アサマリンドウが咲く熊野古道”かけぬけ道”
211 view
スタッフ名:乾
熊野古道は、この地へ来たらぜひ訪れたいスポットの一つですが、その総延長距離は1,000kmにもなると言われています(そのうち世界遺産の登録を受けているのは約200kmほどだそうです)。
長距離のルートを数日かけて歩く場合もありますが、初心者や長距離を歩くのが不安な方にはちょっとハードルが高い気もします。
今回はアクセスがしやすく比較的距離も短い熊野古道「かけぬけ道」をご紹介します。
かけぬけ道の入口は青岸渡寺のすぐ脇にあります。歩くこと5分ほどで、森深い石段を登っていきます。
小雨が降る中歩いていたため、ところどころ霧がかかっていました。とても幻想的な、この地域ならではの風景です。
雰囲気のある苔むした石段を行きます。雨の日は滑らないように注意しましょう。
ひたすら登りが続きますが、ここから一気に下ります。所々に標識があり、道に迷う心配はありません。
折り返し地点の阿弥陀堂前の芝生広場から。随分と登ってきました。那智勝浦駅周辺の町並みを望みます。
阿弥陀堂の山門横。苔むした木々と石に、ところどころ日が当たりとてもきれいでした。
境内にはアサマリンドウが咲いていました。群生することが珍しい種であると、写真を熱心にとっている方に教えていただきました。
日の当たる日中にしか花が開かないとのこと。この日はあいにくの雨模様でしたが、つかの間日が照ったため少しつぼみが膨らんでいます。
小さくて可憐なブルーのお花が、緑の苔地にとても映えます。
亡くなった人の魂があの世へ旅立つ前に一つ鐘を鳴らして旅立つといういわれのある「ひとつ鐘」。
阿弥陀堂を後にして帰路につきます。再び登りが続きますが、相変わらず良い雰囲気の道です。
那智高原から望む紀伊山地。山深いエリアであることを再認識します。
阿弥陀堂へはお車で行くこともできます。アサマリンドウの見ごろは過ぎていますが、景色も大変すばらしいところです。那智山へお越しの際についでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。