観光

2023.05.23

日&時間限定 日出の石門『隠し通路』の通り方

1,438 view

スタッフ名:筒井

”大潮~中潮”の『干潮時』限定! 『岸の石門』の特別体験

休暇村伊良湖から車で約10分のところにある景勝地 『日出の石門』(ひいのせきもん)。
「チャート」と呼ばれる硬い堆積岩が波に削られて穴が開いたもので、海中から顔をのぞかせている『沖の石門』と浜辺側にある『岸の石門』の、二つの格好良い奇岩のセットです。

崖上から見下ろして撮影しても、浜辺から接近して(何なら岩の足元に登って)撮っても、日本離れした”映(ば)える”光景が楽しめると人気のスポットなのですが、ワタクシこの度、ここで少々特別なワンショットを撮ってまいりましたので、ご紹介です。
こちらが、今回撮ってきた、浜辺側にある「岸の石門」。
いつもの、というか定番の画像と何か違うのにお気づきでしょうか。
多分、普段よくよく見ている人でないと分からないと思うんですよね……
ヒント。こちらが、よくある岸の石門画像たち。
画像1
画像2
画像3
画像4
間違い探しのようなものです。
上の「ヒントの画像」たちと上の上の「今回の画像」、まぁそもそも色々と一緒じゃないのですけれども、決定的に違うのはどこなのか……
…………どうでしょう、分かりました?




……下に、水たまりが無い?     ええ、ええ!
……向こうに、海が見えていない?  です、です!
………画像の穴、反転させてる?   ……おぉお、鋭い!!!!

そう、今回撮ってきた画像、実は、
門の”向こう側”から撮った、『石門裏』の姿なのです。
 
ここで、日出の石門の位置関係をご説明。
画像1
画像2
左下、砂浜にONしているのが『岸の石門』。(その下の海中にある岩が『沖の石門』。)
ご覧のように岸の石門は大抵、その海側半分以上が波の中にありまして、何でしたら満潮近くにもなりますと波は消波ブロックあたりまで打ち寄せて、浜がほぼほぼ海中に消えてしまったりもします。(画像2枚目が、浜が消えかけている時の様子。岸の石門は画面中央右で、もはや波の中です)

そのため、我々ヒトの立ち位置は石門より浜(崖)側ということになり、大抵の岸の石門の画像は「穴部分の下に潮だまりがあって」「穴の向こうには海が見えている」、といった輝く海とリフレクションで大変"映える"、浜から海を望む景色でございます。
伊良湖在住15年を数えるワタクシも実は、まさかあの門の向こうに行くことができるなどとは、考えたこともありませんでした。

洞窟探検のようにあの、石門をくぐって!
さらに海の方へと進むことができるんです。
そう、「大潮」か「中潮」の、「干潮時」ならね★

海側から、石門をくぐるとこんな感じ。

画像1
画像2
画像3
画像4
画像5
入口が狭めで、探検心をそそられますのに、存外足元は何の危なげもなく砂浜で(いつもの潮だまりの下って普通に砂浜なんだ…と少々感慨深い)、すんなり通れてしまって不思議な気分です。
穴の上部は6メートル以上あるのではないでしょうか、すぐ横では日中の日差しがあるのに暗くなっていて、全部見通すことはできませんでした。

普通は持って行きませんが、懐中電灯とか、あったら楽しかったかも……
いや、何があるわけでもないとは思いますが、探検の様式美的に、こう………… ……

 
あんまりあっさり通過したので、おかわりしたくて振り返った時の景色。
向こうに海が見える、「いつもの」表側。ただ、門の足元が平然と「砂浜」で、干潮ならではの違和感が。

このところブライダル人気も。

この日はそんな石門の下に出現した砂の通路を歩きに、ブライダル衣装(?)をお召しになったカップルさんもお越しになっていました。
成程、石門内部の形状がどことなくチャペルみたいですもんね… 確かにこれは特別感があってイイ。

2億年くらい前の海底で形成されて、プレート変動でここまでやってきて、表出したチャートが年月掛けて波風に成形されたのだという、天然造形の、非常に厳ついチャペル。
この形になるまでに掛かったとされる時間を思えば、永遠を誓うのに何ともうってつけでございます。

そんなお二人とご一緒なのか、また別のグループなのか、他にも撮影部隊さんがいたりドローンが飛んでいたりと、平日の昼日中でしたのに意外な人出でございました。
もしかしたらツウの方々は、こうして潮の良い時間と日を選んで計画的にお越しなのかもですね。
私は干潮時間くらいは調べても、潮の引き具合までは気にしたことがありませんでした。
今回ワタクシが初めて引き当てられたのが「中潮」。それでこの潮の引きっぷりですので、大潮だったらどこまで歩いて行けるものか、これは胸が高鳴りますね。


  
そういえば、今日も…
……と、いかがでしたでしょうか。
普段の日出の石門と比べると別に”映え”ないのですが(身も蓋もない)、かなり珍品なワンショットが撮れるのと、石門くぐったぜ!の達成感がありますので、これはこれで貴重な体験として奇特な方々にオススメでございます。

あ、ご興味がおありになる? 実は、本日23日~25日は「中潮」で、干潮も午後のいい感じの時間にあたるという、石門下をくぐるのに絶好のチャンスでございますよ!
まぁ、そんなに直近でなくても、機会がありましたら是非、大変”干て”いる日と時間、の日出の石門を訪ねてみてください。他の方のご記憶とはちょっと異なる様相の岸の石門が、隠し通路を開けて待ってくれているかもしれませんよ♪

早速潮見表をチェックしてみる!

魅惑の奇岩・日出の石門はこちら。(駐車場からやや歩きます)

平日なら大抵空いています。ご宿泊予約はこちらから!

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