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2025.02.28
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スタッフ:中村
今回は、休暇村南紀勝浦から車で約40分のところにある、那智高原公園のご紹介をいたします。
那智高原公園は、大雲取山、烏帽子山、妙法山など那智の山々に囲まれた約9haの高原の公園で、那智の滝の高さ(133メートル)と同じ長さのローラースライダーや遊具、那智の滝を上から眺めることができる展望台、富士山が見える最遠の地などがあります。
駐車場のすぐ近くには芝生広場があり、とても広々としているので子供が走り回ったりゆっくりピクニックを楽しんだりすることができます。
綺麗なお手洗いも整備されているのでとてもありがたいです。
そこから少し下りたところには、長さが那智の滝の落差と同じ133メートルのローラースライダーがあります。
ただ、平成23年の台風被害により現在は利用を休止しており、休止の期間を見る限り再開する可能性はかなり低そうです…
また、ローラースライダーを下りた先にも遊具がありますが、こちらも私が行ったときはロープが張り巡らされており、遊べそうな雰囲気はありませんでした。
ここはどちらかというと遊具よりも自然を楽しむ場所と考えた方がよさそうですね。
次は那智の滝を上から見下ろせる展望台へと行ってみます。
その場所は、最初の芝生広場から東側、池のある方向へ進んだ先にあります。
本当に進んで大丈夫なのか心配になるほどの道を進んだ先の左側に展望台への分かれ道が見えてきます。
それが上の写真の場所で、看板はあるものの草に隠されてほとんど見えず、ぼーっと歩いていたら行き過ぎてしまいそうです…
そこを曲がり、何とか道とわかるレベルの苔に覆われた石の上を少し進むと展望台にたどり着きます。
草木に覆われているため少し見えにくくなっていますが、確かに眼下に那智の滝が見えています。
那智の滝を上から見られる場所はとても珍しいので、行く価値はあると思います!
次は、富士山が見える最遠の地へ行ってみます!
その場所へは、最初の芝生広場の南側にある階段を上っていった先にあります。
上の写真のような山の中を約15分上る必要があるので、ある程度の体力は必要になります。
ついに富士山が見える最遠の地、「妙法山富士見台」に着きました!
ですが…
展望台は老朽化でボロボロになっており、立ち入り禁止になっていました…
そんなここから見た景色がこちら。
322.6キロメートルも離れているため、もちろんそんな簡単に見れるわけがないですが、条件が揃えば富士山を見ることができると考えるととてもロマンがありますね!
そもそも、なぜ富士山がこんな遠く離れた那智勝浦町で見れるのかというと、富士山のある北東方向には熊野灘が広がり、その先も視界を遮る高い山脈などがないためです。
ただ、富士山を見るには富士山までの間に雲ができていないことが条件となっており、空気の澄んだ早朝に挑戦する必要がありかなりハードルが高くなっています。
そして、ここまで富士山が見える最遠の地として紹介してきたこの場所ですが、本当の最遠の地はここからさらに離れた場所に記録が塗り替えられており、現在の最遠の地は同町色川小麦峠(色川富士見峠)、距離にして322.9キロメートルとされています。
ただ、色川富士見峠はここと違って整備された道すらなく、山の中を歩いていく必要があるためとても危険を伴っています。
また、富士山を見られるのは早朝という条件を考えればまだ暗いうちから山の中に入っていく必要があるため、素人が気軽に行ける場所ではないことは明確です。
ロマンはありますが、明るい時間帯にこの妙法山富士見台で「富士山が見える最遠の地」という看板を見て満足するのがよさそうですね。
この那智高原公園内は熊野古道も通っており、少し奥に進むだけで熊野古道気分を味わうことができます。
熊野那智大社との距離も比較的近いため、ここから約30分で行くことができるみたいです。
大門坂から那智大社までとほとんど同じと考えると行けない距離ではなさそうですね。
あらゆるものが老朽化などで使えなくなってしまっていましたが、自然を十分楽しむことができますし、那智の滝を上から見下ろしたり、富士山が見える最遠の地があったりしてとても珍しいスポットではあるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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