あなたはどこで味わう?「みかん」の時間
シチュエーション1「こたつで」
冬と聞けばみかんを食べながらこたつでごろごろ。そんな情景を思い浮かべる、はたまたそれを実践している人も多いのではないでしょうか。ストーブ、エアコン、ファンヒーターなど様々な暖房器具が登場する中で、昔に比べてこたつを見る機会が減ったとはいえ、こたつでみかんというのはまだまだ現役でしょう。
こたつのお供であるみかん。一言でみかんといっても様々な種類が栽培されています。温州みかん、いよかん、橙、はっさく、はるみ、きよみ、じゃばら、バレンシア、カラマンダリンなどなど。こたつの上にみかんという「いつも」の風景も、住む地域が変われば「ちがう」みかんが机の上に…なんてこともあるかもしれません。
わたしの推しみかんHP「伊藤農園」
シチュエーション2「生産地の本場で」
みかんの生産地といえばぱっと思い浮かぶのが愛媛県。蛇口をひねればみかんジュースが出てくるといった都市伝説が飛び交うなど、みかんとの縁は切っても切れません。現在は生産量1位の座は和歌山県に譲ってはいるもののみかん大国の愛媛県。瀬戸内海に位置しており温暖な気候に恵まれています。海からの太陽光の反射、そして傾斜のある斜面に作付けをすることで果実ひとつひとつに十分な日光が当たることで甘くジューシーになるのです。
太陽と海によってあまいごちそうみかんができる訳ですが、実はみかんは海の幸にも貢献しています。「みかん鯛」や「みかんブリ」という言葉をきいたことはありませんか。これらはフルーツ魚と呼ばれる養殖魚のことを指し、身がフルーティーで美味しいと今や大人気の愛媛の特産品です。ジュースやゼリーを製造した後にでる大量の柑橘の搾りかすは産業廃棄物として処理していましたが、それをエサに混ぜて養殖魚に与えてみたところ、あまいごちそうの副産物ができました。愛媛県に行った際はぜひこちらもご賞味ください。
シチュエーション3「ものがたり列車のなかで」
列車とみかんは相性がとってもいいのは皆さまご存じの通りです。1955年頃、JR小田原駅で冷凍みかんが販売されたことを皮切りに全国の国鉄の駅で普及したそうです。その後、冷房の普及やアイスクリームの登場により廃れていきましたが昔懐かしいと感じる方もいるのではないでしょうか。
愛媛県西部を走るJR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」では、みかんの収穫時期に乗車するとその季節のみかんをアテンダントさんからいただくことも。写真はじゃこ天がどどんと真ん中にありますが、目を凝らしてみてみると橙色がまぶしいみかんが左にきらりと。2020年12月のツアーで伊予灘ものがたり・八幡浜編に乗車した際は、八幡浜市の川上みかんをいただきました。冷凍みかんではありませんが、寒さが身に染みる12月にはちょうど良く、列車に揺られながら食べる甘いみかんは至福。
列車内にはご当地キャラ(正しくはイメージアップキャラクター)である『みきゃん』の姿が。よ~く見てみると伊予灘ものがたりのロゴマークにも秘密が。これは「伊予灘に沈む夕日」と「愛媛県の柑橘」を表しているのだそう。愛媛県のみかん推しの幅の広さを感じることができます。
シチュエーション4「休暇村で」
愛媛のかんきつ類は約17種類。主な収穫時期の10月~1月ですが、品種改良やハウス栽培の登場で一年を通じて楽しむことができるようになりました。休暇村瀬戸内東予のしまなみビュッフェではデザートコーナーにみかんが並び、その時の旬を味わうことができます。
その中でも11月下旬から1月上旬にかけて収穫される「紅まどんな」という品種があります。みかん大国愛媛県では新種の開発も行っており、紅まどんなもその努力から誕生した品種のひとつです。約1ヶ月の限定果のため、プレミアム感がありお歳暮で贈る人も多いそう。トロンととろけるゼリーのような食感で、果肉がとても紅いのが特徴。薄くて柔らかい外皮なので、皮つきのままナイフで横半分にカットしていただきます。さらに食べやすいように口に当てるとニコッと笑った形、通称「スマイルカット」で召し上がれ。酸味はほとんどなく、甘みが強い味。つるんとした食感のおかげでパクパク何個でも食べることができる罪なみかんです。
休暇村讃岐五色台からもおいしい冬の便りが。香川県にある五色台の麓に住んでいる小原さんのみかん園で見つかった品種「小原紅早生」、別名「金時みかん」。ちなみに写真は五色台のレストランとフロントからの景色です。このエリアもみかんが美味しくなる条件「瀬戸内海」「急こう配」が揃っていることがよく分かります。
こちらは季節になると休暇村の売店でも手に取ることができます。橙色に艶めく姿だけではみかんとしては認識できず、柿かな?と思って近づいてみるとこの金時みかんでした。そのぐらいオレンジなのです。艶めく皮をむいてみると、酸味と甘みのバランスがいい濃厚なお味でした。
シチュエーション5「ふたたびこたつで」
「紅まどんな」と「金時みかん」ですが、ご自宅でもお取り寄せして楽しむことができます。あなたのこたつみかんのニューフェイスにいかが?
旬のみかんをご自宅に
みかんだけでなく幅広く「うんまい!」を追求しているトラベルマガジンもありますので、こちらもこたつみかんのお供にぜひどうぞ。
お取り寄せのススメ3
旬を大事にする休暇村。その時の「一番おいしい」を取り扱っているからこそ自信をもって提供できるフルーツたちです。今回は2020年12月のツアーで実際に食べて「うんまい!」と思ったみかんを特集しましたが、記事を目にする頃には季節が過ぎているかもしれません。でも大丈夫。東予や五色にはもう次の「一番おいしい」が並んで待っています。今の「一番おいしい」を休暇村でお楽しみください。