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旅行記

2021.09.25

突端好きのあなたに贈る 至極の岬3撰

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スタッフ名:高山

突然ですが、突端は好きですか?

突端=行きにくい しかしそこにしかない魅力があります
岬に行くには、時間も労力もかかります。時には離合できないような細い道を延々と進んだり、クルマで行けない道を歩いたり……
しかしなぜでしょう、人々を惹きつけてやまない魅力が岬にはあります。不便、行きにくいからこそ得られる達成感。
人それぞれに何かしらの動機が突端にはあるのではないか、私はそう思っています。

※現在の営業状況など最新情報は都度確認をお願いします。
 

突端好きが選ぶ マイベスト突端

その① 都井岬(宮崎県)
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宮崎県串間市にある岬。ここは、クルマで宮崎市からも約2時間、鹿児島市からでも2時間半以上かかる、行きにくい場所のひとつです。
 しかしだからこそ、異日常がそこには広がっています。この岬にある最大の魅力は、「馬」です。この馬は御崎馬(みさきうま)といい、日本在来馬のひとつです。日本においては、馬の大型化を進めるうえで、外国の馬との交配が行われましたが、ここでは大きな影響を受けず現在に至ります。その特異性から、国の天然記念物にも指定されています。他のものを寄せ付けない隔離された土地だからこその魅力ですね!

見学の際は、現地でのルールを守りましょう。
御崎馬だけではない都井岬……
海近くの駐車場にクルマを止めて降りると、まず後ろに馬!
海を向くと大きな鳥居!
そして、遊歩道にはここが北限とされるソテツが!
海に出ると、小さな鳥居が……
あれ、鳥居小さいな…… と思っていると
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こんなところに本殿がありました!
都井神社の本殿は崖の上にあって、下にあった小さな鳥居は遥拝所だったのです。
危うく気づかずに帰るところでした。

あそこまでどうやって行くんだろう…と思いましたが、現在は行くことができないようです。
その② 尻屋崎(青森県)
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青森県の東側(右側)にある下北半島は、本州の最北に位置します。マグロで有名な大間や極楽浄土のような仏ケ浦、恐山など観光スポットは多くあります。

魅力的な観光地が多いのですが、観光地が点在しており、観光する時間が無くなってしまう、そんな場所です。

そんな見るとこたくさんの下北半島において、あえて私が推したいのが、下北半島の東側の突端にある尻屋崎です。
尻屋崎って、どこ?
地図を見てわかるように、青森の中心から下北半島はとても離れています。
(青森から大間までは、クルマで約3時間!)

そのなかでも、尻屋崎は他の観光名所からは離れているため、立ち寄りにくい場所ですが、突端好きのあなたにはぜひ訪れていただきたい場所です。

 
いきにくくても尻屋崎を推す理由……
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やはり、馬と灯台と青い海は最高のロケーションです!

また馬のご紹介となりますが、(おそらく、私が馬が好きだから……)
ここにいるのは、寒立馬(かんだちめ)です。名の通り寒い場所でも耐えることができます。
なにより、ずんぐりむっくりしたお馬さんの形が愛おしく感じます。
(夏の間は、灯台の周辺に放牧されており、冬は放牧地にて見ることができるようです)

灯台は一般公開されているので、登ることもできます。

こちらも、見学に際してのルールを守ってお越しください。
また、時期によって営業状況等が異なりますので、ご注意ください。
その③ 佐田岬(愛媛県)
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四国最西端は、本当に先っちょにあります
佐田岬は、松山市街からクルマで約3時間、今までご紹介してきたどこよりも、「突端」というにふさわしい場所ではないでしょうか。

佐田岬半島は、日本一長い半島といわれ、全長は約40km、先端まで行くだけで一苦労です。
対岸には、「関あじ・関さば」で有名な佐賀関があります。
先端までは歩いて向かいましょう
これまで紹介した突端はクルマで間近まで行けましたが、ここは遊歩道を歩かないといけません。
この標識を見ると、あたかもクルマで行けそうですが……
残念ながら、徒歩で30~40分程度かかります。

遊歩道はおおむね舗装されているので安心ですが、階段も多く、アップダウンが激しいので、ゆっくり時間をとって突端まで向かいましょう。
遊歩道の途中には、灯台を眺められるスポットがあります。
対岸は九州・大分県です。ちなみに、九州までは15kmほどしか離れていません。
のんびり歩くこと約30分。ついに灯台が見えてきました。早速近くまで行ってみましょう。
ついに、四国最西端に到達しました!灯台の裏には、四国最西端の看板がありました。
最西端の景色はどうだろうと眺めてみると……
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明らかに、もっと西に島がありました。
そう、ここは本当の意味での最西端ではなかったのです。
この島は「御籠島」といいます。

少し前までは道が整備されておらず、島まで向かうことができなかったため、ここが普通に行ける最西端の地だったのかもしれません。
本当の四国最西端には、美しい景色と砲台がありました
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御籠島は、佐田岬灯台から歩いて10分ほど、ここまできてまだ歩くのかと思う気持ちもわかりますが、是非訪れてほしい場所です。
この島からは、また違った角度からの灯台や洞窟式の砲台を眺めることができます。
洞窟の中は、きれいに整備されていますので安心です。

こちらの砲台は太平洋戦争の末期に設置されたものです。
(おいてあるものはレプリカ)

休暇村にも突端がたくさん!

休暇村伊良湖 (愛知県)
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愛知県渥美半島の突端にある伊良湖岬。
愛知県の形を恐竜になぞらえることがありますが、それでいうと後ろ足の突端に位置しています。

この辺りは知多半島の突端や志摩半島(英虞湾)など、たくさんの突端がある、突端好きにはたまらないスポットです。

休暇村伊良湖 HP

休暇村 志賀島(福岡県)
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志賀島は、大都市・福岡にありながら美しい自然が残るエリアです。
そして、島とはいいつつも海ノ中道と陸続きで、クルマで行くことができます。

地図を見ると、福岡の中心地から近いですが、突端に位置する志賀島周辺は豊かな自然が残っていることが分かります。

行きは博多ふ頭からの渡船で向かい海から志賀島・海ノ中道を眺め、帰りは陸路でくるっと一周すると、この地形を存分にお楽しみいただけると思います。

休暇村志賀島 HP

休暇村 南伊豆(静岡県)
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「伊豆は南に行くほど美しい」

これは、よく南伊豆を紹介する際につかうフレーズですが、伊豆を実際に向かうと海と砂浜の色が南に行くほど違うなと思います。

伊豆の突端には、伊豆半島最南端、石廊崎があります。
ごつごつした岩を進むと、突端にいくことができます。

そして、休暇村の目の前には弓ヶ浜があります。遠浅で穏やかな海は、夏の海水浴はもちろん、波の音をのんびり聞きながら過ごすには最適です。

これから、秋・冬は夏の喧騒が嘘のようなゆっくりとした時間が流れます。
海は入るものではなく、見るものだと思っている、そんな方には今の時期が大変おすすめです!

もし雄大な海の絶景をご覧になりたければ、千畳敷がおすすめです!
坂道を下ると、いきなり広い石の平原があらわれます。大自然が作り出した絶景!文字では伝えられないほどですので、せっかく伊豆の南端まで行かれた際にはお立ち寄りください。

徒歩で向かう場合、急な坂道や林道などがございますので、お越しの際はご注意ください。また、海面に近いので悪天候時には高波に注意が必要です。
 

休暇村南伊豆 HP