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2024.08.20

帝釈峡で飲める!備北の地酒 ③日本酒度とは

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スタッフ名:榎本

いつも休暇村帝釈峡のブログをご覧いただきありがとうございます。
レストランの榎本です。

今回の記事では、当レストランでは乾杯のビールに次ぐ人気を博している冷酒飲み比べ、庄原地酒セットが主役になっています。
 
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東城町内でつくられる「超群」「菊文明」と、庄原市内(総領町)でつくられる「花酔」の3銘柄をお試しいただける庄原地酒セット。
日本酒党の方以外にも、土地のものなので、旅先の「せっかくだから」でご注文いただくことが多いのではないかと考えています。
さて、日本酒がお好きな方からは、この3つのどれが辛口でどれが甘口なのかというご質問をいただく事も多々ありますので、この場を借りて一度ご説明いたしましょう。
実は3銘柄とも立派な「辛口」のお酒になっております。
実際に飲み比べてみた方の一部は、「味わいにこれだけ幅があるのに全部辛口?」と思われるかもしれません。
では、日本酒の辛口・甘口とはいったい何なのでしょうか。


現在日本酒の辛口・甘口を分ける一般的な基準は「日本酒度」になります。
日本酒の瓶のラベルを見ると、「日本酒度:+5」のように書いてあるものもあり、通常は「日本酒度が+の場合辛口、-の場合甘口」という分類になります。
庄原地酒セットを例にとると、花酔が日本酒度+5、菊文明が日本酒度+1.5、超群が+5となっています。
少し深堀りして、では日本酒度って何なのか、どうやって測るものなのかとなると、意外と単純なしくみだったりします。
日本酒の醸造は「米のでんぷんを酵母が分解して糖分に変換し、更にアルコールに変換する」というプロセスを経ています。
このとき、糖分を多く含む(=発酵があまり進んでいない)液体と、糖分の少なくなった(=発酵が進んだ)液体では比重が異なり、糖分が多いほど重たい液体といえます。
基準として、温度4℃の純粋な水と同じ比重を示す温度15℃の日本酒を日本酒度±0として定め、専用の浮秤で比重を測定することによって日本酒度を定めているというわけです。
つまり、日本酒の辛口・甘口は「液体中のアルコールと糖分の比率」で決まっている、というシンプルな基準となります。

しかし、実際に日本酒の数々を味わうと、味わいの広がりはそう単純ではないことに気づかれるのではないでしょうか。
実は日本酒の味の指標は他にも「酸度」「アミノ酸度」といったものがあり、それ以外にもアルコール度数や香気によっても味わいは千変万化します。
どぶろくや濁り酒ともなると、日本酒の中に米そのものが入っているので、更に味わいは変わってくるでしょう。
当店での飲み比べセットは冷酒限定のものですが、ひや(常温)や燗酒になってくると、これまた雰囲気も味も変わるものですし、日本酒でもウィスキー同様に加水での変化を楽しむこともできます。

翻って庄原地酒セットに戻ってきます。
3銘柄とも「辛口」とは先に書きましたが、今回の内容を踏まえたうえで、個人的な印象を書き加えてみると・・・・・・

花酔  米の旨味(アミノ酸)の強めの味わい しっかりした存在感のある味わい
菊文明 吟醸香の強いフルーティーさが目立つ 酸度が主張し、鮮やかな味わい
超群  昔ながらの王道の辛口 酸度は低く、淡麗な味わい

といったふうに表せるのではないでしょうか。
もちろん、毎年のお酒造りで味わいが変わることもあるので、私の印象とはまた違う味わいになっていることもあるかと思います。(特に超群はかなり変わったようで、酸度が強くなった……?)
しかし、その違いを楽しむのもまた日本酒の楽しみの一つ。
去年飲み比べたから今年はいいかな、という方も、今味わうとまた違った印象を受けるかも?
今年の庄原地酒をためしに、帝釈峡へぜひお越しください!

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