ブログ

2020.06.08

信州旨いもの紀行2~安曇野のわさび~

1,324 view

スタッフ名:中込

信州の旨いものに焦点を当てていくコーナー、第二弾です。
今回は「ワサビ」。
漢字で書くと「山葵」。山にある葵のような葉をつける植物、ということで
この字が充てられました。
寿司や蕎麦の引き立て役として、加工されたワサビのチューブ詰めが各家庭に
普及して久しいですが、もともとワサビは奥深い山中の谷間や、渓流にのみ
自生していた植物です。

古くは西暦600年ごろから日本の歴史上に顔を出しています。
当時は食用というよりは薬用の趣が強かったようですが、
そこから1500年弱のつきあいと日本人には非常になじみ深い植物といえるでしょう。
室町時代には今と同じ薬味としての用途が確立しています。

栽培されたものが歴史上に顔を出すのは江戸時代からになります。
栽培期間中の水温が10℃~15℃の清流を必要とするため栽培できる場所は
限られるものの、山々に取りに行くより遥かに手軽にワサビを楽しめるようになりました。

そうして広まったワサビ農業が安曇野にやってきたのは、大正時代。
常に13℃前後を保つ湧き水はワサビにとって非常に都合が良く、
県内の90%をここで生産しています。

県内では薬味としてはもちろん、お漬物やお菓子などにもワサビを活用しています。
ひりりと抜ける辛味と豊かな風味、ほのかに感じられる甘味。
様々な食材を引き立てる「名脇役」をご賞味あれ。
現代では通販でも気軽に買えるようになりましたので、是非一度
インターネットで調べてみて下さい。
画像1

スタッフ

Staff blog

Archive

2025年(115)
2024年(363)
2023年(387)
2022年(394)
2021年(360)
2020年(358)
2019年(352)
2018年(327)
2017年(262)
PAGE TOP