当館で見られる!~松ぼっくりができるまで~
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スタッフ名:桜庭
みなさん、こんにちは。
嬬恋鹿沢の野草園では4月の頃にまだ小さなふきのとうだったフキたちが、今はもう立派なフキの葉を見せています。
野草園の全体も先々月、先月と比べると、随分と緑が生い茂り緑が美しい姿になっております。
そんな野草園の中心に、一本の松が生えています。
赤松です。
この赤松の木をよく見ると、今の時期に丁度観察することができるものがあります。
それはなにかと言うと…
新しい松ぼっくりです!
実はこの写真の小さな薄緑色の球状のものは、去年この木に付けた松の花が受粉して今年松ぼっくりになったばかりの、できたての松ぼっくりなんです✨
小さくてかわいいですよね!
なんと、松ぼっくりはできるまでに1年かかります!
まず花を咲かせ受粉するまでを1年間で行い、その次の年にやっと今のような松ぼっくりの姿が作られるのです。
ちなみに「松ぼっくり」とは何なのかというと、松のタネが入った器の役割をするものです。
つまり、松ぼっくりの中にはその松のタネが入っています!
(↑ちなみにこれはカラマツの成熟した松ぼっくりです)
松ぼっくり中のタネは半年かけて成熟し、秋になると松ぼっくりは写真のように茶色くなります。
そして松ぼっくりの段が付いている部分が開いて、中に挟んであるタネだけを風に乗せて飛ばすのです!
なんと、すごい強風だとタネは1kmも先まで飛んで行くのだとか…!
ここ休暇村嬬恋鹿沢には赤松の木がホテルの入り口にも、野草園にも、至る所にたくさん植えられています!
今の時期にしか見られないできたての緑の松ぼっくり、是非観察してみてくださいね✨