吉田松陰の足跡を訪ねて~蓮台寺を歩く~
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スタッフ名:関谷
下田は、吉田松陰が異国を見聞しようとペリー艦隊へ乗艦し、密航を試みた場所であり、数多くの吉田松陰に関する史跡が点在しています。今回は海から少し離れた蓮台寺温泉にある松陰ゆかりの場所を散策しました。
吉田松陰寓寄処(旧村山行馬郎邸)
旧・村山行馬郎邸。現在も静岡県指定史跡「吉田松陰寓寄処(ぐうきしょ)」としてそのまま保存・公開されています。密航しようと下田に行った吉田松陰が、疥癬(かいせん)という皮膚病の湯治の為に訪れた蓮台寺温泉で、数日間身を寄せた場所(医師であった村山行馬郎に匿われた場所)です。
狭い階段を登った2階が、松陰らが隠れていた部屋「松陰隠れの間」です。天井も低く、外から見ると2階があるようには見ません。階段も収納でき、2階がわからない仕組みになっているそうです。
そのほか、松陰が使用した机や硯(すずり)なども展示されている必見の松陰スポットで、下田での吉田松陰・金子重輔の足跡などもスタッフの方に細かく解説してもらえます。
- 見学時間:午前9時~午後5時
見学料金:一般 100円
休館:毎週水曜日
吉田松陰湯治の湯(共同湯・上の湯)
当時皮膚病をか患っていた松陰は、温泉による治療のため、この蓮台寺を訪れ、向かい側にある共同湯(上の湯)で夜を明かそうとし、そこで偶然、松陰を発見した付近の医者、村山行馬郎(むらやま ぎょうまろう)と知り合い、その好意により村山邸に身を寄せることになりました。
この共同湯は、昔も今も組合員の人しか入れないので、松陰も周囲の人に見つからないよう夜に来たとのことです。
蓮台寺湯の華小路
蓮台寺の温泉街には寓寄処を含め、散策できる「蓮台寺湯の華小路」があります。
下田の奥座敷といわれた風情を感じられる路地には、ちょっとした休憩スペースに石畳や瓦の再利用した道が続き、ぶらり散歩にはちょうど良い距離です。
過去ブログ~松陰が残した24歳の足跡~