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2023.12.20

海面間近!来島海峡急流観光船

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スタッフ名:川元

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鳴門海峡、関門海峡、来島海峡の三つが日本三大急流潮として知られています。
その中でも来島海峡は古くから「一に来島、二に鳴門、三とさがって馬関瀬戸」とうたわれ、海の難所として有名です。また、その荒々しい潮流は時に直径10mを超える大渦を生み出し、その光景は圧巻です。
今回はそんな来島海峡を窓のない船で運行する「来島海峡急流観光船」についてご紹介します。

●来島海峡はどこにある?

 来島海峡は愛媛県今治市瀬戸内海中部の海峡で、九州方面と関西方面を結ぶ瀬戸内海航路のちょうど真ん中に位置しています。外国船も含め、コンテナ船、タンカー、貨物船、クルーズ船、自衛艦などさまざまな種類の船が行き来する国際航路です。
来島海峡は「休暇村大久野島」と「休暇村瀬戸内東予」の間にあり、休暇村瀬戸内東予からは車で約40分。宿泊前後にドライブがてら立ち寄るがおすすめです。

自然にときめくリゾート 休暇村 瀬戸内東予

自然にときめくリゾート 休暇村 大久野島

●乗船手続きついて

 観光船の乗船手続きは「道の駅よしうみいきいき館」で行っています。こちらの窓口で乗船の前日と当日に券の購入が可能です。
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もっと先に予約をしておきたいという方は「株式会社しまなみ」公式HPからインターネットでのご予約も出来ますので確認してみてください。
インターネットで予約した方も、乗船当日は出航20分前には道の駅よしうみいきいき館にて乗船手続きをお済ませください。
船の乗り場は道の駅よしうみいきいき館から約200m離れた下田水港ですので要注意です。
下田水港の観潮船乗場には大きな看板があるので迷う心配はありません。中にはお手洗いと待合室があり、船にはお手洗いはついていないので事前済ませておきましょう。
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また、待合室には無料貸し出し用の上着が置いてあります。観光船は窓がなく、冬はもちろんのこと春先でも地上は暖かくても海風にあたるととても寒く感じます。上着はジャッケトタイプとロングコートタイプがあるのでスカートを履いてきてしまった方でも暖かい格好で乗船する事ができます。ジャッケトはデザインも可愛いので、乗船後、持って帰らないようにお気を付けください!
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※道の駅 よしうみいきいき館
今治市吉海町名4520-2 TEL 0897-84-3710
 

株式会社しまなみ公式HP内  来島海峡急流観光船ページ

●いよいよ乗船!

あまり大きい船ではないので、乗船する際は船の左右のバランスを取れるように配席の微調整があります。ガイドのお姉さんのお声掛けがあったら素直に移動しましょう。また、船内の外側に座る方は運行中、水しぶきや海水が入ることがありますのでご注意ください。
席が決まった後は椅子の下にあるライフジャケットを必ず着用します。これで準備が整い、ガイドのお姉さんの掛け声の元、いざ出港です!
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●来島海峡大橋

 船が出港し直ぐに来島海峡大橋の真下を通過します。だんだんと近づいてくる橋の大きさに圧倒されながら、よくこんな橋をつくったもんだなと感心しました。他にも走行中は大きな大小色々な船が行きかいます。船についての知識は全くありませんが大きな貨物船を間近で見る機会はめったにないので、すれ違うだけで私は大興奮でした。
そしてメインの急流が見れるかどうかはその日の潮の状況、天候、あとは運、次第です。私は天候に恵まれましたが、潮と運が足りず…。渦巻く急流は見ることが出来ませんでした。しかし、渦潮が見えない時は造船所群をゆっくりガイドしてくださるので物足りないなんてことはありません! 航路は当日、潮の状況をみながらガイドさんと船長さんが相談しながら決めおり、海の姿が見えてるお二人は格好良かったです。

●波止浜造船所群

 日本最大の海事都市である今治市は「今治オーナー」と呼ばれる外航船主の集積は北欧、香港、ギリシャと並んで世界の四大船主と言われ、造船所も全国一の集積を誇ります。
元々、江戸時代には塩の産地として知られ、塩や塩を作る際に必要な燃料の運搬船で賑わっていたそうです。その後、海運業が盛んになりそれに使われる船の修理や建造が行われるようになり、現在の海事都市が誕生しました。
初めてみる造船所の現場は重機と船の大きさに驚き、私は口を開けたまま眺めていました。
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見ているだけでも楽しいですが、ガイドのお姉さんのお話もためになるもの、初めて知る事ばかりでとても楽しいです。運が良ければ出来た船を初めて海に浮かべる「進水式」に遭遇する事もあるそうです。また、造船所には作業員も方もいらっしゃり、私が乗船していた時は手を振ってくださいました。まだ少し寒い時期だったのでマスクをしていて良かったです…。

●乗船後は道の駅でお買い物とお食事

 約45分の海の旅を終えて乗り場と同じところに戻ってきました。私は午前の便に乗ったので、乗船券購入場所、道の駅よしうみいきいき館に戻って昼食に海鮮丼をいただきました。港近くの海鮮はやはり美味しいです!瀬戸内のお土産や軽食もあるのでお昼時以外に来ても何かつまみながら次の旅の行き先の作戦会議をしたり、足りないお土産を買ったりと楽しめます。
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私が紹介した観光船の見どころはほんの一部で、見どころは他にも沢山あります。
瀬戸内や四国を巡る際には海を眺めるだけでなく、是非とも来島海峡急流観光船でガイドさんのお話を聞きながら瀬戸内の海を間近に感じてみてください!
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