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2024.03.04

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北海道の妖怪についてご紹介!

スタッフ:木村

休暇村支笏湖、ロビーには図書コーナーがありジャンル問わず様々な本が並んでいます。
私も色んな本があるなぁ、と横目で眺めているだけでしたがよくよく観察してみると「遠野物語」があるではないですか!
 

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なんで岩手県の民間伝承を集めた書籍が支笏湖に?と思いましたが妖怪好き少年だった私は思わず手に取って読み耽ってしまいました。

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妖怪といえば妖怪漫画の巨匠、水木しげる先生の出身地である鳥取県が水木しげるロードを開設するなど県をあげた取り組みもみられますが、北海道だって負けていません。
妖怪研究科で小説家でもある京極夏彦先生や漫画「うしおととら」の藤田和日郎先生の出身地が北海道でもあることから、個人的には少年時代に影響を受けたお二方の出身地、北海道が自分にとっての本山でもあります。
もともとあった土着信仰と開拓期の移民によって構成された民間伝承は独特のエッセンスがあり、とても面白いです。

今回はそんな妖怪好きの私が北海道の妖怪? というよりは民間伝承について僭越ながらご紹介させていただきます。

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1.コロポックル
北海道の妖怪というと一番に思い浮かぶのがコロポックルではないでしょうか?
妖怪というよりは精霊のように思っている方も多いと思いますが、アイヌ語で「蕗の下の人」という意味を持ち、アイヌよりも先に住んでいた先住民を侮辱する意味を込めて小人扱いしていたのではないかという説もあります。

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2.巨大アメマス
洞爺湖、支笏湖、摩周湖にはそれぞれに巨大なアメマスがいたという伝承があります。
どれも寒冷地にある貧栄養湖という土地柄からゆっくりとした成長を促し、大きなアメマスが獲れたことからそのような言い伝えができたのかもしれません。
 

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3.ミンツチ
ミントゥチとも呼ばれ、本州からの伝承で河童を意味する「ミズチ」が逆輸入された説もあり、地方によっては様々な言い伝えで河童と同一視されながらも水神のような能力を持つともされます。
これは開拓期に日本の各地から移民が集まったせいで形成されたイメージで作られたからではないでしょうか?
 
他にも北海道には都市伝説などについて面白いものがありますが、アイヌの伝承については専門学者である知里真志保先生の「えぞおばけ列伝」が青空文庫で読むこともできるので観光前に読んでいただければより一層、楽しんでいただけると思います。

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