12月9日、庄内地方の「大黒様のお歳夜」
季節は師走・・・
気温もぐんと下がり、休暇村周辺はまだ雪はないものの時折、雪やみぞれが降ることが多くなってきました。
そんな師走の時期の12月9日庄内地方で行われる行事「大黒様のお歳夜」をご紹介いたします。
大黒様のお歳夜ってなに?
お歳夜とは神様の年越しを祝うことです。
12月9日は「まっか大根」と「米炒り」を大黒様に供え、豆料理と大根料理を食べてその年の収穫を感謝し子孫繁栄を祝うというのものです。
『まっか大根』
まっか大根とは二股に分かれた大根のこと。まっか大根には地域によって様々なエピソードが残っています。大黒様が餅を食べすぎて苦しんでいたところ、道ばたで大根を洗っている娘を発見。大根が消化に良いと知っていた大黒様は「大根を分けてほしい」とお願いをしました。しかし姑から大根の本数を数えられているため分けてあげられず困っていたところ、まっか大根の一方をかき取って渡すことが出来大黒様の腹痛が治ったというお話から来ているそうです。
また、見た目が色っぽく見えるからでしょうか。まっか大根が大黒様の奥様という説もあるそうですよ。
『米炒り』
大黒様が米俵に乗っているところからきているのか、『米炒り』という米菓子もお供えします。
昔は行商の人達が俵型の飴を縁起物として売りに来たこともあったそうです。
次にご馳走を紹介します。
- 黒豆ご飯
黒豆なます
納豆汁
焼き豆腐の田楽
ハタハタの田楽 の5品です。
大黒様だけでなく12月12日のお観音さまのお歳夜、12月17日の山の神のお歳夜などの風習が未だ根強く残る庄内地方です。