ブログ

2018.09.30

土中のオールラウンダー

952 view

スタッフ名:中山

夏の初め頃に、何もないはずの田んぼや草地などで「ジーーーー」「ビーーーー」というモーターなどの機械が作動しているような音を聞いたことはありませんか?
実はその音の正体は土の中に生息する虫の鳴き声だったんです!

その虫の名は「ケラ」!コオロギに近い昆虫で、街中だとほとんど見かけませんが、田んぼが広がっているような場所だとよく見かけます。
基本的に土の中で生活し、鳴くのも土の中ですが、鳴き声が掘った穴に反響し、遠くまで聞こえます。
志賀島でも、鳴き声はよく聞こえていましたが、ついに姿を見せてくれました!
ケラの最大の特徴は、なんと言ってもその前脚!
突起が複数あり、土を掘り進むことに特化しています。更に体は円筒形で、全身に細かい毛が生えており体に汚れがつくのを防いでいます。
実は、前脚の形を含めてこれらの特徴は、土の中に棲んでいるとある動物とほぼ一緒なんです!分かりますか?

それはモグラ!
お時間のある方はモグラの画像を検索して腕の形を見てみてください。本当にそっくりですよ!
このように異なるグループの生物が、生息環境への適応などで似た姿になることを収斂(しゅうれん)進化と呼びます。

地面に潜ることに特化してるケラですが、実はそれだけではないんです!
こう見えて長い翅を持っており、ある程度の距離なら飛行することができるんです!
実際、灯火に飛来してきた個体を見つける事が個人的には多いですね。
そしておまけに・・・泳げます!
体表の毛が水を弾くので、溺れることなく器用に水を掻いて結構速く泳ぐんです。

地中、地上、水上、空中の全てで活動できるのは、昆虫どころか生物全体でもそれほど多くないんです。まさに万能昆虫!
PAGE TOP