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2020.06.13
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スタッフ:高梨
皆さんこんにちは。お元気ですか。
裏磐梯は今、初夏のさわやかさにあふれています。
新緑の森から「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケケ…」又は「オーギィー・オーギィー・ギギギギギ…」とも聞きなせる、あの鳴き声が聞こえるのです。
人間の日本語の音列で表すと奇妙奇天烈な音になりますが、実際は、とってもさわやかで軽やかな声なのです。 ぜひ裏磐梯で実際の声を聴いてみてください。
この声の主は、エゾハルゼミという春ゼミの一種です。タイトルの写真のように、姿、大きさはヒグラシに似ています。北方系、森林性のセミなので、裏磐梯ではたくさん生息しております。しかも5月中旬~7月上旬の天気の良いときだけ鳴くので、梅雨入り前か梅雨の晴れ間の好天の時にのみ聞かれるのです。つまりまだ夏の暑さのやってこない、爽やかな青空に響きわたるのです。
私など、エゾハルゼミの生息域で生まれ育っているので、もう条件反射でこの鳴き声を聞くとさわやかな気分になります。
地元では「タケノコゼミ」と呼ばれています。タケノコ採りが最盛期のころ、タケノコの出るブナやミズナラの森でさかんに鳴くからです。ただしこのタケノコ、孟宗竹ではなくチシマザサの筍(たけのこ)のことです。
採ったばかりのタケノコ(チシマザサの筍)
チシマザサとは、別名ネマガリダケまたは地竹、地方名は磐梯ダケ・月山ダケ・姫ダケなどと呼ばれる、ごぞんじ山菜の王様であります。山菜シーズンもいよいよ真打登場となりました。これは身欠きニシンまたは鯖の水煮と合わせてタケノコ汁や味噌煮にすると、まさに絶品!
皮をむいて可食部だけにしたタケノコ
タケノコ汁
タケノコとニシンの味噌煮
ブナの森の若緑がそのまま詰まったような爽やかな味わい、柔らかくコキコキした独特の歯ざわり、コクがあってかつ品のある味わい…。 初夏を迎えた喜び、生きている喜びが体の中から満ち、山の恵みへの感謝に手を合わせたくなります。少しオーバーな表現?
そんな気がしないでもないですが、人間、齢を重ねてくると、このような自然の恵みのごちそうこそが最高!と、変わってきますね。
自然とともにある田舎暮らしは、現金収入こそやや不自由しますが、それなりに生きていけるし、モノ・カネでは得られない、言葉では表しにくい充実があります。
さあ、私は今日も、エゾハルゼミの声を聞きながらタケノコ汁をいただきます!
皆さんもぜひ、時々田舎の自然と文化に触れてみてください!
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