皆様こんにちは!
突然ですが、皆様は熊野三山をご存じでしょうか。熊野三山とは、日本全国にある熊野神社の総本山であり、和歌山県の南紀地方にある「本宮大社」「速玉大社」「那智大社」の総称です。2004年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産として登録された際に、熊野参詣道(熊野古道)やこの熊野三山も構成遺産として登録されました。また、熊野三山を巡れば、過去、現在、未来の安寧が得られると考えられ、古から多くの人が熊野三山を訪れています。
実は観光バスに乗って熊野三山を1日で巡ることのできるツアーがあります!今回は実際にそのバスツアーに参加してきましたので、熊野三山巡りをしようか考えていらっしゃる方はこのブログを参考にしていただければと思います。
熊野三山巡り付きプランはこちら
定期観光バス熊野三山巡りのバスツアーですが、熊野御坊南海バス株式会社が運営しています。このバスツアーのチケットが付いた宿泊プランもございますので、ブログを読んで気になった方は上記のリンクを開いていただくか、お電話にてお尋ねください。
熊野三山巡り付きプランについてですが、2泊3日の宿泊予約限定のプランです。初日は通常通りに休暇村南紀勝浦でチェックインをしていただきます。翌朝は朝食を早めに済ませ、8時に休暇村を出発する無料送迎バスに乗車、紀伊勝浦駅で下車していただきます。
紀伊勝浦駅に到着するとロータリーに黄色い看板が目印の熊野御坊南海バスの建物があるので、名前とチェックイン時にお渡しする熊野三山巡りバスツアーのチケットを受付でお渡しください。
ちなみに受付では、熊野トートバッグなどのオリジナルグッズを含む記念品がもらえます。
本宮大社
乗車後、8時30分に熊野三山巡り定期観光バスは紀伊勝浦駅を出発します。川湯温泉や湯の峰温泉を経由し、約1時間30分後に最初の目的地である本宮大社に到着します。本宮大社では3本足のカラス「八咫烏(ヤタガラス)」が信仰されており、神社内のいたるところでこのシンボルを見る事ができます。
階段を登り切ってたどり着く神殿では参拝順序がございますので、詳細は下記リンク先の参拝順序をご覧ください。
参拝のご案内について
本宮大社での見学時間は約40分です。ここで注意していただきたいのが、この40分という見学時間、実際に参加してみるとかなりシビアです。というのも、御神殿で参拝しようと思うと、片道158段の階段を上る必要があり、たとえ御朱印をもらいたいだけでもこの階段を上らなければいけません。階段を上って参拝、御朱印をもらうだけであれば40分で足ります。問題なのは本宮大社には、大斎原(おおゆのはら)という日本一の高さを誇る巨大な鳥居があるのですが、大斎原は本宮大社から徒歩で5~10分ほど離れた場所にあり、間近で見たいと思ってもおそらく時間が足りないのです。なので本宮大社を参拝したい方は、大斎原は遠めに見て終わりになると思いますのでご了承ください。
昼食
本宮大社を出発した後、バスは熊野川沿いにある「瀞峡めぐりの里 熊野川」に11時前くらいに到着します。この施設内のレストランにて昼食となります。昼食時間には少し余裕があるので、昼食を食べた後は売店コーナーにてお買い物を楽しむこともできます。
昼食のお弁当にはめはり寿司や鮪カツなど南紀の名物もあり、とても美味しかったです。また、熊野川を見ながら昼食を楽しめるところもポイントです。
速玉大社
昼食を終えた後、熊野三山2か所目である速玉大社に12時頃到着します。速玉大社の見学時間は20分とやや短めではありますが、険しい階段などはなく、敷地も比較的広くはないので、十分足りることでしょう。
大門坂
続いて最後の目的地である那智山エリアへとバスは進みます。まず最初に見学するのは熊野古道「大門坂」です。こちらは登り口からすべて上るのではなく、大門坂中腹にある大門坂バス停で降り、大門坂の雰囲気を楽しむというものになっております。見学時間は約15分とこちらも短めで時間内にまた中腹のバス停に停まっているバスに戻ってこなくてはいけません。なので油断して大門坂をぐんぐん上っていってしまうと、時間内にバスに間に合わなくなるのでお気をつけください。
那智の滝
大門坂を出発した後、南紀エリアで最も有名ともいえる「那智の滝」に着きます。見学時間は約25分です。こちらも本宮大社と同じく長めの階段があり、時間に余裕があるとは言えません。
階段を下りきったところでも滝を望むことはできるのですが、おすすめなのは、300円払うともっと近くの距離で那智の滝を見ることができるのです。かなりの大迫力ですので、なかなか南紀へ来る機会
のない方はぜひ行ってみてください。
今回は偶然にも滝に虹がかかっており、その迫力も含めまさしく絶景でした!
那智大社・青岸渡寺
那智の滝の後は最後の目的地である那智大社エリアに到着します。那智山観光センターで下車後、参道入口までは現地のスタッフさんが案内してくれます。
参道を進んでいくわけなのですが、なんと階段の数は467段あるそうです。今までの本宮大社や那智の滝の階段の数とは桁違いです。自分も一緒に参加されていたお客様もヒイヒイ言いながら、那智大社と青岸渡寺を目指して階段を必死に上っておりました。笑
このような建物が見えてきたらゴールまでもう少しです。この後途中赤い鳥居のところで道が分岐しています。鳥居の方へ進むと那智大社、反対に進むと青岸渡寺があります。先にこっちへ行かないといけないというルールはないので、お好きな順番でお回りください。
赤色が特徴の建物が那智大社です。
歴史を感じる見た目が特徴の青岸渡寺です。
那智大社と青岸渡寺は隣り合わせにあるので、毎回階段を上ったり下りたりということはないのでご安心ください。
青岸渡寺の近くには、那智の滝と三重塔を見渡せるスポットもあります。
那智大社・青岸渡寺を心行くまで楽しんだ後はバスに戻らなければいけません。467段上ってきたということは、もちろん467段下る必要がありますので、時間に注意しながらバスに戻りましょう。ちなみに那智大社・青岸渡寺の観光時間は全部合わせて約50分です。バスが停まっている那智山観光センターでは売店コーナーや軽食コーナーもあるので、こちらにも立ち寄りたい方は少し早めに下りてくることをおすすめします。
熊野三山巡りもいよいよ終わり
那智山エリアを出発し15時頃に最初の紀伊勝浦駅に帰ってきます。15時10分頃に休暇村に向かう送迎バスがありますので、そのままそちらへご乗車いただくか、紀伊勝浦駅を観光したい方は16時50分の送迎バスにご乗車ください。どちらのバスに乗られるかはチェックインの時にお尋ねします。
定期観光バス熊野三山巡りツアーについてご理解いただけましたでしょうか。観光場所1つ1つの滞在時間は比較的短めでシビアではありますが、バスに乗って1日で熊野三山を回ることができるというのはなかなか貴重な体験ですので、興味を持っていただけた方はぜひご参加してみてください。