みな出て来いこいこい!
Come, come, everybody.
秋の夜長にはお月見がおすすめです。比較的空気が乾いていること、明るい星が少ないこと、適度な高さに出ることに加え虫の音など、満月でも三日月でも綺麗に見える理由があります。そして、秋の月夜と言えば、ウサギが跳ね、寺の庭先でタヌキが総出で歌って踊る絵が浮かびます。
How do you do and how are you?
普段はなかなかめぐり遇えない野生動物ですが、偶然にも出遭うと「ラッキー!」と嬉しくもなります。時として旅の目的にもなる彼らですが、今回は、旅先で出遭えるかも!の野生動物をご紹介します。
北海道と言えば…
北海道を旅すると、出遭う可能性が高い「キタキツネ」。冬毛に覆われる冬はふっくらして見えます。1月~2月が繁殖期。山里でパートナーを探すので、遇える確率が増します。
エゾリスにエゾシカに…
エゾリスは、キタキツネに次ぐ北海道を代表する野生動物です。冬毛になると、一見ウサギのように見えます。冬眠はしないので、秋に集めて隠したエサを、冬に雪の中から掘り起こして食べます。 エゾシカの雄は、体重130キロにもなる日本最大の草食獣です。「寒い地域に住む生物ほど体が大きい」とはドイツの生物学者「ベルクマンの法則」ですが、エゾシカは、本州のシカより一回りほど大きく、初めて見る人は「馬か!?」と思うほど。つぶらな瞳が可愛らしく比較的遭遇率も高いです。
北海道の野生動物に遇えるかもしれないホテル
影が薄いニホンアナグマは…
ニホンアナグマは本州のほぼ全域に生息している割に、タヌキ比べたら影が薄いです。名前にクマが付いていますがイタチ科の動物です。ちなみにタヌキはイヌ科です。秋は、冬に備えて脂肪をたっぷり溜め込むため、ずんぐりむっくりした体型になり、子熊に間違われることもあるとか。
ニホンアナグマに遇えるかもしれないホテル
「カモシカのような脚」ではないけれど…
天然記念物にも指定されているニホンカモシカ。「カモシカのような脚」ではなく、ウシ科だけにがっしりした四肢です。本州や四国、九州の山地や丘陵地帯に生息しているので結構な確率で出遭いますが、人に危害を与える動物ではありません。じっと見つめ返してくるので、視線をとらえるシャッターチャンスがあります。ニホンカモシカを見かけたら、近づかず、逃げ道をふさがず、驚かせずに見守ってください。
ニホンカモシカに遇えるかもしれないホテル
ニホンジカはあちらこちらに…
VIDEO
ニホンジカは全国に生息します。昼夜問わず活動しますが夜行性が強く、昼間全くシカを見ない場所でも、夜になると大量に出現したりします。愛知県の休暇村茶臼山高原では、夜行性のシカの習性を利用したナイトサファリを実施しています。 動画は、愛知県畜産総合センター段戸山牧場です。県内酪農家の乳用雌子牛を、足腰の強い丈夫な乳用牛に育てるため放牧しています。昼はウシ、夜はシカのパラダイスです。
ニホンジカに遇えるかもしれないホテル
Let’s all sing a happy song.
野生動物とめぐり遇うことの表裏で、野生動物と人間との境界線の侵入も問題になっています。ヒトもシカもアナグマも、みんな地球の多種多様な生物の一員!ヒトも他の生物と共に地球を分かち合っていることを、ちゃ~んと理解しながら、さぁ、みんなで、Let’s all sing a happy song,Sing trala la la la.♪