筆者、中部地方出身で今までの人生で東京にはあまり足を踏み込んだことのなかった人間です。
東京といえば、修学旅行、就職活動で訪れたくらい…。
そんな私が、去年から転勤により東京で働いています。
東京って観光地が沢山!聞いたことある地名ばかりです。
遊園地や水族館、動物園に、博物館、東京タワーや東京スカイツリー、浅草や有名な公園等、地域もひとつの観光地ですよね。
今まで仕事をしてきた各地の休暇村では、周りが自然に囲まれた環境で、自分自身が自然の中にあったのです。(目の前が海、目の前が湖、山の中…)
そこで、ふと思いました。
東京にも、いわゆる“自然そのものと感じられる観光地”って、あるのだろうか?
せっかくなら、東京でも自然そのものを感じられる場所に行ってみよう!と思いつき、調べてみました。
見つけたのは「東京宝島事業」
東京宝島事業とは、東京都の11の島々のブランディング事業です。
東京には、東京諸島とよばれる11の有人島があり、素晴らしい自然景観や海洋資源、特産品、歴史・文化などの「宝物」がたくさんあります。
また、これらには更なる活用や魅力拡大の可能性が秘められています。
東京宝島事業は、こうした「宝物」や隠れた魅力を掘り起こし、一層磨きをかけ、広く発信していくことで、島のブランド化に向けて取り組む事業です。
――東京宝島――
人生の「宝」が
見つかる時間
太平洋の上の、東京。
すぐ近く、はるか遠く。
海の流れと時の流れが磨いてきた11の島々。
知的好奇心旺盛で、感性を磨いてくれるものをいつも探している。
唯一無二のものやコトの魅力を見つけ楽しむことが喜び。
そんな新しい豊かさを求める人たちと
私たち東京宝島は繋がっていきたい、そう思っています。
自然環境、風土、名産品、流れる時間。そして人々。
希有な歴史によってつくられた
ここにしかない、粒違いの11の「島柄」そして「物語」。
それらが生み出す特別な体験や発見は、きっと人生のよりどころとなり、
島と繋がる人の人生の「宝」となって生きていく。
あなたが見つける宝の時間、あなたを見つける宝の時間。
東京宝島を、あなたの人生に。
(引用 東京宝島)
東京宝島事業はこちら
なんだか、とてもわくわくしませんか?
この「東京宝島」に心惹かれ、実際に11の島々を巡ってみることにします。
そんな東京諸島とよばれる11島はこちら!
大島 / 利島 / 新島 / 式根島 / 神津島
三宅島 / 御蔵島 / 八丈島 / 青ヶ島 / 父島 /母島
さて、前置きが長くなりましたが、まずは1島目「大島」へ行ってみた!
1島目「大島」へ行ってみた!
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「ちょうどいい」が見つかる、
行きつけになれる島
火山と砂漠のある大自然の中で、
海も山も味わえる自然体験ツアーで
想像以上のワクワク感を一―東京で。
都心から105分という、
ちょうどいい距離。
ゆったりと流れる島時間が醸し出す、
ちょうどいい田舎感。
あなたにとっての「ちょうどいい」が見つかる場所、
大島へ、とにかく一度、来てみてください。
この島のどこにいても感じられる非日常が、
あなたの心を魅了して
「また来たい!」「何度でも通いたい!」
そう言っていただける自信があります。
さあ都心の日常に、非日常を。
大島を、行きつけの島に。
(引用 東京宝島)
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こちらが、大島の掲げるコンセプトです。
「行きつけの島」 いいですねぇ。
果たして、今後、私にとって行きつけの島になるのでしょうか!?
大島
伊豆大島。伊豆=静岡かと思いきや、東京の島なんですよね。島の中央部には標高758mの三原山がそびえ、現在も火山活動を続けています。また、休暇村南伊豆や休暇村富士も属している【富士箱根伊豆国立公園】に属し、島の約97%が自然公園法によって規制されています。そのため、自然景観と生態系が十分に保護されています。
東京諸島11島のなかでも東京から一番近い島で、日帰りでも行くことができます。
東海汽船さんにて、船+宿のセットがありましたので、今回は船上で1泊、大島で1泊してきました。
静岡県の熱海や伊東、千葉県の館山からも船が出ています。休暇村南伊豆や休暇村館山からも、日帰りで訪れることが可能です!高速ジェット船で1時間前後です。
【東京からのアクセスは3種類】
◇調布飛行場 ⇒ 約25分(飛行機)✈
◇東京竹芝 ⇒ 約1時間45分(高速ジェット船)⛴
◇東京竹芝 ⇒ 約6時間~8時間(大型客船)🚢
今回は東京竹芝から夜行の大型客船で大島へ行ってきました!
東京宝島うみそら便 伊豆・小笠原諸島交通情報
■ 22:00 出発
竹芝港を出発し、大型客船「さるびあ丸」で大島の北部に位置する岡田港を目指します。
<1日目>
■ 6:00 大島の岡田港へ到着。
この日は朝6時30分頃が日の出ということで、朝食も食べずにレンタカーで裏砂漠へ出発!
裏砂漠とは…
三原山の北東側一面に広がる、火山灰とスコリアで覆われたエリアのこと。噴火のたびに細かい溶岩の粒や火山灰が降り積もり、黒い砂漠をつくりました。強い風の通り道であり、植物の種や芽生えを吹き飛ばしてしまうため、黒い景観が保たれています。そんな中、風を少し避けられる場所から徐々に植物の再生が始まります。砂漠の下方にはもこもこと、植物らしきものが見えます。
また、裏砂漠は国土地理院作成の地図において日本で唯一「砂漠」と表記される場所です。ここは日本なの?と感じてしまうほど幻想的な場所であり、毎年のようにドラマ・MV・CM等で数多くのロケが行なわれているそうです。
朝一ならば人は多くないのではなかろうか!と、裏砂漠へ向かいました。
岡田港から時計回りで南へ進み、島の真ん中あたり、「月と砂漠ライン」から三原山の裏側へ。車のすれ違いが出来ない狭い道路でしたが、朝一という事もあり、対向車はありませんでした。
裏砂漠へ到着した頃には既に太陽が昇っておりましたが、誰もいない砂漠で目に入るのは昇ったばかりの太陽と広大な砂漠、広い海、広い空。「すごい」と「きれい」しか言葉が出ませんでした。展望台からは富士山も見えました。
■ 8:30 朝食
寒さに耐えきれず、下山して朝ごはんを食べに島の南側にある波浮港(はぶみなと)へ向かい、「シェアキッチンkurukuru」さんでおにぎりとお味噌汁を頂きました。入港地・出港地の岡田港や元町港より約30分です。
さて、腹ごしらえが済んだところで、いよいよ大島観光・体験が本格的にスタートです!
大島で何をする?
大島の主な観光、アクティビティは
○火山島ならではの地形で、特徴的な景観を巡るトレッキングやサイクリング
○「国際優秀椿園」として認定された椿園3ヶ所をめぐる
-毎年2月から3月には、伊豆大島最大のイベント“伊豆大島椿まつり”が開催
○火山が作り出した独特の地形で一年を通じて楽しめるダイビング
…と、ジオパークにも認定されている大島ならではのコトができます。
今回、旅の目的は《地形を楽しむ》こと・《椿まつりと椿染め体験》です!
夜は《満天の星空》を見ること☆
まずは裏砂漠で、地形(火山)を実感できました!
また、波浮港から元町港方面へ向かう途中、いきなり出てきた地層のミルフィーユも見ることができます。
椿染め体験
■ 10:00 椿染め体験
朝食後、島の北側に位置する「ふるさと体験館」で草木染め体験を行いました!
椿の花の染料で染物体験 約1時間 1人2,750円
(今回はハンカチ染めです。何を染めるかで料金等変わります。)
➁お湯にくぐらせ(ノリをはがす)、よく絞る(タオルも使って水分を取る)
➆輪ゴムを外していきます(輪ゴムで縛られた部分は白くなるはず)
ふるさと体験館
椿まつり
■ 12:00 椿まつり
椿まつりのメイン会場である元町港では、地元の商店さんや喫茶店が出店しており、大島の椿の歴史についての展示を見たり、ショッピングをしたり♪
椿まつりの重ね捺しスタンプラリーもありました。
(残念ながら全てそろえることは出来なかったです…)
■ 13:30 昼食
岡田港のお寿司屋さん「陽宝丸」さんで特産品のべっこう寿司を頂きました。
■ 15:00 雪に振られ、休憩
島内唯一の源泉かけ流し「湯の宿 くるみや」さんにて、日帰り入浴♪
「国際優秀椿園」に指定されている椿花ガーデンで様々な種類の椿を鑑賞♪
■ 16:00 民宿「八幡荘」さんへチェックイン
岡田港から徒歩5分ほど、路地の中に佇んでいます。ほかのご宿泊の方々は、皆さん釣り人でした。周辺は釣り人の方々の御用達と思われる民宿が立ち並んでいます。
■ 18:00 夕食
漁師さんの釣ってきた魚をふんだんに使った夕食が自慢のお宿です。
お刺身、煮つけ、さといもの煮物、うどん鍋、天婦羅(明日葉もありました!)、
伊勢海老は1人1匹…!
量と美味しさに圧倒されながらも、完食しました!
■ 20:00 星を浴びる
お宿から車で15分ほどの海辺、野田浜。公衆トイレの灯りを車で遮ると、本当に真っ暗です!駐車場に車を停め、外へ出ると少し雲はありましたが、満天の星空でした。芝生に寝っ転がりながら波の音とともに30分ほど星空を堪能できました。
iphoneでオリオン座を含む星空をはっきりと撮影出来ました。
(パソコンではよく見えない)
<2日目>
■ 9:00 チェックアウト
朝食を終え、宿を出ました。
宿前の浜辺で少々ビーチコーミング(貝殻やシーグラス、動物の足跡を探しました)。
港の方を見ると、目の前に富士山が見えます。
2日目は都立大島公園の「国際優秀椿園」に指定されている椿園、椿資料館でより多くの品種を鑑賞しました。
私は椿といえばヤブツバキしか知らなかったので、園芸品種が1,000品種3,200本もあり、非常に驚きました。
また、桜の代表格であるオオシマザクラの自生地でもあり、暖かくなると大島はオオシマザクラで彩られるそうです。
(オオシマザクラのオオシマって大島なのか!と、椿資料館で気づきました)
■ 11:00 再び、波浮港へ!
波浮港へ向かいつつ、「泉津の切通し」というパワースポットも訪れました。
2本の巨木の太い根ががっちりと大地を掴み、力強く空高く伸びる幹。まるで意志を持ったかのように太い木が縦横無尽に成長を続ける姿は圧倒されます。周囲には、苔が覆っており独特な景観をつくり出していました。
波浮港では、「鵜飼商店」さんで揚げたてコロッケ、「島京梵天」さんで羽根つきたい焼きを頂きました♪
多くの観光客が訪れており、中には常連さんもいらっしゃいました。
「行きつけの島」になっている…!
■ 14:30 レンタカーを岡田港で返却し、東京竹芝に向けて出発!
行きつけの島
結果、1泊2日では周りきれない!
これからまた、日帰りや宿泊で訪れなければ!
・・・ということで、行きつけになるかもしれません(^^)