能登の里海会席の「沢煮椀」
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スタッフ名:中條
少しずつ過ごしやすい気温になりつつある今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
休暇村能登千里浜では、9月1日より秋料理がはじまりました。
本日はそんな秋の会席料理から「能登の里海会席」のご案内です。
レストランにいると、ときたま聞こえる「?」の声に
今回はお答えします。
秋のコースが始まり、能登の里海会席のテーブルから「?」の声が……、
駆けつけてみるとお客様からの疑問のお声……。
お客様「このお料理……?」
私「こちらのお料理は”ガンドの揚げ煮の沢煮椀”でございます」
疑問①「ガンドって何?」
皆さまは、「ガンド」という言葉に聞き覚えはございますでしょうか?
北陸地方では、メジャーな冬のお魚の子供の頃のお名前だったりいたします。
正解は「鰤(ぶり)」の子供です。
成長によって呼び名が変わるお魚のことを出世魚と呼びます。
「鰤」もその一つで、
20センチほどで稚魚(幼魚)→
40センチほどで若魚→
60センチほどで青年期→
80センチほどで成魚と大きさによって名前が変わるお魚です。
私がみても物差しを持ってこないと違いが分かりませんが、
漁師さんから見ると表面の青みの色だったり、
口の形で呼び名の判別がつくのだと言います。
さすが、その道のプロですね。
ここでさらにお客様から疑問の声が……
お客様「ツバスじゃなくて……?」
お魚の知識があるお客様から次にいただくのがこちらの疑問……、
お客様によっては「ワカシ」に代わる場合もございます。
実は「鰤」というお魚は日本の各地で呼び名が変わるなんとも面倒くさいお魚だったりいたします。
大人になってからの呼び名は「鰤」で統一されるのに、
関西方面では「ツバス」「ハマチ」「メジロ」と呼び名が変わり、最終的に「ブリ」になるのに
関東方面では「ワカシ」「イナダ」「ワラサ」と呼び名が変わり、最終的に「ブリ」になります。
石川県では、「コゾクラ」「フクラギ」「ガンド」「ブリ」となります。
やっと本題の「ガンド」が出て参りました。そう、鰤の手前の大きさが「ガンド」なのです。
ちなみ”寒ブリ”で知られるお隣
富山県では、「ツバイソ」「フクラギ」「ガンド」「ブリ」となり、
同じ北陸地方でも、若干の違いがあるとってもややこしいお魚……、
それが「鰤」そして「ガンド」なのです。
こちらが体調約20センチのコゾクラ
(ツバイソ)(ツバス)(ワカシ)とも呼ばれています。
若干、青みが少ないような気がいたします。
疑問②「沢煮椀」
続いてよくご質問いただくのが「沢煮椀」。
料理の漢字に使われた「沢」には「たくさん」や「多い」という意味があり、
地方によっては「多煮」と書いて「さわに」と読ませる場所もあるそうです。
根菜類のたっぷり入った椀のことを「沢煮」と言います。
結論「ガンドの揚げ煮の沢煮椀」
前振りが長くなりましたが、
お魚の切り身の揚げたものが入った、根菜類たっぷりのお椀というのが、
「ガンドの揚げ煮の沢煮椀」です。
休暇村能登千里浜では、さらに石川県らしさを+(プラス)すべく蓮根まんじゅうが入り、
豪華になっています。
ぜひ、温かいうちにお召し上がりいただけますと幸いです。
紹介したお料理が味わえるのは、
「能登の里海会席」と「里海会席のどぐろスペシャル」です。
お得なセットプランなどもご用意しております。
ご予約の方、気になる方は、下記のボタンより詳細をご確認ください。
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