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2022.02.03

「ジブリパーク」と「三鷹の森ジブリ美術館」の楽しみ方

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スタッフ名:小田桐

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2001年開業 三鷹の森ジブリ美術館
私が大学生の頃に住んでいた東京の三鷹という街には、「三鷹の森ジブリ美術館」というジブリ好きにはたまらない美術館がありました。ジブリ作品をあまり見たことがない方でも一度足を踏み入れたらジブリ作品が見たくなる、誰もがジブリの世界観に引き込まれるとっておきの美術館です。

美術館の建物自体が宮崎駿監督ご本人によってデザインされたもので、周辺を取り巻く井の頭公園の森の緑とも調和したデザインとなっています。そんなジブリ美術館は、2021年10月で開館20周年を迎えました。

街中をジブリ美術館専用のお洒落なバスが走っていた光景は今でもたまに思い出します。黄色い車体にジブリらしいコウモリやイモリなどの生き物が白で描かれていて、視界に入るだけで気分があがるそんなバスでした。
三鷹の森ジブリ美術館は、当時から完全予約制の美術館でした。
美術館の入り口にも受付がありますが、巨大なトトロが鎮座しているだけで、トトロからチケットを買うことはできません(笑)

ネットで「日付」「時間」を指定(10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00)、ローソンでチケット(引換券)を受け取り、入館時にチケットを提示すると、映画フィルムが付いた入場チケット(フィルム付ききっぷ)に交換してもらえます。これは、実際に映画で使用した本物の35mmフィルムが3コマ台紙にはめ込まれているもので、光に透かして見るととても美しいです。

私が10年前に行った時には2010年公開「借りぐらしのアリエッティ」のワンシーンが載ったきっぷをいただきました。どの映画の、なんのシーンのきっぷがもらえるかは、当日行ってからのお楽しみです。友達と一緒に行って、お互いになんのきっぷをもらったか見せ合いっこするのも楽しいです。
もし、なんの映画かわからない時には窓口のスタッフさんに聞くと教えてもらえますよ!

館内は撮影禁止ですが、外観や屋上庭園では撮影ができます。ネコバスがいたり、ここでしか見ることができないジブリの短編映画が上映されていたり、館内のショップでは限定のおみやげを購入することもできます。ネコバスは小学生以下の子どもであれば、実際に乗ることができます。
他にも、敷地内には「麦わらぼうし」というカフェがあるので、ランチやお茶をする場所にも困りません。
ただし、カフェに入るためには一度美術館を出なければならず、美術館への再入場も不可となっているので、その点だけご注意ください。

ジブリ美術館で過ごした後は、井の頭公園の中を散歩したり、井の頭自然文化園で動物たちに会ったり、吉祥寺のお洒落なカフェ巡りをしたり、と過ごし方はさまざまなので、一日過ごすことを想定して来られるといいと思います。以下には個人的に好きなお店の巡り方を紹介します。
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 9:50 三鷹駅(南口)に到着
□三鷹の森ジブリ美術館行きのジブリデザインの黄色いバスに乗る。
 ※日中は10分に1回はバスが来ます。乗車時間は約5分。
 歩いても、駅から15分程度なのでおさんぽしてもいいと思います。
 歩いているとラピュタに出てくる巨大なロボット兵と目が合います。
 そちらが美術館の目印です。

10:00 ジブリ美術館
□ジブリ映画の原画の展示や、短編映画の上映などが楽しめます。
 館内をゆっくり見て回ると2時間ほどかかるかと思います。

12:00 カフェ「麦わら帽子」
□「空とぶ海賊のスープ」や「風の谷のビール」といったジブリらしい 
  ほっこりメニューが並んでいて、器までトトロが描かれていたりと、
  最後までジブリの世界観に浸ることができました。

-ここからは吉祥寺の街散策へ-

13:00 井の頭公園
□桜とボートが有名ですが、花見の季節でなくてもお散歩やピクニックにも
 ちょうどいい公園で、学生の頃は私も友人とよく散歩に来ていました。
 公園の中央に位置する「井の頭池」は1周約1時間程度で歩くことができま  
 す。

14:30 カフェでティータイム
□吉祥寺には200軒以上のカフェがあると言われており、吉祥寺といえば
 カフェ激戦区のイメージもあるほど、個性的なカフェが軒を連ねる場所で
 す。私も友人とよくカフェ巡りをしていました。その中でもおすすめは、
 「chai break」という紅茶とチャイのお店です。
 いちおしは「煮出しミルクティー」!
 もし、早起きが苦でなければ、休日のモーニングセットを一度体験していた  
 だきたいです。メニューはシンプルに、「自家製シナモントースト・サラ
 ダ・3種類のシリアル・煮出しミルクティー」ですが、こちらの煮出しミル
 クティーが感動的な美味しさなのです。

16:00 中道通りを散策
□吉祥寺駅の北口を出て、線路沿いを左に3分ほど歩くとある商店街です。
 リーズナブルでお洒落な生活雑貨屋さんやカレー屋さんなど独特の雰囲気の
 ある商店街です。また、中道通りの左右にはいくつも細い路地が繋がってい
 るので、ふらっと寄り道をしても個性的なお店にたくさん出会うことができ
 ます。
 
17:00 ハモニカ横丁で立ち飲み
□肩ひじ張らずにさくっと手軽に飲める、でもここにしかないディープな飲み 
 屋といえば「ハモニカ横丁」です。狭い間口からは想像できないほど奥行の
 ある横丁で、1~2坪の敷地面積のお店が約100軒ほど入っています。
 もしこの辺で暮らしていたら、毎晩通っている自分の姿が容易く想像できま 
 す.....。

19:00 いせや総本店でもう一杯
□1928年創業の歴史ある飲み屋さん「いせや総本店」。もともと精肉業者
 だったというこちらのお店は、焼き鳥が1本90円。平日・週末関わらず、
 お昼から多くの飲んべえが集います。
  

 

三鷹の森ジブリ美術館HP(詳細&予約)

2022年11月1日開業 ジブリパーク
以前、モリゾーとキッコロが住んでいた場所に、今年の11月1日よりジブリパークがオープンするというのをご存知でしょうか。敷地面積約200ヘクタール(ディズニーランド4個分)という広大な面積に、5つのテーマを設けたエリアで構成されます。この5つのエリアのうち、2022年度内に3つ、2023年度内に2つ、オープン予定です。第1期にあたる2022年度には、「耳をすませば」や「猫の恩返し」の世界を表現した『青春の丘エリア』、「となりのトトロ」から『どんどこ森エリア』、そしてジブリにまつわる資料を展示した『ジブリの大倉庫エリア』が誕生します。
1995年公開『耳をすませば』
2002年公開『猫の恩返し』
1988年公開『となりのトトロ』
そして第2期にあたる2023年度には、「もののけ姫」の世界を表現した『もののけの里エリア』、「ハウルの動く城」や「魔女の宅急便」から『魔女の谷エリア』が誕生します。ジブリパークは、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのような大型アトラクションは設置せず、誰もがジブリの主人公になれるような世界観を表現したテーマパークになるとの事です。BGMも一切流さないそうですが、きっとそこに行けば頭の中には自然とBGMが流れてきますね。現時点では、5つのエリアの建設が決まっていますが、今後はさらなるエリア拡大も予定されているそうです。早く行ってみたい!

ジブリパークのエリアごとの完成図

スタジオジブリによるPR動画

スタジオジブリさん画像提供ありがとうございました♪

スタジオジブリ静止画ダウンロード先

ジブリパーク最寄りの休暇村はこちら

茶臼山高原(お車で1時間30分)

伊良湖(お車で2時間)