空が少し高くなったみたい
まだまだ暑い日は続くけれど、季節は必ず巡ってきて
この暑い暑い夏も、いつの間にかセミの声が遠ざかってきてるなぁと感じる今日この頃。
秋は短いけれど、季節感がいっぱい。
食欲、紅葉、行楽に読書。そして芸術。
あ、実りもあるなぁ。
もう、楽しみがたっくさん!なのです。
その中でも、今年の秋はゆったりと芸術につかってみてはどうでしょう。
『アートの街』としても有名な安曇野(長野県)にはたくさんの美術館やアトリエがあり、
アートにとっぷりと浸るにはもってこいの地域です。
今回はそのいくつかをピックアップしてご紹介します。
もうすぐそこに来ている「秋」、今のうちから準備しましょ~
いやいや、
その前に、食欲の秋だろ!!という方はコチラをご覧くださいww
心ときめくオトナの旅へ【信州・安曇野~グルメ編~】
安曇野が「アートの街」と呼ばれる理由
安曇野には「安曇野アートライン」と呼ばれる道があります。
約50㎞のエリアには19つもの美術館があり、世界的にも珍しい場所。
その周辺にはクラフトや陶芸作品を扱うショップやギャラリー、地元クリエイターさんのアトリエなど、
町全体がアートを楽しめるミュージアムタウンになっています。
ほら!!こんなにたくさん!!
安曇野ちひろ美術館
この優しい色使いとタッチの絵、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
いわさきちひろさんの作品に触れられる自然あふれる美術館です。
また、世界の絵本画家の作品も見ることができます。
美術館の周囲には、なんと53,500㎡もある安曇野ちひろ公園(松川村営)が広がり、
清流も流れています。
美術館を楽しんだ後、親子で手をつなぎながら公園をお散歩。
「どの絵が一番好きだった?」なんて、家族の会話が広がる様子が目に浮かびます。
安曇野ちひろ美術館は、
『子どもたちが人生で初めて訪れる「ファーストミュージアム」として親しんでもらいたい』
という思いをもった優しい美術館。
ちひろさんの絵と同じように、温かな空気感や安心して過ごせる美術館であることが伝わってきます。
名称 |
安曇野ちひろ美術館 |
住所 |
〒399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358-24 |
電話番号 |
0261-62-0772 |
安曇野ちひろ美術館 公式サイト
碌山美術館
萩原守衛の作品を保管・公開するために会館した碌山美術館は、近代彫刻家の中で特に存在感を発揮する人物。
2点の作品が国からの重要文化財の指定を受けています。
この美術館、外観がとても素敵。
焼きレンガが積み上げられた外壁に蔦が絡まり、一層雰囲気が出ています。
まるで自分も景色の一部になったよう。
季節ごとに装いを変えるようで、何度でも足を運びたくなります。
名称 |
碌山美術館 |
住所 |
〒399-8303 長野県安曇野市穂高5095-1 |
電話番号 |
0263-82-2094 |
碌山美術館 公式サイト
安曇野ジャンセン美術館
フランスで活躍したアルメニア人画家ジャン・ジャンセンの絵画を展示している美術館。
ジャンセンの絵画はヨーロッパやアメリカ、世界各地の美術館で展示されていますが、
専門美術館としては世界で唯一なんですって。すごい!!
入り口の雰囲気から、まるでここは西洋の邸宅。
非日常の中で、アートと対峙するような気分にさせてくれます。
カフェも併設しているので、そんな時間にしっとりじっくりと浸ってみるのも良いですね。
※作品名
「ゴンドラ」1967年
「熟したザクロ」―
名称 |
安曇野ジャンセン美術館 |
住所 |
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明4018-6 |
電話番号 |
0263-83-6584 |
安曇野ジャンセン美術館 公式サイト
作家さんの作品を眺めて、宝もの探し
安曇野には美術館もたくさんですが、作家さんのアトリエもたくさん。
それらを集めたギャラリーなどもあるので、
自分の目で見て、作品に触れ(触ったらダメなものもありますよ!)、感じて、
「どうしても連れて帰りたい!」と思えるような宝ものを探すのも
とっても充実した時間です。
アトリエ宇―sora―
こちらのオーナーさんは注文家具のプロ。
取り扱う素材は木だけでなく、ガラスや陶、布も使用するそう。
どうりで、扉のステンドグラスがかわいいっ!
扉に心奪われたら、その向こう側がもっともっと気になります。
そうやって導かれるようにして店内に入ると、
温かみのある木のカトラリーや陶器のカップ、小さなお子さん用の可愛い椅子が
ちょんちょんと並んでいて、メルヘンな気持ち。
大切に大切に使いたい、そんな気持ちもはぐくんでくれそうです。
名称 |
アトリエ宇―sora― |
住所 |
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明8172-3 |
電話番号 |
0263-88-5539 |
アトリエ宇―sora― ブログ
安曇野市天蚕センター
天蚕と書いて「てんさん/やままゆ」と読みます。知らなかった!という方、多いのでは?
蚕(かいこ)が紡ぐのが絹糸(シルク)であるのに対し、天蚕が紡ぐのが天蚕糸です。
この地区では昔から天蚕が飼育されていたのですが、噴火や第二次世界大戦などで生産がストップし一時は衰退してしまったそうです。
そして関係機関や地域の方の努力により、再び脚光を浴びるようになりました。
そんな歴史や天蚕の生態を知ることができ、また、隣接する安曇野天蚕工房では
手織りを見学することもでき、天蚕製品も購入できます。
こちらが紡ぐ前の天蚕の繭。
緑色!
紡ぎだされると萌黄色に光沢を放ってとてもきれい。
「繊維のダイヤモンド」ともいわれるほど貴重で価値の高い糸なのです。
こんな手作りキットもあるので、
自宅で思い出に浸りながら作ってみるのもいいですね。
名称 |
天蚕センター |
住所 |
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明3618-24 |
電話番号 |
0263-83-3835 |
安曇野市天蚕センター HP
美術館めぐりの合間に…
休憩も大切。
新たなアートに出会う前に、ひと呼吸してみませんか。
八面大王足湯
ジャンセン美術館から歩いて2~3分のところにあるのがこちらの足湯。
安曇野温泉郷の温泉を楽しむことができます。
2018年に移転してきたばかりのため、とてもきれいで心地の良い足湯です。
安曇野市が広がる安曇平を一望でき、いつまででものんびりしてしまいそう。
無料で利用することができ、周遊バスの待合室も併設されているので、
バス待ちの間、足湯でリラックスなんていうのも良いですね。
そうそう、忘れずにタオルも持参で!!
ところで、この「八面大王」ってだぁれ?
簡単に言うと、安曇野に古くから伝わる伝説上の人物です。
でも、これだけで説明を終えてしまうのが惜しいくらい、たくさんのストーリーがあります。
八面大王を調べていると、坂上田村麻呂、九州の古代豪族・磐井氏、金太郎など、どこかで聞いたことのある名前。
英雄伝説と鬼伝説、相反するストーリー。
安曇野の地域には八面大王伝説に登場する地名がたくさん。
(例えば有明山神社、常念岳、満願寺、耳塚、立足、大王わさび農場、燕岳、中房温泉など)
少しでも情報を入れて安曇野に行くと「ここかぁ~!!」って具合により楽しめます(実体験)。
興味ある方は是非是非調べてみてください、興味深いですから!!
名称 |
八面大王足湯 |
住所 |
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7750-1 |
営業時間 |
10:00~20:00 |
Vif穂高
旬の安曇野野菜の他、信州名物のおやきやこだわり酵母の自家製パンを販売する「いち番館」、
地元食材をふんだんに使った料理が自慢のレストラン「味彩館」、
そして、蕎麦打ちやわさび漬け、おやき作りなどの体験ができる「ふれあい体験館」が並ぶのが『Vif穂高』です。
「味彩館」では、山賊焼きや信州サーモンがいただけますが
そんな中でもぜひおすすめしたいのは蕎麦。
地元中の地元、有明産のそば粉を使った手打ちそばです。
おろしたての地元産わさびが添えられ、正真正銘の地産地消。
名称 |
Vif穂高 |
住所 |
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7750-1 |
電話番号 |
0263-81-5656 |
Vif穂高 公式HP
素敵が過ぎる!「安曇野」
田畑が広がる安曇野の景色は「日本の原風景」とも称され、様々な映画やドラマのロケ地としても度々登場します。
青々と茂る季節を経て黄金に色付き、すっきりさっぱり散髪の頃には、時に白く薄化粧をしてみたり。訪れる季節ごとに異なる顔を見せてくれる景色に、何度でも足を運びたくなるはずです。
そんな豊かな日常の景色の中に、すてきな美術館やアトリエ、クラフトショップなどがひょっこりと現れます。
それはまるで「私だけが知っているとっておきの場所」。
ここ安曇野ではどんな寄り道の先にも、心をときめかせ、豊かにしてくれる場所が待っています。
きっと、安曇野に旅をし、後にするころにはアートとこの景色に心も体も整えられて
何気ない日々が特別に感じられることでしょう。
おまけの話
安曇野で集めたショップカードたち。
見ているだけで幸せになってしまうくらいかわいい!
素材や形、色にもこだわりが見られます。
だからこそ足を運んでみたくなる、心をくすぐられてたまりません。
アートもいいけど、
腹が減っては旅が楽しめない!!なーんてグルメな方、
こちらをどうぞ。
心ときめくオトナの旅へ【信州・安曇野~グルメ編~】
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また、マスク着用等の入館ルールを設定している施設もございますので、
お出かけの際には最新情報を各ホームページよりご確認ください。