旅行記

2023.08.17

みどり滴る。夏映えの『豊川稲荷』

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スタッフ名:筒井

日本三大稲荷のひとつで参拝者は年間500万人ともいわれる『豊川稲荷』。
七堂伽藍に加えて「千本のぼり」や「霊狐塚」など、神々しさと格好良さがだだ溢れている、全国にその名を馳せる寺院です。
色づいた落ち葉が風雅な『秋』! 年末詣や初詣で大変福々しく賑わう『冬』! 柔らかな陽光と新緑が色を添える『春』! と、いつ訪れても素敵な風景を味わえる場所なのです……、が。
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……そういえば『夏』は、行ったことがなかったような。
陽射しが強そうですし、夏休みは混みそうですし、夏にお稲荷さんってイメージも無いですし。
何とは無しに敬遠しておりました、『夏の豊川稲荷』。

実際、どうなんだろうか? と思い立ちまして、
お盆も目前の夏休みド真ん中、灼熱の太陽がビッガビガ☆に輝いている昼過ぎの豊川稲荷へ、行ってみました。


 
休暇村から車で約70分。豊川ICからはたったの10分!
  
豊川稲荷、東名高速道路からお越しの方にとっては僅かな寄り道で寄れてしまうところにあります。
地図を拡大していくとわかるのですが、周辺には駐車場もいくつか。
友人はよく「豊川商店街駅前駐車場」を使っていました。入口が狭まっていて分かりにくいですが、短時間利用がお安め(さらに周辺提携店でのお買い物で1時間無料サービス券がもらえる)なのと、総門近くなのが嬉しいです。

今回、運転音痴な上カーナビもない私は「豊川稲荷大駐車場」に停めました。
デカくて分かりやすくて、迷いそうにない。……これはこれで、とても良いのでございます。普通車料金600円でした。
電車でお越しの方も行きやすい。豊橋駅→豊川駅 約15分
公共交通機関でお越しの方も、お参りしやすいです。
何せ豊川稲荷までは、「豊川駅」から、門前町をぶらりと歩きながらで約5分! の距離なのです。
そんな「豊川駅」までは、新幹線も停まる「豊橋駅」からJR飯田線で約15分・210円。便数も20分に1本程度ありますのでアクセスしやすいです。乗り換え検索などは下記のリンクからどうぞ^^

※ちなみに、豊川稲荷までは名鉄「豊川稲荷駅」の方が少々近いのですが、「豊橋駅」からの運賃や便数を考えますにJR「豊川駅」がオススメでございます。

豊橋駅-豊川駅 路線ルート

お寺も背景(バック)も、夏仕様

さて、着きました、夏の! 円福山・豊川閣 妙厳寺(とよかわかくみょうごんじ)、通称『豊川稲荷』。
まずは『総門』。幕も提灯も白地に黒で、入道雲が浮かぶ青空と清松に映えて爽やかです。近づく前からチリリン、チリンと風鈴の音が。どうやら門前町で鳴っているようです。夏ですもんね、風流な… と思いながら総門をくぐりますと、その奥からも風に乗って風鈴の音が。「???? 今まで境内で聞いたことはなかったように思うけれど…?」と不思議に思いながら進んでいくと、『鎮守堂』のすぐ隣に、無数の風鈴が飾られていました。
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一緒にポスターが貼ってありました。『ご縁 風鈴まつり』。
これは“お願い風鈴”で、風鈴の色によって長寿運だったり恋愛運だったり仕事運だったりと、お願い内容が違うようです。
色とりどりのみんなのお願いが、くるりくるり舞いながら涼やかに鳴っています。
 
 
それにしても、燦燦と輝く太陽。時刻は14時をまわったところ。
夏空が青い。狛犬ならぬお狐様も、暑い中よう来たな、と労ってくれている気がします。
境内のところどころの蓮が、白だったりピンクだったりのありがたいお花をつけています。
夏、素敵だな……! と夢中で写真を撮っていたのですが、途中ではたと気が付きました。
 
あれ、 ……… あんまり、暑く、ない……… ???
 
 
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いや、カンカン照りですし、気温は正味高い筈なんです。なんですけども。
境内、とにかく木が多く、木陰がいっぱいなのです。この陰が、仏様のお慈悲かな?というくらいに、降り注ぐ陽光から参拝者を護ってくれています。
そこを、吹き抜けていく風と、遠く聞こえる風鈴のチリンチリン。

………そんな優雅なひと時が過ごせるとは想像だにされないのでしょう、平日とはいえ夏休み真っ只中のお盆シーズン直前、昼日中に、豊川稲荷とは到底思えないほどのひとけの少なさです。
これだけ空いていればどんな映えスポットでも、時間かけ放題、撮り放題でございます。他のシーズンですと視界いっぱいに人波だったりする豊川稲荷で、これは何とも貴重な光景。
折角なので色々写すぞ! と撮りました中から、特に夏らしい画像を載せておきます。
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1.本殿脇に控えるお狐様。夏でも凛々しい。
2.豊川稲荷と言えば、の大提灯。直径5mもあるそうです。夏の緑とのコントラストが鮮やかです。
3.お坊様の渡り廊下(?)。向こうが透けているのではなく、こちらの青空と木々が窓に映りこんでいます。
4.渡り廊下(?)下をくぐった先の、千本幟(せんぼんのぼり)。奥に聳えるヒノキの、てっぺんが見えない。
5.白い幟の正面に、赤い提灯も並んでいました。以前は無かったので、多分、夏限定。
 

本殿近くでしていたお香の匂いが、境内奥へと進んでいくと緑の匂いに変わっていきます。周りは途轍もなくのっぽのヒノキ、ヒノキ、ヒノキ。足元にはコロコロと球果。
参拝ついでにフィトンチッド(精油成分)ざぶ浴びの森林浴までできるなんて、何とも贅沢なお話です。
風鈴の音はもう聞こえなくなって、代わりにジーワシワシワシュワと蝉の鳴き声が強くなってきます。


奥へ、奥へ、奥へ。
『弘法堂』や『大黒殿』に寄りつつ、実際には4千~6千本位あると聞く幟に囲まれた路を進んでいくと、現れるのが『霊狐塚』。
願いが叶った人たちがお礼にと奉納したおよそ1,000体の狐像が立ち並ぶ神秘的な場所で、もしかすると豊川稲荷そのものよりも広く名を馳せている、神秘的なパワースポットです。こちらも、夏ならではの美しい光景になっていました。

深碧&唐紅 艶やか夏の『霊狐塚』

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………壮観!
…知ってた。いやもう壮観なのは重々存じておりましたけども。
夏の光線と青葉が加わってよりお美しく神々しくなっているとは思いませなんだ。
写真には映らない厳かさと神聖な雰囲気は、是非、現地で皆様の肌にてご体感ください。


「願いを聞いてくださってありがとうございました」の気持ちが込められたこの狐像たち。
サイズは大小、ポーズも少しずつ違っていて、顔の作りも様々です。
古い石造ほど精悍な顔つきで、新しい物は柔らかな面立ちが多いような? また、近所やTVや教科書で見知った方によく似たお顔の像までも見つかります。見ているとどんどん時間が経ってしまうのですが、そうこうしているうちに参拝の方が一人消え二人消え……… ついには私だけになりました。

有名観光地の! 人気スポットに!! ひとりぼっち!!!!!!!

           ……まぁ石像1000体がいらっしゃるので孤独感は皆無なんですけども。


絶景独り占めなんて、何とセレブなことでございましょう。他の季節でしたら余程の早朝などを狙わないと難しいのではないでしょうか。 …夏、万歳。真夏万歳でございます。


 

他にも発見! 夏ならでは。

霊狐塚の敷地内の地面には、沢山の穴が開いています。コレ全部、セミが出てきた痕なのです…
近くの木には鈴なりの抜け殻。高いところまで登った個体と、足元付近で妥協した個体との差が凄い。みんなご無事だろうか…
近年豊川稲荷では、季節限定の切り絵御朱印も用意されているのですが、この夏はこんな華やかな御朱印でした(別ver.もあります)。右上には向かい合うお狐様、蓮の花。風鈴・花火・かき氷・カブトムシなんかも。

混雑など全くなく、じ~~~っくり執拗に見て回れた夏の豊川稲荷。
境内で過ごした時間は2時間少々、撮った画像800枚弱。大変楽しかったです。

ただ、若干後悔していることもございます。下調べもせず、のんびり、しすぎました。
ので、これからお出掛けご予定のお客様に以下、お知らせです。

●観光案内所:
 豊川市観光案内所。総門から徒歩3分程度、すぐ近くにあります。
 付近のお店についてなど様々なパンフレットなどを入手できる上12/29~31以外、基本的に年中無休と心強い、のですが、営業時間が10:00~15:00 と短めです。資料Getは計画的に。

●豊川稲荷:
 総門は基本 5:00~18:00 の開門。
 お札・お守り授与所 8:00~16:00
 本殿・奥の院・万堂 7:00~15:30 開扉
 ペット同伴:不可

●門前町のお店:
 営業時間が16時(もしくは17時)までのお店が多いです。
 平日であまりにひと気がないと、17時まで営業の店でも容赦なく16時にクローズすることも。

【夏メモ】お店があらかた閉まっても、水分補給には困窮しません。境内や門前町のあちこちに自動販売機が設置されていますので、水分は現地調達できます。


ランチも参拝もお土産も、16時にまでには全てを終えて、豊川を発つ! くらいの心構えで旅程を組めばバッチリです(あとはお目当てのお店がある場合定休日を事前チェック!)。


ロケーションもアクセスもばっちり、とくれば最早行かない理由が見当たりません。
お越しの際は是非、豊川稲荷、訪ねてみてください。

豊川稲荷公式HP

定休日他、豊川稲荷界隈商店街を詳しく!

休暇村の宿泊プラン一覧はこちら♪

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