今こそ行きたい貞享義民記念館
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スタッフ名:一ノ瀬
本日も休暇村乗鞍高原のブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、いきなりですがお米の値段が中々落ち着きませんね
収穫を迎えれば落ち着くと予想されておりましたが
スーパーでは現在も昨年までの倍ほどの値段のお米が並んでおります
何か対策は無いものでしょうか
……あります
それは自分の中のお米の価値を見直すことです
お米にまつわる歴史を学び、先人たちの苦労を知ることによって
感謝の気持ちが高まり、一粒一粒の価値が変わるのではないでしょうか
そんな歴史が学べる博物館を紹介します
安曇野市三郷にある貞享義民記念館です
かつて松本城を揺るがした大規模な百姓一揆、松本藩貞享騒動をテーマにした博物館です
【松本藩貞享騒動とは】
貞享3年(1686年)当時の松本藩の年貢は周辺の藩と比べても非常に厳しいものでした。
不作にも関わらずの重い年貢に耐えかねた多田加助をリーダーとする農民有志が松本城に
年貢低減を直訴に向かいます。
これを伝え聞いた周辺の農民も城下に集結し、松本城を1万人余りが取り囲む大騒動に発展した。
藩主の水野忠直は参勤交代により江戸にいたため留守をあずかる家老たちは騒動を納めるため要求を受け入れ、農民達は引き上げた。
しかし、その後家老たちは受け入れを撤回し、藩主の許可を得て加助やその子どもも含め28人を捕らえ処刑した。
館内に入るとまずはシアタールームで貞享騒動を20分程の映像で学ぶことができます。
立体的な舞台装置と切絵を使った映像が絡み合いストーリーを盛り上げます。
その後は展示室で当時の騒動をより深く知れる資料を見ることができます
騒動の元となった年貢3斗4.5升挽はどのくらい大変な要求だったのか
年貢に使われていた米の種類と現在の米の違い、
一揆にはどこからどのくらいの人が集まったのかを示した地図や
騒動はその後どのような影響を残していったのかなどが分かる貴重な資料があります
かつて食糧でありながら、当時の経済の基盤でもあった「お米」を巡り松本城で起きた騒動
いつも当たり前のように口にしている「お米」に対して改めて考える良い機会となりました
ぜひ皆さんも訪れてみてください
休館日 毎月曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月28日~1月4日)
開館時間 午前9:00~午後5:00
入館料 大人 310円 中学生以下 無料