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旅行記

2021.11.26

JR北海道HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスの活用法

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スタッフ名:高山

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期間限定!JR北海道をとってもお得に楽しめるフリーきっぷです

HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスとは……
北海道ラブパスとは、北海道で行っている助成事業、「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助事業を使うことで、北海道の鉄道旅をとてもお得に楽しめるフリーパスです。
似た特徴を持つ、「北海道フリーパス」(7日間有効)は、27,430円のところ、このきっぷは12,000円!
本来は24,000円のところ、北海道からの助成があるので半額になります!
まさに破格のきっぷとなっています。

今回は、実際にこのきっぷを使って旅行に行ってみましたので、利用方法やJR北海道の魅力について乗り鉄と観光客の目線からお伝えができればと思います。

※北海道からの助成金が中断する場合、きっぷの販売が中断される場合があります。
 
このきっぷの使い方について
利用期間 2021年11月6日~2022年3月31日
→9月30日まで延長になりました。
発売は8月31日まで
値段 12,000円(大人)
補助金が上限に達し次第売り切れとなります。
利用区間 JR北海道内の在来線特急・快速・普通列車の普通車自由席及びジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が連続する6日間乗り降り自由なきっぷです。普通車指定席(SL除く)も4回まで利用できます。
注意点 補助事業が終わると販売終了のため、早めに購入ください。
当日購入不可、利用日前日までに購入が必要です

・購入方法
JR北海道の指定席券売機、みどりの窓口等で販売しています。
指定席券売機の場合は、JR北海道のきっぷ案内ページにQRコードがあり、それを表示させてかざすとすぐに購入することができます。
買うのがちょっと不安な方は、窓口で購入しましょう。

・指定席の発行方法
このきっぷは、指定席を4回まで利用することができます。
指定席を取る方法のうち、指定席券売機で簡単便利にできる方法をご案内します。

 
指定席券売機での指定席発行方法について
いきなり、指定席券売機の左下、きっぷと書かれたところにいれます。
(特に画面操作はいりません)
入れると、自動的に「きっぷの種類をお選びください」という案内が出てきます。
すると、利用人数分のきっぷを入れるように案内があるので、複数で旅行の際はすべてのきっぷをいれます。

その後、利用区間、日付を選択する画面に行きますので、該当区間を選択したら終了です!
 
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指定席券売機で指定できました!
指定券をよく見ると、金額のところが無料なので「***」となっていますね。


指定をすると、HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスに星印(★★)が付きます。
これが、4個になるまでは、指定席の購入が可能です。
指定席はどの区間でとるべきでしょうか?
札幌発の長距離列車に使うのがおすすめ!
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やはり、札幌から多くの方が利用するため、札幌発の列車は自由席も比較的混雑します。
始発駅だからと油断していると、お客さんがいっぱい、、、なんてことも。
ちなみに、11月の平日にもかかわらず、札幌→稚内を結ぶ特急宗谷の自由席は札幌でほぼ満席の状態でした。(指定席は十分空きがありました)
このような安価なきっぷが出ている期間は、自由席が混雑することも多いので、お気を付けてご旅行されてください。

札幌~函館を結ぶ特急北斗には途中、苫小牧やウポポイの最寄り駅白老、登別などまで利用される方が多いので、自由席は始発駅の札幌から比較的混雑します。
それに比べると、札幌へ向かう特急について、始発から乗る分には空いていることが多いのでおすすめです。
 

このきっぷ、最大の落とし穴は、「利用日当日購入が不可のこと」

とんでもない安さのこのフリーきっぷ、最大の注意点は「利用日当日購入が不可」なことです。
すなわち、朝早く北海道に着いたとしても、使えるのは翌日から……。
しかも、北海道から助成をもらっている関係から、購入できるのはJR北海道の窓口のみです。
現在、北海道以外で購入することはできないので、当日から利用することは難しそうです。
 
乗り鉄、飛行機好きがおすすめするフリーパスの使い方
当日は、安価な昼発の便で北海道へ飛びませんか?
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北海道に行くとしたら、基本的に飛行機の方が多いのではないでしょうか。
特に土曜日から旅行をスタートする方は、利用が集中する朝~昼前までの便が人気になるので料金が高くなる傾向があります。
また、PeachやJetstarなど、LCCを利用する場合は、成田空港や関西国際空港など、比較的アクセスが悪い空港を利用する関係から、朝早くの利用が難しく午後の到着になる場合もあるかと思います。

このきっぷを賢く使うなら、到着日にきっぷを購入して、1泊目は空港からあまり移動しないのも手です。
ちなみに、どこまで行けばお得になるでしょうか。
広い広い北海道。
札幌近郊から日帰りで!と安易に考えがちですが、予想以上にどこに行くにも時間がかかります。
ちなみに、札幌→釧路間は約350km、これは東京→名古屋間の距離とほぼ同じです。
時間にして約4時間、乗りとおすと結構大変です。時間があるのなら、是非ゆっくりすごしましょう。
料金は乗車券・指定席特急券で、片道9,990円。
往復するだけで十分元がとれます。
その他にも、札幌→函館は9,440円、札幌→稚内は11,090円と、このどこかに行くならそれだけでお得になります。
 
列車で行きたい、おすすめ観光地
いけだワイン城
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いけだワイン城は、正式名称「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」。
その外観から、ワイン城と言われています。
北海道旅行最大の悩み、美味しいお酒を飲んだら、クルマで移動できなくなる、なんてことも気にせず、好きなだけワインを嗜むことができます。
ちなみに、最寄りの池田駅からはこ線橋と坂道を登って約10~15分、少し遠いですが北海道にしてはかなり駅と観光地が近くにあるのでおすすめです。

やはり、ワイナリーの気候、風土を感じながら飲むワインは格別です。
レストランでの飲み比べや有料での試飲もできますので是非!
そこでしか買えないワインや、高級なアイスワインも試飲できます。
ちなみに、アイスワインは人為的に冷やしたものではなく、自然に凍結したブドウを使用するという、北海道ならでは!の方法で作られています。濃厚で、今まで飲んだことのないワインでしたので、機会があればぜひお試しください。
ちなみに、レストランのカレー、めっちゃおいしいです。お好きな方は是非ご賞味ください。
 
・行き方
JR札幌駅から特急おおぞらに乗車。
最寄りの池田駅までは約3時間です。(南千歳駅からは2時間半)
池田駅からは、徒歩10~15分程度

おすすめの行程
・釧路方面に向かう予定がある場合
札幌  08:51発
おおぞら3号
池田  11:56着

池田ワイン城に12時過ぎに到着
レストランで食事・試飲やショッピングを楽しむ

池田  14:35発
おおぞら5号
釧路  15:51着

・日帰りでワイン城をどうしても楽しみたい方へ
札幌  08:51発
おおぞら3号
池田  11:56着

池田  15:07発
おおぞら8号
札幌  18:03着

 

十勝ワイン HP

旭川市立旭山動物園
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言わずと知れた超人気動物園である旭山動物園!
その人気の一つが間近に動物たちの姿を眺めることができること。
動物園といえば、柵越しに眺めるのが普通ですが、ここでは、ガラスなどを工夫してできるだけ近くで動物を見れるように工夫されています。
初めて訪れた際には、動物がかわいすぎて200枚以上写真を撮ってしまいました。
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もちろん、かわいい動物も注目ですが、
各所にちりばめてある説明書きがユーモアがありながらためになるものばかりです。

この展示をゆっくり見ていたら、3時間は最低でもかかりそうです。
動物好きの方は、開園と同時に楽しむのがおすすめ!
入園時は、ボードにもぐもぐタイム(えさやりと解説)などのスケジュールが書いてあるので、ぜひご覧ください。
また、当日の朝にスケジュールはHPにて公開されますので、開園前にご覧ください。
 

旭川市立旭山動物園 HP

乗り鉄向け 旭山動物園への行き方(冬期期間)

札幌駅から旭山動物園へ鉄道で向かう場合、札幌駅から旭川駅まで特急ライラック・カムイを利用して、そこからバスが基本です。
それだと味気ない!電車特急じゃなくて、気動車(ディーゼルカー)が好き!
普通列車にも乗りたい!という少し鉄分豊富な方へのご提案です。

札幌  07:30発
特急宗谷
旭川  08:58着
旭川  09:19発
石北本線 上川行
東旭川 09:34着

東旭川から徒歩10分ほど

東旭川1条6丁目バス停 10:08発
旭山動物園       10:22着

このバスは、旭川駅9:40発と同様のものです。
楽に行きたい方は、旭川駅よりバスをご利用ください。

※旭山動物園は冬季期間10:30~の開園予定です。
 
JR札幌駅からスタート!
ホームがたくさんあるので、間違えないよう注意!
乗車するのは、特急宗谷。札幌~稚内を結ぶ特急です。
旭川以北は非電化区間のため、気動車での運転です。
この日は、261系5000代の特別編成でした。
全席にコンセント・Wi-Fiもついている最新車両です。
ラウンジが付いているのですが、混んでいたので、撮影できず。
中はご自身の目でご覧ください。

JR北海道HP 261系5000代 多目的特急車両

旭川駅に到着!
ここから北海道のプチローカル線の旅が始まります。
この日は、キハ54でした。(右側)
ノスタルジックな車内。
最近は、イスがクッションになっている車両も減りました。
分かる人にはわかる、JRの前身、日本国有鉄道(JNR)時代のマークが入った送風機。
ちなみに、現在H100形というエンジンで発電してモーターで走る最新車両が増えています。
こちらの車両、とても快適ですが、昔の旅情を感じたければ入れ替わる前に行くのがいいかもしれません。
東旭川駅に到着しました。
ここから、バス停までは真っ直ぐ歩いて約10分です。
東旭川1条6丁目バス停からは旭山動物園行のバスに乗ります。
近くに旭川神社がありますので、時間があればぜひ。
JR北海道のここが好き!
かわいいところがいっぱい!
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今となっては見ることが少なくなった、アナログの乗車位置案内表
今どこにいるのか一目でわかる、電光掲示板
北海道の名産品が側面に書かれた特急列車
特急のヘッドマークに釧路湿原の鶴が描かれている(しかも羽根が動いてる)

他の地域にはない、何ともかわいらしい、愛らしいもので溢れています。

他の地域にないといえば、JR北海道の車内自動アナウンスは声がとっても渋くてかっこいいので、乗車の際は注目してみてください。

しかも!終着駅到着後、アナウンス担当の方が最後にお名前を名乗るのです。
そんな律儀なアナウンス、他にはないのではないでしょうか。


フリーきっぷの良いところ、それはどこかに行けば行くほどお得になる、自由気ままに旅行ができることです。
北海道の鉄道は、車窓を楽しみながらのんびり過ごせる、乗るだけで楽しいので、この機会に北海道の雄大さを体験してみてはいかがでしょうか。

ご紹介した施設、列車は2021年11月現在のものです。
今後の状況などにより変更になることがございますのでご注意ください。


 
0日目の宿泊におすすめ ~休暇村支笏湖~
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休暇村支笏湖は、新千歳空港から近い国立公園、支笏洞爺国立公園にある休暇村です。
支笏湖は11年連続水質日本一を誇り、水深が深いことから最北の不凍湖としても知られています。
北海道の玄関口、新千歳空港から路線バスにて約1時間で到着します。
空港に到着してすぐにきっぷを購入して、明日からの旅行に備えましょう。

ゆったり温泉に浸かりながら、北海道の旅行計画を立てる、そんな旅はいかがでしょうか。
北海道旅行の始まり、最後の思い出におすすめの休暇村です。
 

休暇村支笏湖 HP