網張のいきもの観察記録⑲ アズマヒキガエル
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スタッフ名:渡邊
紅葉も落ち着き肌寒くなってきた網張温泉。
先日小雨が降る中、車を走らせていると車道の真ん中をうごめく大きめの物体が前方にいました。
危うく轢いてしまうとこでしたがなんとか避け切り、近くに車を止めその正体を観察することができました。
ハンサムなヒキガエル「アズマヒキガエル」
「アズマヒキガエル(東蟇蛙)」は無尾目ヒキガエル科のカエルで、東北~近畿地方にかけて主に生息しています。
体長は43-162mm、体重は約450gと大型でいわゆる「ガマガエル」と呼ばれているカエルです。
「ニホンヒキガエル」の亜種に当たり、比較して目の斜め下にある鼓膜(上写真3枚目)が大きいのが特徴とされています。
因みに学名は「ハンサムな日本のヒキガエル」という意味で、
正面から見ると結構整った顔つきをしています(私だけそう思っているのかも・・・)。
意外に知られていないヒキガエルの事実
今回観察した網張周辺は、木々も多く自然豊かな場所です。
「網張みたいな環境じゃなきゃ見られない・・・」と思われがちですが、実はそうでもありません。
農耕地や森林や草原に加え、都市公園や埋立地などでも生息が確認されており、幅広い環境に適用しています。
実際に私が通学していた周りが住宅地に囲まれた東京・世田谷の大学キャンパス内でも、その姿を確認したことがありました。
また耳腺(じせん)という目の後ろにある大きく膨らんだ部分(上写真3枚目)や体にあるイボ状の突起から、ブフォトキシンという毒を分泌します。
毒性はそこまで強くはありませんが、口などの粘膜に入ると沁みたり、炎症を起こしたりします。
私も車道から沿道に逃がす時、近くにあったホオノキの葉で包んで持ち上げたので、
素手では触れないように気をつけて観察してください。
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