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2023.12.07

東御ってなんて読むの?信州でいま最もアツいと個人的に思う街

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スタッフ名:小田桐

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ツンとした寒さがやってきた信州
 ぐっと寒さが増して、冬が近づいてきたなぁと感じる今日この頃。信州では薪ストーブのある家庭が多く、週末に庭先で薪割りをしている住人をよく見かけるようになりました。エアコンの暖房とは違う身体の芯からじんわりと温まるような感覚が雪国出身の私にとってはどこか懐かしくホッとします。冬は家の中では半袖で過ごすというのは、雪国出身者のあるあるかもしれません。薪ストーブや石油ストーブの温さは暑すぎるくらいです。
 今回はそんな信州の中でも、いま移住や観光で最も賑わっているアツい街、東御市についてご紹介したいと思います。
ところで東御ってなんて読むの?
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 こちらに来るまで知らなかった東御という地名。読み方は「とうみ」。長野県東信エリアにある街で人口は約3万人、ワインと胡桃が名産品です。年間の晴天率が70%と高く、昼夜の温度差が激しい東御の気候はぶどう作りやチーズ作りにも適しています。日本のブルゴーニュと言われるほど、ワインとチーズの本場であるフランスによく似た気候だそうです。これから徐々に寒くなってくるとホットワインの美味しさが染みるようになってきますが、ワインは温めることでアルコールが飛ぶので、お酒が苦手な方でも美味しくいただけます。夜寝る前に飲むと身体を温めて寝つきを良くしてくれるので就寝前にはぴったりです。また、免疫力を高める効果もあるので風邪の引き始めにも良いとされています。
 
 2008年にワイン特区に認定された東御には、老舗ワイナリーから若手ワイナリーまで11ヶ所現存します。ワイナリー見学をしてお好みのワインを探してみるのもいいかもしれません。信州のスーパーではワインコーナーが充実しているのでスーパーでも気軽に東御のワインを購入することができます。個人的なおすすめは、2019年に開設されたLES VINS VIVANTS(レヴァンヴィヴァン)さんというワイナリーです。ご夫婦でぶどう作りから手がけていてナチュールワインとシードルが楽しめます。シードルはお酒の弱い方でも飲めると思います。

レヴァンヴィヴァンについて

ワインが飲めない方も楽しめるワイナリー
 ぶどう畑を眺めながら、そのぶどうを使ったワインを飲む、そんな田園リゾート(ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー)を作られたオーナーさん。敷地内には12ヘクタールのぶどう畑、ワイナリー(要予約)、花やハーブでいっぱいの庭、ギャラリー、ショップなどがあり、どなたでも見学することができます。カフェでは自家農園のハーブや近隣で採れた野菜、地元の魚や肉を使用したランチやディナーもご利用できます。
 この日は信州に遊びに来てくれた友人をアテンドするために、ドライバーを担当したのでワインは飲見ませんでしたが、園地内の散策だけでも十分に楽しむことができました。庭でのびのびと草刈りという名の食事を楽しむヤギもまた可愛かったです。

 ちなみにこちらでは年間25,000本以上のワインを醸造されているそうです。タクシーで来てお昼からワインを楽しむ方の姿も多く見かけました。

ヴィラデストについて

日本のブルゴーニュで見つけた絶品チーズ料理
 1982年創業のAtelier de Fromage(アトリエ・ド・フロマージュ)さんは、フランス帰りのご夫婦が現地から持ち帰った本場仕込みの技術を用いて、30年以上にわたって、美味しいチーズを提供し続けてきました。チーズはフレッシュ、ウォッシュ、セミハードタイプなど様々な種類のチーズを購入することができます。併設するカフェではお食事やお茶を提供しています。景色も含めて大好きなお店なのでこれまで何度も伺っていますが、チーズフォンデュや焼きチーズカレーがとても美味しかったです。チーズフォンデュに使われる茹で野菜はそのままでも美味しいですが、チーズフォンデュにディップするとまろやかでクセのないチーズがコーティングされて、無限に食べたくなります。いや、無限に食べることができました。食後はチーズケーキの食べ比べセットもぜひ。

アトリエ・ド・フロマージュについて

田舎風 信州の食卓で身体に優しいランチ
 平日のランチタイムは満席、週末は予約必須な人気店ターブルヒュッテさん。こちらでは信州産の小麦を使用したパン、日替わりスープ、前菜プレートをいただけます。素朴だけれど滋味深くて身体にも優しいお食事は、1食分の必要な栄養素まで計算されているそうです。お店はオーナーさんがワンオペでまわしているので基本的に上げ膳と下げ膳は自分で行います。入店したら、カウンターに置いてあるメモ用紙に「名前」「品名」「数量」を書いてオーダーを通します。すると、料理ができた順番に名前が呼ばれるのでカウンターへ取りに行きます。清潔感があり、木のぬくもりが感じられる店内は居心地が良く、オーナーさんの優しい雰囲気が表れているような気がしました。

ターブルヒュッテについて

山の上にポツンと佇むパンと日用品のお店
 なぜ、山奥のこんなところにポツンとお店が?!と思うほど、田園風景に囲まれたのどかな場所に建っているパンと日用品のお店わざわざさん。わざわざさんを訪ねていかないと、きっとこれから先の未来もこの場所を知ることはなかっただろう、と初めて伺った時にはそんな風に感じるました。と、同時に素敵な場所だなぁと牧歌的な風景にすっかり心を奪われました。オンラインでの商品販売をメインに取り扱っているため、店舗自体はそれほど大きくはないのですが、パンと日用品を購入することができます。パンは店内の窯で焼かれています。
 
 店内に並ぶ日用品は4つの基準で選定されているそうです。1つ目が「長く使えるもの」2つ目が「飽きのこないもの」3つ目が「暮らしに寄り添うもの」そして4つ目が「きちんと作られたもの」です。合言葉は「よき生活者になる」です。個人的に一押し商品は、「ザンシンバッグ」です。こちらは長野市にある靴下メーカーの工場で余った残糸を使ったナイロン製バッグです。耐久性、伸縮性、機能性が◎。たっぷり入るためサブバッグとして非常に重宝しています。サイズはSS、S、M、L、Lの4展開です。1点ずつ商品のカラーも違い、柄の出方も異なります。ぜひお気に入りの1点を探してみてください。

パンと日用品の店「わざわざ」について

まとめ
 今回は美味しいものがいっぱいな東御についてご紹介しました。東京駅からは新幹線と在来線を使えば1時間半ほどで来ることができます。今回の記事ではご紹介しておりませんが、グルメだけではなく温泉施設も充実しておりますので温泉好きな方も十分楽しめる街だと思います。個人的には湯楽里館さんのお風呂からの眺めが良いのでおすすめです。
 チェーンのカフェやレストランはありませんが、地元の食材にこだわったお店やユニークな雑貨を取り扱うお店がたくさんあり、信州らしさを感じられるスポットが多数ありますので、新幹線の停車駅ではありませんが、とても穴場な東御へぜひ遊びにいらしてください。
東御観光の拠点にしたい休暇村

群馬県・嬬恋鹿沢

長野県・リトリート安曇野ホテル