねてみました。

いくつか教えていただいた中で私たちが伺ったのは、駅に併設する「とやマルシェ」内にある、すし玉さん。数々の芸能人やyoutuberが来られているようで、店内には有名人のサインが多く飾られていました。

冬の富山らしく、寒ブリ、白エビ、ホタルイカなど旬のネタが目白押しで、しかも比較的どれもお手頃にいただくことができます。寒ブリは脂が乗っていて、赤というよりもピンクに近い色をしていました。白エビはおぼろ昆布が巻かれていて軍艦のようになっていました。白エビのほんのり優しい甘みに、昆布の香りと風味が抜群でした。ホタルイカは生臭さやクセが一切なかったのが驚きでした。鮮度がいい証拠なのでしょうか。たくさん注文しましたが、ひとり2,000円ほどでお腹いっぱいになりました。

すし玉について

富山市ガラス美術館(市立図書館)
ニューヨークタイムズの記事でもおすすめ観光スポットとして取り上げられていた富山市ガラス美術館。隈研吾氏が設計を手掛けた建物で、美術館という名称がついていますが、美術館、図書館、銀行が入った複合ビルになっています。

まず目に飛び込んできたのはキラキラと光り輝くその外観です。アルミやガラスなどの異素材を組み合わせた構成となっていて、立山連峰を表現しているそうです。美術館に入る前からその外観にわくわくとさせられました。

館内に入ると一変して、内観は木材をふんだんに使用した吹き抜けのビルになっていました。木材をふんだんに使用しているところが隈研吾氏らしいですね。木のぬくもりが感じられて、外からも自然光が入る造りになっていました。

ビル内には展示ルーム、図書館、カフェ、ミュージアムショップがあります。展示作品は撮影禁止なのでこちらで紹介することはできませんが、様々な作家さんのガラス作品が展示されており、海外からの観光客の方々も見入っていました。

富山市ガラス美術館について

世界一美しいと称された富山環水公園店のスタバ
「世界一美しいスタバ」と称されるのは、スターバックス富山環水公園店です。
2008年にスターバックスの社内ストアデザインアワードにて最優秀賞を受賞したことからそのように呼ばれました。

ここで面白い事実が発覚。実は「世界一美しいスタバ」とは、スターバックスジャパンが公式に発表した情報ではないということです。2008年の受賞をきっかけにメディアや利用者が勝手に言い始めたことから今でもそのように呼ばれているのだそうです。それでも実際にスタバのある環水公園に行ってみると、家族連れやカップル、友だち同士、愛犬を連れて散歩やピクニックする地元民がたくさん集まっていて、市民にとって憩いの場になっているんだなぁと感じましたし、店内からはその幸せな光景を眺めながらお茶をすることができました。テラス席はわんちゃん連れの方々も利用されていました。

富山とは関係ないですが、個人的におすすめしたいのが私の地元にある「スターバックス弘前公園店」です。登録有形文化財にも指定されている木造建物をリノベしたお店です。中庭がある建物になっていて新緑の時期はもちろんですが、雪がしんしんと降る冬の時期も風情があっておすすめです。春には弘前公園の桜も見ごたえがあっておすすめですので、ぜひお出かけの際には併せて足を運んでみてください。

富山環水公園店について

弘前公園店について

路面電車で楽しむ車窓からの景色
北陸新幹線の開業に合わせて富山市内のアクセスや利便性向上目的に作られた路面電車。運賃は市内一律で大人210円、子ども110円で、さらにSuicaなどのICカードも利用可能となっています。

時間の限られている日帰り旅行でも、路面電車を駆使すれば、富山市ガラス美術館や富山城などの観光名所を余すことなく巡ることができます。日中は5分~15分おきに出ていて、朝5時~夜11時台まで運行しているため、次の電車の時間を気にしながら観光しなくてもいい点もありがたいと思いました。ビルとビルの隙間から見える北アルプスの山々の景色も含めて路面電車での移動もエンタメ性があって楽しかったです。
おみやげには富山名物の鱒寿司
富山市内だけでも30種類以上あると言われている鱒寿司。新幹線の駅改札内には鱒寿司の自動販売機が設置されていたり、とやマルシェ内で9種類の鱒寿司を取扱っている越中鱒寿し富乃恵さんがあったり、道を歩けば至る所から鱒寿司の文字が目に飛び込んできました。お店には鱒寿司の特徴がチャートに書かれていて、それぞれ「鱒のレア度」「酢飯の酸味度」「酢飯の押し具合」などによって特徴がわかりやすく解説されていました。

今回私たちがその中から選んだのは、寿し工房大辻さんの幻のます寿司です。鱒の身が肉厚で、酢飯の酸味はそこまで強くなく、とても美味しかったです。お店の方に「鱒の身が大きいので表面だけではなく、側面や裏面の方まで鱒の身で酢飯を覆っています。また、酢飯が固くなってしまうので冷蔵庫には入れずに常温で保存してお召し上がりください。」と教えていただきました。通常の鱒寿司の2倍もの鱒を使用していたり、富山のコシヒカリを100%使用していたり、材料へのこだわりもあるため、料金は2,900円と通常の鱒寿司と比べると少々値はしますが、それでも2~3人で食べるには十分で満足度も高かったです。ぜひみなさんもお好みの鱒寿司を見つけてみてください。
まとめ
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ということで、今回は話題の富山市についてご紹介しました。弾丸富山旅行ということで、初心者らしく有名な観光地を巡ってきましたが、次回は宿泊をしてもう少しじっくりと観光をしてみたいなぁと思いました。そして今回は時間の都合上、断念しましたが、富山の薬売りの文化体験ができる施設もあるそうなので、そういった体験もしてみたいと思います。みなさんもぜひ2025年は富山市に遊びに行ってみてください。