~星の物語⑪~
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スタッフ名:大西
気温が上がるにつれて早くも夏が近づいているのを感じます。
さて、今日はまだ間に合う(?)春の星座の神話をお話しします!
今回紹介するのは『かみのけ座』です!
かみのけ座は少し変わった星座で、中心は40個程の星が集まって出来ており、
春の大三角のアークトゥルスとデネボラを結んだ西に位置しています。
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古代エジプトにベレニケという王妃がいました。
ベレニケは王であるプトレマイオス3世が戦場に赴くと
プトレマイオス3世が戦場から無事に帰ってくれば美しいと評判の
自分の髪の毛を神殿に捧げると神に誓いました。
そして願いが通じたのか、プトレマイオス3世は無事に戦場から帰還しました。
ベレニケは約束通り自分の髪の毛を切り、神殿へと捧げました。
それを聞いたプトレマイオス3世はベレニケのその行動に感激し
翌日、神殿へと赴きました。
しかし、神殿へ行くと備えたはずのベレニケの髪の毛がありません。
おかしいと口を揃えますが、神殿に使える神官も行方は分かりません。
そこに、天文学者コノンが訪れ「王妃様の髪の毛は女神さまが大変気に入り天に上げたのです。あのしし座の尻尾あたりに王妃様の髪の毛は輝いています」と伝えました。
ベレニケとプトレマイオス3世はそのことに喜び、ここからかみのけ座が生まれたのでした。
前回『星の物語⑩』