暑いです。毎日うだる暑さです。
海外オリンピック選手からも酷暑への不満の声が上がりました。そりゃそうでしょう。
日本で生まれ育った身ですが、長年住んでいてもやっていられません。何もしたくありません。
(という文章を、まだ暑かった頃に書き綴っていました。その後、天気は一転、記録的な大雨に肌寒い日々が続いています。)
ああ、一人でこっそり、どこか遠くに行きたい。さあ、どこに行く?
新幹線、良いですね。ピューンと一直線。何しろ席が広い。移動するのにゆったりのんびり。窓が大きい。富士山が見える(かもしれない)→行き先と天候によりますね。
ちょっと北に向かってみましょう。都内から新幹線で70分。そこからローカル線に乗り換えて40分、そして路線バス30分。はい、自然の中です。どこかは内緒です。
さあ、何しましょう。
あんなこと。こんなこと。
いえいえ、何もしない!ただひたすら涼を求めてウロウロするだけです。
風通しの良い日陰を見つけたら、手足に虫よけスプレーを振り撒いて、おもむろに本を取り出します。読書、ひたすら読書。
ジャンルはまあなんでも良いです。お好きなものを。好きな作家の文庫本を10冊くらいスタンバイさせておきたいところです。
程よい日陰に出会えなければ、窓の外に大自然の雄大な景色を望むひんやり客室で、ダラダラもありです。
避暑にクーラー、最強です。
そこがWi-Fiに繋がるなら、外野から邪魔されずネット三昧でも。その際は、あくまで趣味とダラダラをテーマに。旅にまつわる情報収集までなら許容範囲。
「ここでちょっと仕事メールの確認とスケジュールの再調整と」なんて思う人は、ワーケーションプランでワーケーションしてください。
夜になったら、活動開始です。
そもそも、動物はわりと夜行性ですよね?であれば人間も夜行性ですかね?いや、夜目がきかないからダメですね。敏捷性にも欠けるので、暗闇のジャングルなら容易に狩られる立場です。
今回の行き先は、幸いジャングルではありません。
さて、ごちそうの並ぶ夜の食事会場で、人様、というかプロが作ってくれた美味しいごはんを堪能します。自分で作らなくても、後片付けをしなくても良い。座るそばから「味噌汁こぼれた!」「お茶碗落とした!」「おかわり!」「ギャーギャー!」とかひたすら呼ばれることもなく。自分のペースで自分の好きなものを、好きなだけ。天国ですか。いえまだ生きていました。現世です。
満腹になったら別腹でデザートを堪能し、外に出る。満天の星空を見たいのです。
ただそれだけのために、旅に出るのです!メインはこれ!
再び虫よけスプレーを振り撒いて、レジャーシート、蚊取り線香的な、もう少々ハイテクな何かと、ミニ扇風機をお供に。
横になります。ゴロリ。
頭の中を空っぽに、ボケーッと空を眺めます。流れ星に会えるでしょうか。
BGMは時折風にたなびく草木のささやきと虫の音です。
虫よけ対策をしていても、さすがに眠りこけると蚊の餌食になりそうです。うっかり寝てしまわぬよう、ご用心。
一生分の星空を見つくしたら、その幸せな思い出と共に、現実の世界に戻ることにします。温泉と、夜中に何度も「トイレ~」「お茶とお水と牛乳飲みたい」と起こされることもない、顔を蹴飛ばされることも、手足を踏みつけられることもない、自分だけの広々とした寝床、翌朝のごちそう朝食が幸せの余韻。
内緒にしたいとっておきの旅先、あなたも見つけてくださいね。
さて、行き先はどこだったでしょうか?
天の川見つけた