神出鬼没『ウバユリ』の実、とその話
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スタッフ名:ライ・ミラ&山本友子
今夏の初め、野の花が大好きなお客様から頂戴したリクエストをもとに野の花探索のお出かけ体験プログラムを開催しました。
しかしながら、休暇村やお客様の情報をもとに計画されたコースの中でたったひとつ「ウバユリ」が生息地に見当たらず・・・断念無念。
花を咲かせる時に葉(歯)が抜け落ちてしまうことからその名がついたといわれているウバユリは、花を咲かせるまで数年から10年もかかる一回繁殖型植物で、一度花を咲かせると鱗茎(根)ごと枯れてしまうという何とも儚い性質を持っているんだとか。
だとしても、であったとしても、残念そうなお客様のお顔をそのままにさせておくわけにはいかない!なんとかしたい!が、準絶滅危惧種?神出鬼没の花よいずこに???
情報収集をするも見つけることができず、とうとうお客様の出発日を迎えてしまったのでした.....。
少し肩を落とされながらご出発されたお客様をお見送りした数日後、某上司から「ウバユリ見つけたよ、でもまだツボミだったね、茅部神社の鳥居脇、ホラッこれ(写真)、数株だけどここにしかないな」と、神様のお告げのような吉報が!
「嘘でしょ・・・うぉ~ウバユリだ~(どないして見つけはったんでっか!?ってか、ありがとうごじえますだ~)」。
それから定期的に観察へ出向くようになった8月の初め頃。なんとか無事に成長したウバユリは、まるでSF映画のミサイルを彷彿させるような様で花を咲かせたのでした。早速、開花の様子を画像におさめ、初夏に体験プログラムへ参加いただいたお客様へウバユリ発見のニュースをお届けさせていただきました。
季節は秋。このブログを作成した本日10月18日(木)は茅部神社の秋祭り。休暇村から車で10分のこの神社へ夏の出来事を思い出しながら訪れました。
参拝で賑わう人気から離れ、久しぶりに神社の鳥居脇を覗いてみたところ、しばらく見なかったあのウバユリに見事な実が成っているではありませんか!
ポチっと写真を撮って参拝へ。
「来年も神出鬼没なウバユリがこの神社で花を咲かせますように(拝)」
1kmにもおよぶ茅部神社の参道は、春に見事な桜のトンネルになることから観光スポットとして人気がありますが、過ごしやすく葉の舞い散るこの季節も秋の情趣を漂わせており、お散歩コースとしておすすめです。参道の入口にそびえ立つ「石の大鳥居」も石でできた鳥居として日本一のサイズを誇っており圧巻ですよ。
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