ビールの季節がやって来た!
例年より長かった梅雨もようやく終わりが見え始め、夏本番が待ち遠しい今日この頃。
夏の楽しみと言えば花火や海水浴などのイベントが定番ですが、新型ウィルスの影響により花火やお祭りなど各種イベントの中止や、各地の海水浴場の閉鎖など例年とは少し違った夏になりそうな2020年。
とは言え、せっかくの夏を楽しまない手はありません。
そこで今回は、暑くなるとますます美味しい(暑くなくても年中美味しい!)クラフトビールをご紹介します。
クラフトビールとは・・・?
日本におけるクラフトビールの歴史は1994年の酒税法改正により、ビールの最低製造数量基準緩和されたことを受けて全国各地に誕生した地域密着・小規模醸造のビール会社による、地方ローカルブランドのビール「地ビール」が始まりと言われています。
この「地ビール」が「小規模な醸造所」で「ビール職人」がつくる「多様で個性的なビール」という意味を含んで「クラフトビール」という呼び方が次第に一般的になっていったそうです。
地域密着で岩手を代表するクラフトビールメーカー「ベアレン」
「ベアレン醸造所」は2001年、岩手県盛岡市北山に設立された“岩手の誇れるビールになろう!”という、一貫した思いを持ち続ける地域密着型企業です。
ドイツ南部の街からヴィンテージな設備を買い付け、船で遠く離れた日本に運搬し、当時のビール造りを受け継いでマイスターが手作するビールは、これを目当てに県外から足を運ぶ人もいるとか。
醸造所には、レストランなどの飲食施設はありませんが、見学ルームと直売所が併設されており出来立てのビールが楽しめます。
また、食べ物の持ち込みも自由なので、天気のいい日はピクニック気分で屋外のガーデンスペースも良いですね。
ベアレン醸造所のホームページはこちら
ベアレン×海塩(岩手県沿岸部・野田村産)
そんな岩手への愛に溢れたベアレン醸造所が、日本財団「海と日本プロジェクト」に賛同して造ったビールが『イーハトーブの海』。
2011年の東日本大震災後にイベントを共演して以来のお付き合いがあるという、岩手県野田村(岩手県沿岸部、青森県との県境となる久慈市の少し南です。)産の海塩を使用した一風変わったビールです。
夏の発売に合わせて、爽やかで飲み口のよいもの、そして、海ということから海塩を使ったら面白いんじゃないか、という発想から生まれたこちらのビール。
塩が入っているとは気づかないかもしれませんが、海のミネラルが感じられる、バランスよいビールになっています。
『イーハトーブの海』がネットで購入できます
『野田村の塩』もネットで買えちゃいます
ホップにもこだわりが!
ビールの原材料となるホップ(香りづけや苦みづけなど、ビールづくりには重要です!)にも、地域密着・岩手愛が溢れています。
『イーハトーブの海』に使用しているホップは、アロマホップの代表格とも評される「カスケード」という品種で、「しずくいしホップチャレンジ」という、岩手県雫石町の若手農家が中心となり活動しているが有志団体が生産しています。
ベアレン醸造所は雫石工場を2019年に新設したこともあり、「しすくいしホップチャレンジ」の活動に協力しており、ホップ畑の棚作りや収穫の手伝いなど、積極的に農作業にも参加しています。
「しずくいしホップチャレンジ」さんのFacebook
他にもあります!ベアレン醸造の個性的あふれるビールの数々!
コクと苦味のバランスの良い本格ラガー。スタイルはドルトムンダーになります。ベアレンが創業時より造る、定番中の定番ビール。何杯でも飲める、飲み飽きしない味わいが自慢です。
19世紀、四大ビールと呼ばれたオーストリア発祥ウインナーラガーを、当時のデータを文献で調べ再現。今では本場でも飲めないビールです。
陸前高田産の北限のゆずを使いました。小麦とゆずのほのかな香りをお楽しみください。
岩手県沿岸の山田町にある無人島、オランダ島が描かれたビールです。1本につき、10円を東日本大震災の復興応援のために寄付します。中身のビールは定番のアルトとなっております。
最後に
岩手県への地元愛にあふれた「ベアレン醸造所」いかがでしたでしょうか。
ご紹介したビールは、インターネットでもお取り寄せできますが、1点ご注意を!
ベアレン醸造所では基本的に商品のほとんどを、スーパーマーケットや飲食店などの岩手県内の小売店に出荷しています。何よりも地元での消費、というのがこだわりだそうで、2017年の夏に商品が欠品しそうになった時も、まずは県外のお得意先から卸すのを断った、という逸話がある程です。
インターネット販売をしていないイベント限定のビールや、盛岡市内にある直営のパブブルワリー「菜園マイクロブルワリー with Kitchen」でしか味わえないビールなどもありますので、岩手県へお越しの際は、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。