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2023.08.15

日本三大そうめん じゃない「島原そうめん」

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スタッフ名:矢津田

日本三大そうめん

日本三大そうめんは、三輪そうめん、播州そうめん、小豆島そうめん。この「日本三大○○○○」って、誰が、どういう基準で決めているんでしょう?

回転式そうめん流し発祥の地 唐船峡

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今から30十年前、初めて指宿に行った時に、当時の休暇村指宿のスタッフに案内された、指宿市(当時は開聞町)の唐船峡。言葉で表現しても伝わらない、巨大な涼しい、不思議な空間で、流しそうめんを食べられる場所です。その時、「この、そうめんを回す機械は、町が意匠登録しているんだ。」ということを聞き、そんなことあるのかなと思っていましたが、鹿児島県の観光サイトを見るとそう書かれています。

もし、「日本三大そうめん流し」というのがあれが、必ず入って欲しい場所です。

メニューは今も当時と同じようです。人気は、A定食(そうめん、おにぎり、マスの塩焼き、鯉こく、鯉のあらい)。ここのめんつゆが美味しくて、東京に住んでいいる今でも、「清涼唐船狭めんつゆ」をアマゾンのネットスーパーで購入し、愛用しています。

写真 © K.P.V.B 

鹿児島県観光サイト

清涼唐船狭めんつゆ

初めてそうめんが美味しいと思った「島原そうめん」

子供の頃は、味が単調なそうめんやひや麦が好きではなく、初めてそうめんが美味しいと思ったのは、大人になり、今は廃止となった「休暇村雲仙」の売店で売っていた島原そうめんを食べた時でした。
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初めての奈良で

そうめんは日本国内では奈良県桜井市が発祥の地とされているようですが、私は、三輪そうめんの「三輪」が、どこなのか知りませんでした。始めて奈良県に行き、そうめん専門店でそうめんを食べた時に、三輪が奈良県の桜井市だということを知りました。
そのそうめんが、品があり、そして、あまりにも美味しくて、お土産に買って帰ろうと製造地を見ると「南島原」、「えっ」。「ということは、島原には、美味しいそうめんを作る技術があるんだ。」と思うようになりました。
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島原のそうめん製造直売所めぐり

熊本から島原へ
南阿蘇の休暇村に行く機会があり、熊本から島原へフェリーで渡りました。目的は、美味しい島原そうめん探しです。
島原半島に来たなら「具雑煮」
島原でそうめん製造地として有名なのは、島原市ではなく、南島原市です。でも、島原に来たら、どうしても食べたくなるのが、島原市の島原城前にある、姫松屋の具雑煮です。
 
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南島原で思い出すのは「島原の乱」
たくさんの島原そうめん製造元がある南島原には、島原の乱の舞台となった「原城跡」があります。この乱で、多数の農民が討死ししたため、江戸幕府は農民移住政策をとり、天領である小豆島を含め、全国から農民を移住させて復興をはかったようです。
 
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小豆島 の 歴史 キリシタンと島原移住

島原手延そうめんの発祥
三大そうめん生産地の一つである小豆島からの移住という歴史から、島原そうめんは、小豆島からの移民が伝えたという説もあるようですが、地元で聞くと、そういう説もあるが、「遣唐使の寄港地でもあった五島列島を経由して長崎に中国の麺が持ち込まれ、五島手延うどん、ちゃんぽん、皿うどん、そして島原手延そうめんと長崎県内各地で麺文化が形成・醸成された」という説を耳にします。
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南島原市で生産される島原手延そうめんは全国の手延そうめんの約30%を製造しているようですが、何故か「三大そうめん」ではありません。播州のそうめんと言えば、あのメーカーを思い出しますが、島原そうめんを代表するメーカーは思い浮かびません。そこで、グーグルマップで「そうめん製造直売店」を検索し、口コミを読み、まず、原城跡近くにある「手のべ陣川」に行き、他の製造直売所もめぐりました。

製造直売所にあった、島原手延そうめん認証委員会のチラシにあったチラシには、以下の紹介がありました。

【島原手延そうめんの特徴】
厳選した小麦粉と雲仙山系の伏流水を使用し、麺にヨリをかけて延ばしながら熟成を重ねることで、強いコシと滑らかな食感を生み出しています。

今、買ってきたそうめんの食べ比べをしていますが、「キリっとした歯ごたえの後に、モチっとした触感」、やはり「島原そうめん」は美味しいと思います。
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島原手延べそうめんサイト

島原は水がきれいな町

島原は水が綺麗、水の風景が綺麗な町です。街歩きも楽しく、そうめんだけではなく、「かんざらし」というデザートもあります。
 
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かんざらし
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休暇村 南阿蘇

休暇村 指宿