北信越でみる・隈研吾さんぽ①
飯山市文化交流館なちゅら
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スタッフ名:大沢
2015年の北陸新幹線開通に合わせてJR飯山線・北陸新幹線の飯山駅前にオープンした施設がこちら。
「飯山市文化交流館なちゅら」です。
設計はいわずと知れた、現代日本を代表する建築家・隈 研吾(くま けんご)氏。
「新国立競技場」、「高輪ゲートウェイ駅」、現在放映中マツダCMに登場する「那珂川町馬頭広重美術館」をはじめ、今や全国各地に氏の建築があふれています。
隈氏の建築群のうち、休暇村妙高から最寄りにも数々の「心がときめく」素敵な建築物が存在します。
せっかくのご旅行のついでにぜひとも見学いただきたい施設を不定期でご紹介してまいります。
今回の建物「飯山市文化交流館なちゅら」はホールや会議室といった多目的スペースが一体となった施設です。また広場は地域の子供たちの遊び場にもなっています。
まず外観ですが、正面(飯山駅側)には隈氏の代表的モチーフである「木材(長野県産のカラマツ)」が豊富に使用されています。鉄筋コンクリートの躯体に鉄骨の梁をかけ、木材と鋼で覆っています。
角張ったデザインが2020年に誕生した「スノーピーク ランドステーション 白馬」や京王電鉄「高尾山口駅」といった氏の建物を彷彿とさせます。
2枚目の写真は反対側(駐車場側)の外観です。木材とは一転、コールテン鋼(鋼表面に保護性さびを形成した鋼)がむき出しになっています。この対比だけでも面白い作りになっています。
内装にはカラマツ、ヒノキなどの長野県産木材や飯山の伝統工芸品でもある「飯山和紙」などがふんだんに使用されています。
あいにくホール内は見学できませんでしたが、ロビー等は開館時間内ならいつでも見学いただけます。
一番のポイントは館内外の「サイン」です!とてもかわいらしい!
隈研吾建築都市設計事務所では、こうした「サイン」をデザインする専門のスタッフもいらっしゃるそうです。各地の施設でも個性的なサインが見受けられますが、中でも「なちゅら」のサインは秀逸!ぜひ目を凝らしてみてください。
<飯山市文化交流館なちゅら>
◆〒389-2253 飯山市大字飯山1370-1
◆休館日 火曜日、年末年始
◆開館時間 9:00-22:00
◆飯山駅徒歩5分
◆休暇村妙高からお車で約40分(国道292号経由)