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2025.06.12

フィンランド大統領ご夫妻が当館にご宿泊されました♫

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スタッフ名:貞金

気持ちのよい青空が続きます。

そんな先日の「とある日」のことです。

とっても貴重かつ光栄な出来事が

あったんです!

なんと!!

フィンランド大統領ご夫妻が当館にご宿泊されたんです♬

ことの始まりは3月頃だったでしょうか。駐日フィンランド大使館の方より
◯月◯日に○○名ほど、できるだけバス付きのお部屋を。といった要望でした。
 
お部屋は十分空いていましたので、もちろん即答で、お受けしたのですが、
その時は、まだ外務省としてもオフィシャルになっていないことでしたので
どなたが宿泊されるかなど詳細はお聞きできませんでした。

日が近まるにつれ大使館のご担当の方とのやりとりも頻繁になり
いよいよ1か月を切り、部屋割りのリスト作成がはじまった頃でした。
「政府要人の泊まる部屋が、この部屋で・・このスタッフがここで」
といった感じで細かいスケジュールが決まっていきます。
「えっ?政府要人?」
当初は何かフィンランドに関連した文化交流が能登の地域であって
それに参加の方々かな?と思っていたのですが、
大きく勘違いしていたようでした。それでもこのときも
大臣クラスの方だろうか?といった感じで想像していたのですが
 
その後5月初め頃だったでしょうか 。
フィンランド大使館のオフィシャルXに
「フィンランドのストゥブ大統領夫妻が来日」
「石川県にもお越しになる」と発表があったんです。

へぇ~そうなんだ。。いいニュースだな♫
えっ?まてよ・・まさか!?当館に宿泊されるなんてことは??

 

そのまさかでした。

同じタイミングで大使館の方から連絡がありました。
送られてきたネームリストを元にお伝えをいただいたのですが
しっかり一番上に大統領夫妻の名前が・・「!!」
大使館の方もオフィシャルになるまで
申し上げれなかったとのことでしたが
びっくりと同時に・・今さらながら
「当館で良いのでしょうか?」と伺ったところ、

「もちろんです。ぜひお願いします」と。

そして、聞けば・・大統領夫人(スザンヌ夫人)は
32年前、イギリスの大学を卒業されたのち
「どこか知らない国で有意義な時間を過ごしてみたい」と
日本にお越しになり、なんと!羽咋市に住まわれていたそうなんです。

1年間の生活をされる中、数駅先の中学校と高校で英語指導に携わられていたそうで
羽咋の人をはじめ、たくさんの人に親切にしてもらったと縁のある想い出の
地となっていたそうなんです。

そんなこともあり、今回大阪・関西万博にあわせての来日のスケジュールの中の
一つである「羽咋市への訪問」は夫人たっての意向だったそうです。感激です♪

2024年元日の能登半島地震のニュースには「(天災だから)手の施しようがない分、
すごくショックだった」と沈痛な表情を浮かべ、美しい町が被災してしまった。と、心
を痛めていらっしゃったようなんです。

「宿泊は羽咋市で」と大使館より当館をご指名いただいたようでした。

大変光栄ではありながらも
その時から当日まで浮足立つ毎日が始まりました。
と同時にお越しになる日までワクワク感が高まっていきます♪

「普段どおりで、もちろん大丈夫です」
「料理もこのホームページにあるこの料理で(通常の企画料理)」
 特別な配慮はいらないです。と言われていたものの

せっかく想い出の地の羽咋市にお越しいただけるとのことです。

何かできないかとスタッフで知恵を出し合い

何か「おもてなし」をと、ささやかながら

いくつか趣向を凝らすことにしました。
まずは、各お部屋に、メッセージと歓迎の気持ちを込めた折り紙でお出迎え♪
安易に使ったことのないフィンランド語は墓穴をほる(笑)可能性がありましたので「ようこそ!」といった歓迎の意味を込めた「Tervetuloa!」だけにとどめ、本文は英語を添えました。
お食事のお席にも折り鶴を添えました。お腹を持って尻尾をひっぱると羽がパタパタと動くバージョンです。実際にお席についた際にデモンストレーションをして説明しますと、とっても喜んでいただけました♪
水引のキーホルダーはなんと料理長の手作りなんです♪シェフからのプレゼントです♪とお伝えしたところ「嬉しい!」と言いながら、みなさんに喜んでお持ち帰りいただけました。
そして肝心な料理もみなさんに「ベリグ!ナイステイスト!」といっていただけました♪
お箸を使うのもみなさんとってもお上手でした。聞けば、それもそのはず、
フィンランドには日本食料理のお店もたくさんあるようで人気のようなんです。
ご飯コーナーのスイーツやアイスクリームなども堪能(特に天ぷらが大人気)いただきながら
和やかに会食が進み終盤を迎えたころ・・ストゥブ大統領からスタッフが手招きされました。
にこやかな笑顔で
「すごく美味しかった♪シェフに御礼をいいたい。呼んでいただけますか?」と。
急いで料理場に向かい・・

料理長ぉ!!大統領が挨拶したいっておっしゃってます♪

「えぇ~~っ!!」
料理長もびっくりです。
「とっても美味しかったからぜひ御礼をいいたいって!!おっしゃってます!」
「えぇ~~!!」
急いで前掛けを外して会食場へ向かいます。

満面の笑顔で大統領と夫人がお席を立ちあがり
「とっても美味しかった♪ありがとう!」と。
握手も求められ、料理長も満面な笑顔で
「恐縮です。。光栄です!ありがとうございます!」
と返します。

同行されていた政府広報のカメラマンもその様子を写真に収め
られていました♪

思わず、料理長に伝えました。
「料理長♪世界に配信されますよ!」
「こんなすごいシェフがいるんだと世界にバレてしまいますね♪」と(笑)
「ないない!」と料理長も笑顔です♪
短時間でしたが、まさかまさかの嬉しい出来事でした。
英語が堪能なスタッフも配置しました。インターンシップで来日研修中のスタッフも活躍してくれました♪
朝食ブッフェのメニュースタンドには英語表記も添えました。
朝食でもやっぱりお魚メニューは人気でした。
おにぎりコーナも好評でした。
当館自慢の「源泉かけ流し温泉」をご堪能いただきたかったのですが
フィンランドの文化的に大浴場の習慣はなく
お風呂付のお部屋をご希望いただきましたので
「温泉利用」はないかな?と思っていましたが
意外にも御一行の中の多くのスタッフの方にご利用
いただけました。

そして・・いわずと知れたフィンランドはサウナ大国。
「フィンランド式」とはまったく違うものの「サウナ」も多くの方が
お入りされたようでした。満足度は「?」ですが・・。
特大サイズをマストで用意しました「浴衣」を
着用された方もあり「似合いますね♪」と
お声かけしたところ
「ありがとう!GO!ONSEN!浴衣!」と。
日本文化を味わっていらっしゃいました。
大統領ご夫妻は早起きでした。
朝早くにランニングにお出かけになるとお聞きしていましたので
7時くらいかなぁ~と油断していますと
6時半頃に爽やかにランニングスタイルでロビーにお越しになりました。
ちょっと緊張しましたが
満面の笑顔で「Hi!グッモーニン!」と
失礼ながら思わずフレンドリーに話しかけてしまいました。
すると倍返しのように満面な笑顔で
「Hi!!グッモーニン!How are you?」と。
「えっ!はい?ファインファイン!ベリグ―!」と
慌てて、わけのわからない返答をしてしまいました(笑)
「Oh!グー!」といっていただけました。

フロント前のウエルカムドリンクのサーバーから
紙カップでドリンクも飲みながら
奥様をお待ちされていらしゃったので

調子にのった私は、もう一声お声かけしたく

「ナイス♪ウェザー!」とまたまたフレンドリーにお声がけ。

「ヤ―!ナイス!ベリグー♪ランニング・・〇×▼・・」と気さくにお返しいただけました。
聞き取れなかったのですが「ランニングに最適だよ!」と
おっしゃっていたと思います・・多分(笑)。

あまりの気さくさに増々ファンになってしまいました。
同時に英語・・もっと勉強しなきゃとも反省です。

ランニングコースは休暇村の目の前の浜辺、海へと走って
行かれました♪
時折の波風で浜辺も一晩のうちに漂流物でいっぱいに
なることもあるのですが、
定期的にクリーン清掃をしているだけあって
ちょうど羽咋市の管轄での清掃や
地元羽咋工業高校の生徒さん方々の清掃活動に加え
休暇村の日頃の定期的な管理もちょうど重なり
とっても綺麗な状態の浜辺をランニングいただけたようでした。

また前日夕刻に、こちらへ向かわれる際の「のと里山海道」を通過中には
車窓から水平線に沈む「美しい夕陽」も望めたそうです。

大統領は初めての来県で、能登・羽咋が奥様の想い出の地でありましたので
なおさら幸いでした。

朝食後、ほどなくして出発でした。

そして・・出発前にはメインイベントが待っています。

一方的(笑)な、お願いの・・記念フォトセッションです♪

それは、遡ること前日の夕食会場でのことです・・
こんな光栄かつ貴重な出来事は、今後もなかなかないだろうなと・・思いながら
ぜひ、スタッフとご一緒に記念写真を撮らせてもらえないかな?と・・

ダメもとで
同行されていらっしゃったフィンランド大使館の
ご担当の方にお聞きしました。
「ダメもとでお聞きするのですが・・大統領ご夫妻と記念写真ってお願いすることは
 できないですよね??」
すると、快く
「あっ、伺ってみますね♪」と大統領の側近の方のところへ
連れていっていただき、お聞きいただけました。
「sure!OK♪」「全然もんだいないよ!」と
満面な笑顔で即答いただけました♪

翌日の出発前のロビーでお願いすることになりました。
ダメもとでと言いながら、この時点で大きな横幕を作成はしていました。
(えっ?おっきすぎないですか?と周りのスタッフに指摘されながら(笑))
出発間際のタイトな場面でお時間をかけてしまってはマズイと思い。スタッフを早めに集めて念入りにシュミレーションです。みんなテンション高めです♪

そうこうしていると・・お越しになりました!

集まっていた私たちと横幕を見るなり
ご夫妻とも「OK!」と笑顔でスッと
真ん中にお立ちいただけました。
練習どおり急いで夫妻を囲んで整えます♪

写しますよぉ~!!いきますよ~!!

スリー!ツ!ワン!スマ~イル!!

画像1

私も入りたい!とカメラマン交代です。急いで!急いで!パシャ!

画像1

ありがとうございます!キートス!キートス!

覚えたてのキートス!(フィンランド語でありがとう)を
みんなで連呼します♪

ハニカミながら「えっキートスだっけ?」とつぶやくスタッフをみて

大統領が

「キートス」は「モスキート(蚊)」で覚えればいんだよ♪
「フィンランドに蚊はいないけどね♪」と
ユニークにお声かけいただきました。
他にも「レンズに指がかかっていないかい?」
など、とってもお優しい温かい人柄に、
スタッフ一同、大感激してしまいました。
最後は玄関前でお見送りです。
バイバイハンドは好評でした♪
最後までにこやかに手を振っていただけました。お別れです♪
ご同行のお1人からは「すごく素敵な宿でした。また家族で来ます!みなさんもフィンランドにお越しください♫」とリップサービスもいただきました。
晴れやかな気持ちで玄関に戻ると脇にはガザニアが綺麗に咲いています♪
支配人が丹精込めて育て中です。
さあ、今日も新しいお客様をお迎えです!
どんな素敵な出会いがあるでしょうか。。

スタッフ一同、頑張っていきましょう!

皆さまのお越しを心よりお待ちしております♪
□□◇◇▽▽
ちなみに、当館を出発された後は、羽咋市立図書館を訪れ、フィンランドの児童文学「ムーミン」の絵本など80冊を寄贈いただいたそうです。ストゥブ大統領は「ムーミンの物語はフィンランド人にとって戦後の復興期の心の支えになりました。地震で困難な状況にある能登の子どもたちに読んでもらいたい」と出迎えられた岸博一 羽咋市長に語りかけられたそうです。さらに、スザンヌ夫人がALTとして勤務していた中能登町の鹿西高校で開かれた歓迎会にも出席され、琴の演奏でもてなしも受けられたそうです。能登・羽咋の訪問に多くの時間を割いていただき、たくさんのお心遣いやメッセージをいただけたことに感謝感激です。

※最後になりましたが、羽咋市商工観光課や一般社団法人つながりのみなさんをはじめ多数の方々にお力添えをいただきましたことをこの場を借りて深く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 

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