グルメ

2023.08.22

ホタテにそっくり! 板屋貝(イタヤガイ)

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スタッフ名:中條

休暇村能登千里浜の夏会席・能登の里海会席の前菜の一つとして
「板屋貝金沢金時草ジュレ」を出しております。

ホタテにそっくりながらサイズが小指の爪くらいのミニ帆立が入ったお料理です。
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このミニ帆立、「板屋貝(いたやがい)」と呼ばれるホタテの仲間の一種で、
休暇村能登千里浜から徒歩4分ほどのところにあります海岸でも、時より貝殻をみつけることができます。

板屋貝の由来は、貝殻の模様が板ふき屋根に似ていることからとのこと。「柄杓(ひしゃく)貝」「杓子(しゃくし)貝」とも呼ばれ、貝殻の丸みを利用してひしゃくのかわりにもりようされてもいたそうです。

(※浜辺に落ちている貝にはもちろん中身は入っておりません。)

 

板屋貝と帆立貝

今回浜辺を散策してみると、ラッキーなことにホタテ貝、板屋貝どちらも一緒に拾うことができましたので、ご紹介します。

 
まずこちらが帆立貝。
続いてこちらが板屋貝。

並べてみるとこんな感じ......。

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板屋貝と帆立貝 瓜二つの2種類の貝の見分け方・・・・・・。

そっくりなこちらの貝ですが、貝殻の形と大きさで見分けることができます。


板屋貝の貝殻には太めの放射筋が8~10本に対し、
帆立貝の貝殻には、細めの放射筋が20本以上入っているのがまず大きな特徴です。

板屋貝の大きいものは約10センチに対し、
帆立貝は大きいもので約20センチ程度にもなります。
↑  帆立貝

薄い、放射筋がびっちり・・・。
↑ 板屋貝

しっかりと見える放射筋が8~10本。
板屋貝は以外にも高い遊泳能力を持ち、貝を開閉させて水圧を利用し泳ぎます。

また、漁師さん曰く、大量発生したり、全く獲れなかったりと謎の多い生態の持ち主です。
帆立貝が雄雌が分かれているのに対し、板屋貝は雌雄同体の貝というところも大きな違いです。

(※ ちなみに帆立貝の雌雄の見分け方は、白い卵が雄、赤い卵が雌です。)
以下の写真は帆立の写真。仕込み中の厨房にお邪魔してパシャリと一枚いただいてまいりました。
 ↑ 帆立 の 雌
↑帆立 の 雄
そして、長々と書き連ねましたが結論を言いますとこちらの板屋貝は非常に美味な食材です。
帆立と比べると若干サイズに見劣りはするものの、その分貝の味が濃縮され、火を通しても固くならないのに、しっかりとした貝柱を持つため、非常に優秀な貝なのです。

名があまり知られていないのは帆立貝と違い、養殖が難しく供給が安定しない為、安定流通が出来ないということが知名度の差に直結しているのかもしれません。


 
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休暇村能登千里浜の夏会席「能登の里海会席」ではこちらの今しがた紹介しました2種類の貝を使用したお料理を用意しております。

お料理のランクアップで、さらに鮑をつけたスペシャルプランに変更することも可能です。
スペシャルプランをご予約の際は、4日前までにご予約をお願いいたします。

こちらをお召し上がりの際は、ちょっとした豆知識も一緒に思い出していただけたら幸いです。
皆様のお越しをお待ちしております。
 

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